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「ほら話」の突破力~『ふくわらい』西加奈子(ほぼネタバレです)


白昼、新宿の歩行者天国。主人公の定と、盲目のイタリア人ハーフ武智次郎が、仲良く歩く場面。衆人環視の中、定は衣服を一枚一枚、脱ぎ捨てていく。『ふくわらい』(2012)朝日文庫293頁 


今回は、西加奈子の長編小説「ふくわらい」を取り上げます。

グロテスク、猥褻、とされる場面が多い作品です。
ですので、好き嫌いがはっきり分かれることと思われます。

短くまとめると、

「異端な生い立ちの主人公(少女)が、様々な体験を通し、自我を確立させてゆく成長物語」

、、、なのですが、この小説は、設定・登場人物・展開の全てにおいて、他に類を見ることができないほど世間一般の「常識」や「倫理」を突き抜けているのです。

目を覆いたくなるようなシーンがこれでもかと出てくるのですが、徐々にそれが清々しく思えてくるのはなぜなのか。
読後に、腹の底からこみあげる感動は一体何なのか・・・

あくまでも個人的な解釈・考察になりますが、「物語の力」ということを軸として、主な登場人物やエピソードを紹介して行きます。

記事中、多くの抜粋がされていますが、残酷な場面や性描写がリアルな箇所等は、あえて取り上げておりません(これらが作品の重要な部分ではあるのですが)。

また、作中のハイライトシーンが多く含まれます。
あらかじめご了承ください。



「けしからん(?)」お話

概要(その1)

主人公は鳴木戸定なるきどさだ、二十代半ばの女性編集者です。
父は奇矯な紀行作家として名を馳せる、鳴木戸栄蔵です。

そして「鳴木戸定」という名は、栄蔵により「マルキ・ド・サド」から名付けられたものです。

栄蔵は未開の地への旅で半生を過ごす中、幼い一人娘の定を取材旅行に同行させます。

定は「カバに全速力で追われて命からがら逃げ延びる」など、
現代の文明社会の中では得ることのない、様々な体験をします。

そして何より、7才のときに彼女は「忘れられないこと」を経験します。

とある未開地の部族に伝わる習慣にならい、栄蔵に従って他界した者を「食す」という儀に参加するのです。

このことは日本で大々的に報道され、栄蔵は児童保護団体等から猛烈な批判を受けます。

そして帰国後、定は「人の肉を食べた子供」というレッテルを貼られ、周囲から隔絶された10代を送ります。

しかし、無垢で野生児のような彼女はそんな周囲との隔たりを意に介さず、のんきに成長していきます。

闇の中でひとり、「福笑い」で遊ぶことを唯一の楽しみとしながら。


この作品では、一般に「タブー」や「悪趣味」とされている事物が徹底的に描かれています。特に人食いカニバリズムの場面は強烈です。

ただ、それは、猟奇趣味から書かれているのではありません。

一般に「醜」とされる事物を避けては表現することができない、フィクションだけに到達可能な「聖なる領域」があるのだ、
そして、非常識とされる「負」の部分が徹底的に描かれてこそ立ち上がる「美」やメッセージがあるのだ、、、

著者のそのような、強い確信や意思がこめられているように思われるのです。

34頁

白紙の人

特殊な環境の中で成長した定は、序盤では一般的に「人間的」とされる常識や感情が欠落しています。「泣く」ことや何かに「ひるむ」という感覚も知りません。
成人して社会に出てもそれは変わらず、友情や恋愛も知らないままです。

そんな「白紙」な定を核として、この破天荒な物語は続きます。

概要(その2)

定は、父の名声もあってか、大学卒業後、出版社に就職します。

父はすでに(ワニに食われて)他界していますが、「例の件」のこともあり、同僚たちは定を恐れ距離を置いています。

しかし、彼女はまじめに業務をこなします。
そして、編集者としての特異な能力を発揮していきます。

彼女が担当する作家たちは、どれも他の編集者の手に負えない、多くは世間一般から「危険人物」とされる奇人変人たちです。

それでも無垢な定だけは自然に接し、理解につとめ、やがて彼らに強く信頼されるようになります。

自我崩壊寸前のプロレスラー兼文筆家、守口廃尊バイソン
雨乞いなどの無茶な注文を定に出す之賀さいこ(雨乞いは成功する)、
死亡した夫の骸と添い寝を続け、愛するあまりに彼のゴーストライターと化し、一体化していく水森ヨシ・・・

そして、生まれて初めてできた友だち、初めての恋。

「白紙」であった定の内面は、彼らとの交流を通して徐々に色彩を帯びていきます・・・彼女の全身を彩る、旅の先々で彫られたタトゥ―のように。

やがて彼女と距離を置いていたまわりの同僚たちも、少しずつ定を受け入れるようになっていきます。

装丁・西加奈子

鳴木戸定、「関わりたくない」存在


幼い頃からの定の唯一の楽しみは、「ふくわらい」です。

明かりを消してタオルで目隠しをして、何時間でも楽しむことができるのです。この趣味は、成人してからも続きます。

日頃は他者を避けている定ですが、目が合った人の顔をじっと見つめる癖があります。
その人の顔を観察し、空想の中で眉を鼻の下に移動してヒゲにしてみたり、目を左右に大きく離すなどを試して遊んでいるのです。

常に無表情で、じっと真正面から見返してくる人、
まれに口を開いても敬語しか使わない人・・・定は「浮いている」どころではなく、周りにとって「化け物」に近い存在です。

何よりも「あの件」が、誰にとっても恐怖でしかないのです。

53頁

以下は、その部族の習慣について書かれた箇所です。

・・・・「あの世」へ無事に着くための経文も札も供えないし、「来世」で幸福に暮らすための高価な装身具も、食べ物もない。

・・・仲間の肉を自分の中に取り入れ、仲間と一体になって新しい生を生きるのである。死んだ仲間は「来世」を待たずして、新しい生を手に入れ、つまりコミュニティの中には、決定的な「死」は存在しない。

52~53頁

さらに異端なキャラたち

この作品には、他にない多くの魅力があります。

まずは、ユーモラスかつ緻密な筆致による、奇想天外な物語展開。
また、そのプロットが、未来でも遠い過去でもなく、「現代の東京」というリアルな枠を足場にしていること。

そして、定という強烈な中心を取り巻く、個性的過ぎる人物たちの確固たる存在感です。

彼らは定の周りを各々の軌道で巡りながら、彼女の成長物語と作品を貫くテーマに関わり、この「あり得ない話」に強引とも言える説得力をもたらしているのです。

彼らのプロフィールを、各々のエピソードや科白セリフ等とともに紹介していきます。

①守口廃尊ばいそん~崩壊寸前のプロレスラー兼文筆家

「言葉を使うのが怖いときってあるよ」守口が言った。(中略)
「その言葉がすべてになっちまうんだから。」

210頁

・身長197センチ、112キロの巨漢。
・心身ともに破壊されており、顔面も崩れている。
(「左目が落ち、鼻が曲がり、口があさってを向いている顔」~267頁)

・元来凶暴かつ破滅的な性格で、逮捕歴の他に自殺未遂も多い。
・重い鬱病を患いながらも、中年になった今でも現役を続けている。
・リングを愛しながらも、プロレスを激しく恐怖している。

・荒唐無稽なコラムで数少ないファンによって熱狂的に支持されているが、
「言葉」というものをもまた、恐れている。

・鳴木戸栄蔵の著書を愛読しており、編集部の中で定にのみ心を開く。
・定は、「失敗した福笑い」のような彼の顔と、一見支離滅裂ながら原始的な力を秘めた彼の文章に魅了されている。

「もっとこう、モヤモヤとした、言葉にできないものがあるんだ。脳みそが決めたもんじゃない、体が、体だけが知ってるよう、言葉っちゅう呪いにかからないもんがあるんだよ、て、ああ、『言葉にできない』も、言葉なんだから、ああ、もう、嫌んなるなぁ。嫌だあ。」

~守口 70頁

「死んではなりません。いえ、死んではならないということはありませんが、でも、私は、守口さんには死んでほしくないと思います。」

~定  248頁


②水森ヨシ~愛するあまり亡き夫に成りすますゴーストライター

私はいつしか、水森康人になりました。健康だった頃の水森康人になって、世界とつながっていました。

~水森ヨシ(獄中からの定への手紙より)200頁

・79才になる今も美貌を保つ未亡人。
・夫は、定が担当していた(「変態的」とされる)作家・水森康人。
・夫を愛するあまり、彼の死後も一体化を望み、成り代わって執筆を続行させる。

「・・・私は、水森が亡くなったことを秘密にして、原稿を書き続けました。水森の原稿が出ている限り、水森は死なず、私の肉体も死なないと思ったのでございます。(中略)
水森の体は、少しずつ腐っていきましたが、水森の原稿は、何枚でも出来あがってゆきました。水森は、生きていました。」

201頁

204頁

「・・・あなたは、産まれたばかりの星のように清らかであったと、水森は申しておりました。・・・」

~水森ヨシ(定への手紙より)200頁

③武智次郎~「先っちょだけ・・・」と定に迫る、盲目のラテン系男

「・・・可視化出来る世界のことは、僕に知らせないでいい。僕の『すべて』の定さんは、とても美しく、誰よりも優しいんだから。」

~武智  226頁

・日本人とイタリア人のハーフ。
・10年前に視力を失う。

・新宿の紀伊国屋書店前、道に迷い取り乱しているところを、通りがかった定に救出される。
・以降、定に「先っちょだけでもお願いします」と求愛を続ける。

・定は悩むが、彼の誠実さに好意を持ちはじめる。
・定は、武智が振り回す「白杖の軌跡」に強く魅了されている。

「・・・僕には定さんの姿が見えない。でも、僕の知ってる全ての定さんは、見えている人よりも、もしかしたら小さな世界かもしれないけど、とても美人で優しくて、それが大切なんです。(中略)もちろんその『すべて』は、刻々と変わってゆくし、かといって『すべて』が完成されるときがくるとは思えないけれど、僕はただ、定さんのことが好きなんです。」

~武智 225・226頁

④小暮しずく~美人すぎる編集者

・・・定の中で、小暮しずくの「すべて」が、どんどん拡大してゆく。点でしかなかった小暮しずくが、線になり、面になるのだ。

212頁

・定が働く編集部の、一年後輩。
・この話の主要人物の中で、数少ない「常識人」側の一人。

・完璧とも言えるその美貌により、テレビの取材を受けたこともある。
・担当する作家たちの数人に、公私混同した要求をされている。

・交際相手に二股をかけられ、挙句に捨てられる等「男性運」に恵まれていない。

・定はしずくを見ると、いつもの癖でその大きな目を極端に下へ移動し、「りすみたいだ」などと空想している。

・最初は定を気味悪がって避けているが、ひょんな状況から自分の失恋の打ち明け話をしたことを機に、定に好意を持つ。

・定もしずくに親しみを覚え、武智からの執拗な求愛についてしずくに相談する。

・「その人、武智さん?は、鳴木戸さんとただセックスがしたいんじゃないですか。ただやればいいんですよ。やっちゃったら連絡来なくなるかも知れませんよ。」(215p概略)

232頁

初めての「友だち」と「異性」

武智に引き合わされたしずくは、最初は彼に反発し、詰問します。

「先っちょだったらいいと思うのですか。」
「はい。先っちょだけでも、僕は定さんに触れていたいんです。」
(中略)
「どうしてですか?」
「好きだからです。」
「好きだったら我慢しろよ!」
「僕の我慢は、それが限界なんです。こんなに好きだから。」
「鳴木戸さんのことが好きなら、待てるだろうよ!」

しずく×武智 229頁

しかし、武智は毅然として主張を貫きます。

「待ちます。でも、待ちながら、僕は言い続けます。やりたい。先っちょだけ、それが叶ったら、全部。今は先っちょがすべてで、でもいつか、そのすべてが、もっと大きくなればいい。(中略)僕が触れることができる、可能な限りすべての定さんを、僕は知りたい。」

229頁

しずくは、やがて武智に反論ができなくなってしまいます。

「悔しいけど、私が今までつきあってきた男より、断然正直だと思いました。鳴木戸さんのこと、大切にするかわかんないけど、でも、正直。」

~小暮しずく 231頁 

武智と別れた後、しずくは定を、映画に誘います。
その後、居酒屋で二人は大量のビールを飲み交わします。

あのイタリア人が言ってた、あ、定ちゃんも言ってた、あの、すべてとか、先っちょの話。なんとなく、分かるような気がしたよ。

275頁

定ちゃんは、えーと、なんだっけ、私のこと、職場にいる私だけがすべてだって、いつか言ったよね。(中略)えーと、何話そうとしてたっけ。あ、そうだ、そう、私も定ちゃんも、今、先っちょで、すべてじゃない?(中略)
何か泣けてきた、泣けてきたよ、はは、それ、そういうのが積み重なって、その先端に、今の定ちゃんがいるわけじゃない?

276頁

感情が高ぶったしずくは身を乗り出し、テーブルごしに定を抱き締めます。そしてしずくは、それまで「友だち」を知らなかった定にとって、無二の親友となります。

「・・・あのさ、定ちゃん、長生きしてね。先っちょの後ろに、どんどん、すべて、が大きくなるんだよね。だから、ねぇ、長生きしてよ。ね、私もするから、長生き。絶対ふたりで、長く、生き、ようよ。ねぇ。」

276頁



彼らとの交流を通して定は、それまで未見であった世界の景色に向けて開かれていきます。

283頁

新しい世界との握手、抱擁

・・・少しだけ触れたそこだけ、体温があがって、ぽかぽかとして、面白かった。先っちょだが、武智次郎のそれは、ほんの先っちょだったが、それだけで、武智次郎のすべてを知ったように思った。それは、小暮しずくのおかげだった。

285頁

こうして白紙だった定の心に、彼女に必要だった、彼女だけのためのパーツが集まっていきます。

そして読者も知らぬうちに定の視点に同化され、この物語だけの新たなステージに導かれて行きます。
そして、この猥雑な物語以外では得ることのない、不思議なカタルシスを体感することになります。

定が、作家の之賀さいこに依頼され、会社の屋上で雨乞いをする場面 180頁

「あいしてる」
武智次郎が呟いた。
言葉の意味は、きちんと理解出来なかったが、武智次郎がそれを言う気持ちは、定にも分かった。すごく分かった 

286頁

ランダムではありますが、個人的に強く印象に残った(掲載可能な)箇所を他にいくつか抜粋しておきます。

私には、ずっと友人と呼べる人がいませんでした。ずっと、ずっと。人と接することがどういうことなのか、よく分からないし、友達がいないことがどういうことなのか、寂しいという感情がどういうものなのかさえ、よく分からないんです。

~定 251頁

でも、何かが出来上がる瞬間、それを目撃することに、私は感動するんです。そのときには、寂しいとか、嬉しいだとか、そういう、人間らしい、というのですか、そういう感情が、分かる気がするんです。

~定 251頁

定と守口の間で交わされるやりとりでは、著者の文学観が強く出ているように、個人的に感じられます。

「・・・言葉を、きちんと言葉以前から考えて、書いてらっしゃるから、守口さんの原稿が好きなんです、私は。」

〜定 248~249頁

「・・・本当は、言葉が怖い。言葉をうまく組み合わせないといけない社会が怖い。でも、頼らずにおれない。おいらには言いたいことがたくさんあった・・・」

~守口 288頁

「言葉を組み合わせて、文章ができる瞬間に立ち会いたい、という守口さんの気持ち、本当に分かります。私はそれが、私以外の誰かが作った、ということに、とても感銘を受けるんです。言葉そのものを作ったのが誰か分からないけれど、その言葉を組み合わせることによって、文章が出来上る・・・」

~定 251頁
~守口 125頁

「・・・人が、人を知る、と言うとき、見る、という行為がとても大きいんです。10年ほど前まで見えていたから、分かるんです。(中略)
その情報が断たれると、『知る』ということが、どういうことなのか、改めて考えざるを得なくなるんです。」

~武智 225頁

編集者である定が担当する作家(之賀さいこ)の小説について言及された、以下のような箇所もあります。

そしてこの言及は、まさに『ふくわらい』という物語そのものでもあるように感じられるのです。

それは、圧倒的なイマジネーションに支えられたフィクションであったが、読み終わった後に、思わず自分の周囲を見回してしまうような、ひやりとした既視感があった。現実の予感に、満ちていた。

278頁



序盤は展開がややスローであり、読み辛い面もあります。また、定をはじめとして描かれている事物への違和感や嫌悪から、途中で閉じたくもなります。

しかし、不思議なことに、読み進めるうちに、徐々に主人公に感情移入していってしまいます。
そこがこのストーリーテラーの腕っぷしの強さであり、強引とも言える「物語の力」によるものなのだと感じます。


ばらばらだった世界が定の中で整っていく・・・そしてこれから先、定らしく強く長く 生き抜いてゆくことを願わずにいられない。

自分はそんな気持ちに心底させられてしまいました。
すべてが「ほら」の世界ではあるのですが。


以下にて、著者の「物語観」が、本人によって分かりやすく語られています(この『i』という長編もお勧めです)

西加奈子さんインタビュー  『i(アイ)』刊行記念:ポプラ社(ロングバージョン) 2016年        

小さな頃から、見たくないものから
逃げることに長けてきました。そのことに
ずっと罪悪感があって、だから作家になった
からには、現実から目をそらすまいと決意
してきました。それでも、世界を見つめていると
どうしようもなく苦しくなりますし、作家として
非力さを感じます(力を持ちたい、、、、、、という想い
それだけでおこがましいと思います)。
この小説は、世界の現実から逃亡しない
こと、それでも小説を書くこと、そして小説が
世界に及ぼすであろうこと(希望ですが)を、
現時点の私が、私なりに叫んだ結果です。
美しい声ではありませんし、とても小さな声です
が、皆さんがこの声に耳を傾けてくださったら、
こんなに心強いことはありません。

                      西加奈子

読者へのメッセージ文(上掲の、『i』に関する動画からの転載)。                     『ふくわらい』と共通のものが多く感じられたので、抜粋しました。


西加奈子 1977~ テヘラン・小説家、画家
イランのテヘランで生まれ、エジプトのカイロ、大阪で育った。『あおい』(2004)でデビュー後、『さくら』(2005)がベストセラーになった。’他に『通天閣』(2007)で織田作之助賞、’『ふくわらい』(2012)で河合隼雄物語賞、『サラバ!』(2015)で直木賞を受賞した。他に『漁港の肉子ちゃん』(2011)、『i』(2016)等、多くの傑作がある。


2024.10.16
Planet Earth
to Prof. Shigeo Tobita


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福田尚弘
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