星の音色、寂しさの果て
僕の両の手のひらに、突然飛び込んできた星の欠片。
僕の大切な、星の欠片。
ガラスの箱の底にそっと隠した、碧や翡翠の色に染まる、星の欠片。
あんまり綺麗なんだ。
あんまり綺麗だから、僕はこの欠片を捨ててしまおうと思った。
欠片は本当に突然落ちてきたから、僕はそれを受け止めるしかなかった。
懐かしくて優しい音を奏でる、僕の宝物。
誰もいない浜辺で、時々ガラスの箱から取り出して、僕はそれを眺めた。
あたたかくて優しくて、僕が見つけたどんな色よりも美しいほのかな光を指先に感じるだ