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2024年12月2日 急いでいる時に限って故障するモノ
急いでいる時に限って故障するものといえば、
私の中では、ダントツ1位でプリンターです。
最近では、そもそも自宅にプリンターを持っていない若い人も多いといいますから、イメージが湧きにくい方もいるかもしれません。
我が家には、パソコンで作成した文書やメールで受け取った文書を印刷するために、家庭用のインクジェットプリンターが置いてあります。
どうしてそんなものが必要なのか、
コンビニにプリンターがあるのでは?と
プリンターをお持ちでない方には、不思議に思われるかもしれませんが、
仕事上、コンビニのプリンターで印刷するのには、支障があるものも多く、プリンターを所有しています。
といいますか、その昔、コンビニのプリンターにデータを飛ばして印刷するという技術がなく、概念もなかったので、パソコンで文書を作成するような人の家にはプリンターがあるものだったのです。
パソコンとプリンターはセットで購入していた記憶があります。以前はもっと大きくかさばるものでもありました。
長年使っていたものが数年前に壊れ、新しいものにしたので、機体はコンパクトに、そして、印刷はずいぶん早くなりました。以前は置き場所に頭を悩ませましたし、インテリアとしてイマイチな外見でした。
そして何より、印刷にものすごく時間がかかるので、イライラしながら待っていたことを思い出します。
デザインも利便性が向上したなぁ、と印刷するたびに感心します。
ただし、ものすごくインクを消費するのですが…。
インクを飲んでいるのか、プリンターは??という勢いで、公式インクが無くなります…。
さて、古いプリンターはよく紙詰まりを起こして、私を困らせたものですが、
新しいプリンターはそのようなことは
これまでほとんどありませんでした。
しかし、最近、突如、プリンターの調子が悪くなりました。
書類を持って出かけなければならないある日のことです。
印刷しているはずなのに、紙が真っ白なのです。
軽快な印刷音と共に吐き出される紙は完全な純白です。
インク切れかと思って、プリンターのウィンドウを覗いてみますが、黒いインクは半分ほどある様子です。他のインクは半分よりやや減っています。
この時、私はなぜだか、プリンターが印刷できないのは「黒インクのせいだ」と思い込んでしまっていました。
何故なら、黒いインクを以前、インク交換でない時に、開けてしまって、少し経ってから、使ったために、うまく印刷できないことがあったからです。
「半分残っているけれど新しいのにしてみよう」と何故か思って、黒のインクだけ交換、そして、排出された白紙を再度、用紙トレイにセットし、印刷を押して、その場を離れました。
家を出る時間が迫っていたからです。
家を出る前に服を着替えたり、化粧をしたり、荷物をまとめたりする必要があります。
時計をチラと確認すると、
家を出ないと行けない時間まで、あと30分ほどでした。
少し余裕はありませんが、印刷終了時に、人間の側も準備万端であれば間に合います。
そうして出かける準備をほぼ終えた頃、私の耳に、妙な機械音が聞こえてきました。
部品と部品が力一杯ぶつかる音です。
そして、ギリギリと噛み合いったうえで、軋むような音へと変化していきます。
プリンターの前に戻ると紙詰まりで、プリンターから盛大な異音がしていました。
本格的に壊れたかもしれないというようなひどい音です。
ともかくも電源をオフにしようとしますが、激しい音による驚きのせいであまりうまくいきません。
プリンター自体を持ち上げたり、色々触っているうちに、急にプリンターは動作も異音も停止しました。
とりあえず、用紙トレイを引き出し、中をのぞいて、詰まっている紙を引き出します。
かなり無理やり引っ張ったので、印刷用紙は千切れました。
電源を押して、再起動を図りますが、うんともすんとも言いません。
根本的に壊れてしまったのでしょうか?
それが十分あり得るくらいの、ひどい音でした。
肝が冷えます。
目の端に、黒い電源コードが見えました。
そうでした。
このプリンターは電源コードが抜けやすいのです。
先ほど、プリンターを持ち上げた時に、電源コード本体から外れた可能性があります。
はたして、背面を調べてみると、電源コードが外れています。急いでつけ直し、電源を入れてみます。
つきました。
時計を見ると、家を出ないといけない時間まではあと15分を切っていました。あと、15分、なんとかなるでしょうか。
さて、私が、この手に持っているものはなんだ?と思えば、用紙トレイの半分ほどのサイズのプラスチックの板です。
用紙トレイを引き出した時、ハガキや封筒用の上トレイも同時に出てきてしまいまったようです。
これって、どこに設置してあったのでしょう?この用紙トレイに重なっていたのでしょうか?
用紙トレイにその上トレイを適当に乗せると乗せると妙なところがハマって、合体してしまいました。なんだか妙な分厚さです。
これはまずい、プリンターに戻せないような形状になっています。これは重ねてはいけなかったのです。
思いっきり引き剥がしたいけれど、そんなことをすれば、プラスチックのパーツがわれそうです。
試行錯誤しながら、パソコンの時計を見ます。こんなことをしている間に、出るべき時間まであと5分ほどになっています。
どういう経緯かはよくわかりませんが、上トレイは外れ、用紙トレイだけになりました。
この上トレイは気になりますが、これなしで、いきましょう。
用紙トレイをプリンターに差し入れます。
お、行けそうです。
プリンターが、このまま動いて、印刷できればなんとか少々の遅刻で、間に合うでしょう。
パソコンの画面で印刷ボタンを押します。
今回はプリンターの前からは離れません。目を離したのが行けなかったのです。
プリンターは軽快に動作をし始めました。
ほっと胸を撫で下ろします。このまま、行けば、予定の時間より数分遅れてではありますが、家を出られるでしょう。
と、プリンターから排出された印刷物を見ると、印刷はされているものの、非常に薄いのです。
ホラー漫画のタイトルやセリフに使われる字体のように、文字の中が抜けるような印刷になっています。というか、全体が非常に薄いのです。
ノズルの目詰まりかもしれません。プリンターのノズルのクリーニングのボタンを押します。
するとディスプレイには「この作業は4分かかります」という無慈悲な文字が浮かび上がっています。
4分。微妙なところです。しかし、この書類をプリントアウトして持っていかねばなりません。
4分待って、出てきた印刷は、先ほどと同じく、妙に、すかすかの文字でした。これまた
「もしかしたら、インク残量が減っている黒以外のインクのせいかも…」と考え、印刷中止ボタンを押します。
そして、インク交換を再度行います。
手はインクだらけです。
インクをセットしてもすぐにはプリンターは動きません。しばらく待って…待っている間に、家を出るべき時間は過ぎてしまいました。
そして、再度、ノズルクリーニングを行い、印刷します。
そう、ノズルクリーニングには4分かかるのでした!!どうして押してしまったのか??と煩悶しながら、4分待ちます。
再度、印刷のボタンを押して出てきたのは、数行ごとにはっきり印刷された紙でした。
もうこれはダメです。
先ほどの激薄印刷を持っていく他ありません。
当初考えていた交通手段では到底間に合わないので、タクシーを呼ぶことにしました。
そこでも私は大きな失敗をするのですが…それはまた別の話です。
とにかく、急いでいる時に限って故障をするのはプリンターなのです。
印刷前にはゆとりを持ちましょう…。
ちなみに帰宅してから、再度挑戦したら、綺麗に印刷できました。
結局、いくつかのインクが少なかったのも影響があったようです。
またこういうことがあっては嫌なので、プリンターのインクのストックを通販で頼み、
年賀状は業者に印刷を頼むことにしました。
あとは忙しい時に、プリンターを使わなければ、今回のような、
大トラブルになることはないはずです。
多分、きっと。
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