記事一覧
バイトバイトバイトバイト
8個のテーブル席と20個弱のカウンター席では到底足りることの無い日曜の店内は、私ができなくなったことやそんな話で溢れかえっている。
3世代での食事とか、推しを神様にすることとか、恋人じゃない人間との恋愛とか、母の日の似顔絵を好きなように描くこととか。
過ぎたものを静かに受け入れていたことに気づかされる。
私はただただ目を細めて遠くのものにピントを合わせるように、あるいは眩しいものを見上げるよう
寿命、あるいは時限爆弾
「好き」が時限爆弾になって、幾つも体内に埋め込まれている。
機械仕掛けの感情は、飼い慣らせない。
爆発までの残り時間を私は見ることができない。
ずっと、何かを、誰かを好きになることは爆発を待つことと同義だった。終わりまでの暇つぶしのような時間を大切だと思ってしまうから、怖かった。爆発の跡が虚しく煙を上げていた。
延命治療が効かない好意に、その爆発の威力に、ただの燃えかすになった思い出に、傷つ
心は消耗品(歯磨き粉)
「心は消耗品」だなんて陳腐な言い回しだけど、そうとしか言いようのない現象が度々起こる。
もう好きだった人を思って詞は書けないし、好きだった曲に泣くことも出来ない。浴びせられた酷い言葉に傷を増やされることもない。
色々な種類の心を持ち合わせている。
甘かったり、苦かったり、美味しかったり、美味しくなかったり、時には不良品だったりする。
いくつも消費して、使い切って、使いきれずに捨てたりもして、新