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2024年12月13日 小さな後悔からの妄想猫


ご近所をうろうろとしていた茶白縞の猫を見かけなくなってしまいました。
ほんの少し前までは近所で出くわていたのですが、
冷え込んでからは、姿を見ません。
遠くから見かけた時、目がしょぼしょぼしていて、猫風邪をひいているのでは…と感じたので心配しています。
積雪があるような地域ではないし、今年はこれまで比較的あたたかかったので、
何とか生き抜いてくれるだろうと思っていたのです。
先ほど、年末年始はかなり冷え込むというニュースを見て、自分の考えが甘かったと思いました。
どこかのお家でご飯をもらっていて、「寒さも厳しくなったし」と家にあげてもらっていることを祈ります。
夏くらいから交流を持っておくべきだったと後悔しています。

動物は好きです。
犬も猫も小鳥もハムスターもハリネズミもトカゲもカエルもチンチラもピントロングにも興味はあります。
1番好きなのは犬、だと思っていますが、一緒に住むようになれば、
きっとその動物が好きになることでしょう。
もともと熱烈な犬派だった友人は、猫を飼い始めてから完全な猫派に転向しました。
鮮やかな変わり身でした。
もちろん今でも犬も好きだそうですが、「猫はいい」といっていました。
人間の気持ちなんてそんなものです。
ハムスターの飼育漫画を擦り切れるほど読んでいた子どもの頃を思い出します。
犬の飼育漫画も読んだ覚えがあります。
シートン動物記が大好きで、繰り返し読んだ記憶も蘇ってきました。

それだけ子どもの頃から動物好きなのに、現在動物とともには暮らしていません。
「大人になったら好きな動物を飼おう!」と意気込んでいたのが、嘘のようです。
大人になって、仕事を始めると、自分の生活を回していくのに精一杯で、それどころではなかったのです。
そんな自分には動物とともに暮らす資格はないのでは…という不安があり、
動物と暮らすことに対して、および腰なのでした。
結局、「責任を取りたくない」と思っているのかもしれません。
もしくは、「コントロールできないものは恐ろしい」と思っているのかもしれません。
生き物として、自分と全く異なる考えや心があるものとともに暮らすということを私は本当の意味で理解できていない気もしています。
思い通りにならないこと、予想通りになり得ないことが増えることを怖がっているような気もします。
以前、とあるクリエイターの方が、保護犬を迎える前に、「犬がいるものとして暮らしてみる」という取り組みをされているのをSNSで見たことがあります。
私もそれくらいの心の練習をするべきなのかも…と感じました。

猫と暮らしているなら、どんな風に、生活は変わるでしょうか。
いや、猫と暮らしているなら、どのように生活を変えなくてはならいのでしょうか…。

犬を飼うために転職した人もいると、どこかで読みました。
犬を迎え入れるために、車の免許を取得したという人も聞いたことがあります。
動物と暮らすということは、それぐらい生活を変えるのです。

ひとまず、今回は猫と暮らすとしたら、で生活を見直してみることにしました。
まず第一に、動物と暮らすなら、仕事はもう少し、減らすべきかもしれません。
家にいる時間が短すぎるような気がします。
この生活リズムでは、子猫を飼うことは難しいでしょう。

そして、生活面です。
床に落ちている本は、拾ってしまわないといけません。
本棚に無造作に突っ込んだ本も危ない気がします。
無造作においてある、香水も落とされるでしょう。きちんとしまう必要があります。
もうひとつ本棚を増設した方が良さそうです。

花を飾るのは好きですが、猫がいるなら、やめることになるでしょう。
カーテンレールに引っ掛けてあるドライフラワーも危険かもしれません。
台所に出してある調味料はしっかりしまう必要がありそうです。
もし元保護猫、元野良猫なら、脱走についても対策しなくてはいけません。
玄関から飛び出さないように、柵か二重扉を設置する必要があるでしょう。
そうなると窓の網戸も外れないようにする必要がありそうです。
トイレと水飲み場は離したほうが良いということですが、どのあたりに置くのが良いでしょうか。
キャットタワーは必要でしょうか?
ペットヒーターも必要かもしれません。

頭の中に妄想猫を飼ってみると、
今の暮らしはまだまだ、猫を飼うのにはふさわしくないという気持ちがします。
そして、命とともに暮らすというのはお金や手間、何より気遣いが必要なものだということが、
再確認できました。

もし、目の前で、茶白縞猫が弱って現れたとしたら?
その時に備えて、妄想猫を飼うことはやめないでいよう、と思っています。


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千歳緑/code
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