一日一個 ちょっとした一言

私はこんなにnoteでおしゃべり（？）なのに、現実世界ではほぼ口をきかない。

口を開く機会がよく分からないまま、一日が終わっていく。

おしゃべりする口も、作業に集中する手も、同じ人にくっついている。

おしゃべりすれば、手がお留守になるのは必然で、私はまだまだ未熟なので、作業するので精一杯。

加えて私はパートだから、勤務時間もきっちり守らないといけない。

いつどうやって、仕事をせずに雑談する時間を見つけたらいいのか、分からない。

休憩時間は契約上なら45分だけど、実質25分くらい。かきこむように賄いを食べて、トイレに走って、おしまい。

コロナや他の感染症を避けるために、食事はみんな別々の場所でとる。

提供時間中や、準備の時間の隙間におしゃべりすればいいのかもしれないけど、どうにもタイミングが分からない。

なんやかんやしてると、口を開くのは挨拶と業務連絡だけで、一日が終わっている。

先輩パートさんは、生きるのが上手だと、最近とても思う。私よりも年が上だし、社会経験も積んでいる、だけじゃなくて。

私よりも勤務時間が長くて、時間の融通が利き、この仕事に慣れているのは本当でも、毎日おしゃべりを欠かさない。これは単なる処世術を超えた、スーパースキルだと思う。残念なことに、スキルの名前がかなり陳腐。

うまく時間を見つけて、一日どこかで何かしら、誰かとしゃべっている。

今まで、おしゃべりがお好きなんだな。そういう働き方もあるのかと思うだけだったけど、それは今の所長や調理師さんとの関係、後輩さんとの関係にも、もちろん影響があるわけで。

どうやら私は、職場で何か勘違いされているらしいと、最近分かることもあったりして、単なるおしゃべりが思わぬほど大事であると、びっくりしている。

しゃべっても、しゃべらなくても時間は過ぎていくし、究極業務連絡ができていれば問題ないと思っていたけど、複数人でする仕事というのは、人間同士が働く場である以上、人間らしさ（？）みたいなものが必要で、人間らしさというのは、ちょっとした一言に隠れていたりする。

たくさんしゃべればいいというものではないにしても、一言や二言、一日の中にあるのは、きっといいことだ。

人間はしゃべることで、意思疎通をするものだし。

帽子を目深にかぶって、巨大なマスクをして、表情として見えるのが、わずかな目の動きと声の調子だけだったら、私は全然しゃべりが足りない。

勘違いをされても仕方がないのかもな。

前も、余計な一言を日々言うようにしようと、思っていた時期もあった。

ーーむっとして、返事もしない。

むっとしたこともないし、返事は偶々その時、声が出なかっただけなんでは、と思うんだけど。声が出ない時は、ちゃんと聞いてますよの、頷きはしてるはずなのに……。

私本人にそのつもりがなくても、そう思われていることが問題で、受け取る側の人にとっての真実。

普段からもっとしゃべっていて、何を考えているか、お互い分かっていれば、そういう勘違いは防げたかもしれない。

行き違いを少しでも改善していけたらなと思って、一日一言、何か言おうと頑張っている。

頑張るようなことじゃないかもしれないけど、頑張るしかない。

誰にでもいい。

一日一個。

ちょっとした一言を。

【今日の英作文】
悲しい日も、嬉しい日も、仕事に取り掛かろう。
Whether it's a sad day or a happy day, let's get down to work.

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