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リフレクションの嵐!ちゃんみな「No No Girls」に学ぶ、人の可能性を広げるフィードバック
こんにちは!かみちゃんです。
最近観てドハマりした「No No Girls」がエンタメとして素晴らしかっただけではなく、組織における人材育成やマネジメントにとっても役立つエッセンスが多かったので紹介したいなと思い、この記事を書くことにしました。部下やスタッフの育成に取り組んでいるマネージャーにぜひ観て欲しいコンテンツだと思います。
常識破りなガールズグループオーディション「No No Girls」って?
ちゃんみなというアーティストがプロデュースするガールズグループのオーディション番組、それが「No No Girls」。
これがもう本当に感動的でマネージャーとしての学びがめちゃくちゃ多い内容だったんです。
「ガールズグループのオーディションなんて、仕事には関係ないでしょ?」と一見思いますよね!?
でも、ちゃんみなが参加者たちに行うフィードバックや指導の仕方、そして番組全体で描かれている「競争を超えた成長の物語」は、組織における人材育成やマネジメントに通じる部分がたくさんあると感じました。
本題に入る前に、簡単に「No No Girls」について、簡単に公式HPから引用しつつ紹介します。
「No No Girls」は、プロデューサー・ちゃんみなと「BMSG」がタッグを組んだガールズグループオーディションです。「身長、体重、年齢はいりません。ただ、あなたの声と人生を見せてください。」という前代未聞の応募メッセージから始まり、国内外から7,000通を超える応募が集まりました。最終審査は2025年1月11日にKアリーナ横浜で開催され、7名のメンバーが選ばれ「HANA」としてデビューすることが決定しました。オーディションの3つのコンセプトは「No Fake」「No Laze」「No Hate」であり、応募資格に関しては、身長、体重、年齢を問わず、ただ自身の声と人生を見せることが求められました。
このオーディションが常識破りだなと思わせる点は、「身長、体重、年齢はいりません。ただ、あなたの声と人生を見せてください。」というちゃんみなからのメッセージから始まるところ。ちゃんみな自身も経験した、これまでのガールズグループに求められてきた容姿や過度な体重制限などに対するアンチテーゼが込められています。
そして、3つのコンセプトも素晴らしい。
No Fake 本物であれ
No Laze 誰よりも一生懸命であれ
No Hate 自分に中指を立てるな
これまでの人生でNoと言われてきた、或いは自分にNoと言ってきた人たちの共感を呼びました。(ほかの大型オーディションで涙を飲んだ候補者も出ていたとか。この趣旨だからもう一回頑張ろうと考えた人も多かったようです)
既にオーディションは終了。先週1月11日(土)に最終審査が行われました。もうこの時点から興味は持った方は、ep1~15の全てをYoutubeで観ることができますので是非ご覧になってみてください。
では、どこが人材育成やマネジメントの観点で刺さったのか?
本題に入ります。
ちゃんみなのフィードバックがすごい
とにかく、ちゃんみなの候補者たちへのフィードバックがすごいんです。
すごいところ①とにかく丁寧
候補者が30人に絞られた3次審査から、ちゃんみなの個々人へのフィードバックが始まります。結果を伝える前に、全員1人1人名前を呼んで、審査のフィードバックをします。
これがとても丁寧なんですよね。本人に過去に指摘したことやいった事を覚えていてそれを添えてコメントするんです。ああ1人1人よく見ているんだなと伝わってきます。
そしてものすごく肯定してあげる。(後半になるとややネガティブなFBから入ることも増えるのですが)最初のころは「この声は宝だよ。」とか「ラップが上手だね。」とか。「nice girl!」とか。で良いところを言ってあげた上で課題を指摘してあげるんですね。
ポジティブ・フィードバックのお手本のようです。
すごいところ②とにかく愛が深い
次に、個々人への向き合い方に愛があることです。そして深さを感じさせる。
オーディションなので不合格の人が必ず出ます。その人たちに対しても先に述べたように丁寧にしっかりと良いところも交えながら課題を指摘し、不合格の理由について説明します。そして「ここから先も観ているから」とか「私が出来ることはサポートしたいと思っているから」と声を掛けます。
恐らくですが、自分と似た境遇を経験しているであろう「No」と言われてきた彼女たちに「オーディションでは不合格だけど、あなたの生き方、がんばりに対してはNoじゃないんだよ」と言っているようです。
言われた彼女たちは「ああ、本当にこの人は、自分のために言ってくれているんだな」と感じていると思います。だから素直に前向きに自分に厳しいフィードバックも受け入れられるのでしょう。
すごいところ③とにかく「自己理解」
最後の1つですが、とにかく自分と向き合うこと、自分を見つめることをちゃんみなは伝えます。
「それは大変だけど、自分で超えるしかないから」
「自分はどんなNoと戦ってきたのか?」
etc 自分で自分に問いかけないと答えが出ない問いを常に投げ掛けます。
そしてその壁を乗り越えることが出来た候補者たちは、それまでを上回るパフォーマンスを発揮します。
改めて自身を理解することの大切さ、が目の当たりにされます。
ワークショップデザイナー的にいうと「自明性の気づき」ですね。
3つ挙げましたが、観る人によってはまだまだたくさんすごいところがあると思います。百聞は一見にしかず、ということで是非観てみて欲しいと思います。
とはいえマネージャーはスキルも大事
ひとつ補足すると、ちゃんみなの内省を促すフィードバックの仕方は上手なのですがそれだけでなく、やっぱり、圧倒的な歌やラップ、ダンスのスキルをちゃんみなは持っているんですよね。
動画でも「ちょっと私がやるの聞いてて」って見本を示す場面が何回かあるんですが、圧倒的に上手い!すごい!全然ちがうんです。
候補者が聞き惚れて「(お手本に)くらってんじゃねえよ!笑」ってシーンも出てきます。
だから、フィードバックに説得力が増すし、信頼性が高い。
このことを組織のマネージャーに置き換えると、人の面倒を見るのが上手なだけではダメで、その仕事の上級者として認められている方が受け入れて貰いやすいということだと思います。
ですので、どんな分野であっても、その道の一定レベル以上の「腕」を持っていることもマネージャーとしては必要条件なのでは、と考えさせれました。
競争よりも「自分を超える」成長を促す
この投稿で書きたかったことのほぼ90%は、もう書いてしまったのですが、もう一つだけこの企画から学んだことがありました。
オーディション番組といえば、参加者同士の競争が注目されがちですよね。でも「No No Girls」では、それよりも「自分を知り、超えること」に重きが置かれています。参加者たちは、歌やダンスの課題に取り組む中で、自分の得意な部分や課題を再認識していきます。
たとえば、こんなシーンがありました。
「自分はダンスが得意だと思っていたけど、もっと上手い人がいた。歌が苦手だと思っていたけど、意外と評価される部分もあった。」こういった気づきを得ていく中で、参加者たちは「自分を知る」プロセスを進めていくんです。そして、この「自己理解」が、次の成長につながっていきます。
競争よりも協働。他者との関わりが自分を理解し成長する機会となる。
まとめるとこんな言葉でしょうか。今の若い世代の感性や考え方にもフィットしそうな、現代の組織マネジメントの考え方かもしれません。
まとめ:ちゃんみなから学んだ、人が育つために大切なこと
改めて「No No Girls」は、競争ではなく「自己を超えること」をテーマにした成長の物語だったから面白かったんだなと思いました。
・部下やスタッフの可能性を信じるからこその愛あるフィードバックやアドバイス
・お互いを高め合うことが出来る同じ目標を持った仲間の存在
・それらによって、自分で気づき自分で変わり圧倒的なスピードで成長する候補者たち
「No No Girls」には、人が育つためのヒント、個々人の成長を組織の力に変えていくためのヒントや参考にできることが沢山詰まっていました。
そして、ちゃんみなは「上司にしたい有名人」個人的ランキングで圧倒的ナンバーワンになりました笑
人材育成やフィードバックに悩む方(もちろん自分含めて)の良い教材だと思いますので、良かったら観てみてください。
ではまた!
(ハマったおかげで、当然HANAを応援したくなり、同じくハマっている高1次女とも会話ネタが増えました。活躍が楽しみですね。)