【読書感想文】Let's have a fun!!
ごく普通の外国人がっちゃん『がっちゃん英語ーーキミに読ませたくて創った文法書』KADOKAWA、2023年。
を読んだ。
「ごく普通の外国人」と名乗るがっちゃんは、韓国語、英語、日本語を巧みに操る韓国人ユーチューバーだ。
YouTubeでは、「ごく普通の外国人・がっちゃん」というチャンネルで、英文法を独自の視点で、とても愉快に、わかりやすく日本語で解説をしている。
たまたまおすすめで流れてきた、がっちゃんの動画を見て、本も出してるよ! とのことだったので、買って読んだという次第。
「英語戦死者」とがっちゃんが呼ぶ、学校の英語教育にギブアップしたり、「英語なんて、今さらもう無理。嫌いだーい!」という人のために、英語の謎をがっちゃん独自の解釈と、言葉のセンスの力で、解放していく英文法書。
前に、noteの記事でがっちゃんのことは書いた記憶がある。
現在完了形の話だったような……(忘れました)。
そんなことはさておき。
雷どかーん。
と
既存の常識を覆されてばかりの文法書だった。
私は一応英語戦死者ではなかったつもりだったけど、平たく言えば、英語戦死者と同じなのかもなと感じるほど、「へえ! そうやって考えると、英語の小難しい常識がなるほどだ!」と思うことしきり。
例えば助動詞。
be going toとwillの違い説明できますか?
be able toとcan、couldの違い説明できますか?
「電車で座ることができた」って、was able to、couldどっち使います?
そのニュアンス自信あります?
英語の「〜すべき」。実は一杯あるけど、意味の把握や使い分けできますか?
(have to、be supposed to、should、must、had better……)
私はできなかった。とくにbe supposed to。
答えは書きません。ネタバレしたくないし、あなたを信じてますから!(?)
YouTubeのノリのまま、英語の常識を覆していくがっちゃん。
がっちゃん独自のこじつけ(?)のような、英語の成り立ち解説もあって、とても興味深い(本人も、諸説あるし、自分の勝手な解釈によるものだと、注意書きしている)。
英語戦死者でも、英語が大好きでも、日本語という英語とは違う世界観を持つ人にとっては、英語の基礎と言われたって、なんたら用法やら、仮定法やら、現在完了形やら、仮定法過去やら、助動詞やら、前置詞やら、はたまた句動詞やら、こんなものやっておれーーん、と、ちゃぶ台返しをしたくなるのも、分からずもがな。
学校教育が悪いとは言いたくないけど、雲を掴むような話ばかりで、「で、結局なに?!(怒)」となったことは誰しもあることと思う。
私もある。
「キミに読ませたくて創った文法書」と銘打っているだけあって、がっちゃんの温かな人生訓みたいなものも、途中には挟まれていて、勉強目的でなくて、単なる読書でもかなり楽しい。
英語は言葉。
少数の人が使う特別な言葉ではなくて、世界共通言語状態の言葉。
その言葉が分かったら、世界はもっと広がる。
もっと楽しくなる。
楽しみましょうよ。
英語を。そして世界を。
そのお助け本として、この本はとても素敵な本だと思う。
世の中に文法書は山ほどあれど、これほどまでに親しみやすく、的を射ているものに出会ったのは初めて。
買ってよかった!
読んでよかった!
がっちゃんの最新動画を貼っておきます。興味のある方はどうぞ。
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今月2冊目。
もう1冊読めるかしらん!
頑張ろ!
【今日の英作文】
その注文を完了させるのに、10分しかありませんでした。
We had no more than 10 minutes to finish the order.
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