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待つか、動くか

静寂の海に、二つの船が浮かんでいる。
一つは岸辺で揺れ、もう一つは静かに漕ぎ出す。
その違いは、ただ一つ。愛の有無だけ

一方は、潮の流れに身を任せ、ただただ風を待つ。
もう一方は、帆を張り、波を切り裂いていく。

愛なき者は、岸辺で待ち続ける。
誰かが背中を押してくれるのを、
機会が訪れるのを、ただ待つ。

しかし、愛ある者は違う。
彼らは自ら波に飛び込み、答えを求めて泳ぎ出す。

振り返ってみれば、自分を育ててくれたのは
待っていた時間じゃない。

勇気を出して一歩踏み出した瞬間、
全力で掴んだ機会だった。

それらが今の私を形作っている。
「やってみよう」と口にした時、心は小さく震える。

最初は、ふわふわと浮いているような感覚になるが、
自分を静かに納得させていくとどんどん自分の中で
腹が決まってきて、最後はそこに熱を発生させる。

まるで、熱いサウナから出て冷たい水に飛び込むように
最初は痛いくらい冷たくて、逃げ出したくなる。

でも、何度も繰り返すうちに、その刺激が心地よくなる。

そして気づけば、その感覚がないと物足りなくなる。
それでも、毎回ほんの少しの勇気がいる。

暗がりで手を伸ばすような、
小さくて誰にも誇ることのできないけど
甘い自分を切り裂く大きな勇気。

あなたの心の中で、小さな声が問いかけてくる、
「今じゃない」「周りの目が」「もっと準備してから」と。

その声を無視する必要はない。
でも、その声だけに耳を傾けていると、
いつまでも岸辺で待ち続けることになるかもしれない。

私は決めた。その小さな声を、
背中を押してくれる風に変えようと。

そして、自分の船の舵を握り、
ゆっくりでも確実に前に進もうと。

あなたはどうしますか?
岸辺でもう少し考えますか?

それとも、穏やかな波に乗って、
自分だけの航路を見つけますか?
決断に正解はない。

別にこうして欲しいとも思わない。
あなたの人生を憂いていれるほど、
暇ではないからただただ横を
通り過ぎていくのを
指を咥えて見ていてくれればいい。

と最近はずっと思っている。

ほなまた!

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うらやん / yoridokoro
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