【海士町】海士町に導かれた人
インタビューしていると、あんがいノマドとかリゾートバイトとか季節労働で各地を点々と転々としている人っているんだなと思ってる。
無名人インタビューでは海外ノマドの人にもインタビューしてるんだけど、やっぱ海外でもふつうにノマドしてるし。リゾートバイトの人は、カナダのスキー場とかアジアのホテルとかで働いていたりする。
まあ、これは、なんていうか、国民性とか生まれ育ちとかっていうより、なんかDNAなんじゃないの? そういう移動しながら働きたいぜって遺伝子があって(太りやすいとか小麦だめとかそういうやつね)、それがあるからなんかノマドしちゃうっていうか。
でもさー、そういう人がミツバチが植物の受粉を助けるみたいにして、いろんなミームを新しいものとしてはらませるんじゃないのか! って。
か!!!! って。
まあそんなに !!!!! ってやるほどのことではないんですけど。
でも、それを評して、その受粉役を「風の人」って言った人たちがいて、まああ言い得て妙だなって。うんうん。
まあ、人生と世界は楽しいよな。宇宙最高!!!!!
と思う2024年5月26日1時21分に書く無名人インタビュー774回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】
今回ご参加いただいたのは 圭吾 さんです!
年齢:20代前半
性別:男
職業:学生
現在:好きな人たちに時間とお金を使ってる状態がすごくハッピー
ナカザワ:
圭吾さんは今何をしている方ですか。
圭吾:
今は大人の島留学というプログラムに参加していて、大人の島留学生として中学校で働かせてもらってます。あと大学6年生でもあります。
ナカザワ:
大人の島留学はいつからいらっしゃってるんですか。
圭吾:
2024年の1月に3ヶ月の大人の島体験制度を利用して海士町にやって来ました。海士がめちゃめちゃ気に入ったので1年の島留学に切り替えてもう1年延長することにしました。
本当だったら4月14日から、ピースボートに乗る予定でしたがキャンセルして、延長しました。本当は海士町には3ヶ月の予定でしたね。
ナカザワ:
ピースボートって世界1周船旅の。
圭吾:
そうですそうです。
ナカザワ:
最近は毎日どんな生活ですか。
圭吾:
仕事面だと中学校では先生に頼んでもらったことをしたり、丸つけしたり、記録をつけたりして、校務支援をさせてもらってます。
ナカザワ:
大人の島留学だとそういうことをするんですね。
圭吾:
そうですね、僕は一例に過ぎなくて、大体20~30ヶ所ぐらい働く場所があって、学校やホテル、観光協会とか、あとプロジェクト型の仕事https://note.com/open_bison8770/n/n0172b848cc3f
もあって、空き家整備と農業のプロジェクトだったり、食と港のプロジェクトで働いてる人がいたり、あとは大人の島留学を運営している島前ふるさと魅力化事務局で働いてる島留学生も結構いますね。
ナカザワ:
中学校に行くっていうのはご自身で選んだんですか。
圭吾:
元々働かせてもらう職場が決まってて1月に来たんですけど、ちょっといろいろあってそれがなくなって、導かれるように中学校で働かせてもらうことになって、毎日ハッピーですね。
ナカザワ:
導かれるように、と感じてらっしゃるんですね。
圭吾:
そうなんですよ。決まってたものがなくなって、めちゃめちゃ素敵な今の職場に巡り会えたのはちょっと導かれてるっぽいなと。ちょっとスピリチュアル系の話になっちゃうんですけど、そんな感じがしてます。
中学校じゃなかったら多分延長してないと思うんで。
ナカザワ:
なるほど。
ナカザワ:
今生活するにあたってどんなことが楽しいですか。
圭吾:
やっぱり日々、学校で生徒や教職員の方と毎日一緒に働いている時間がすごく楽しい。あと給食がめちゃめちゃ美味しいですね。
あとは毎日イベントがあるというか。海士町はすごいスポーツが盛んで、月曜日はバスケかバトミントン、火曜日はバレーか軟式テニス、水曜日は卓球、木曜日はバトミントンで金曜日もバトミントンできて、土日は野球か、硬式テニスができるっていう、スポーツが大好きな自分にとっては本当にユートピアのような町ですね。
ナカザワ:
仕事の後の時間ですか。
圭吾:
そうですね、夜にスポーツクラブがあって。
ナカザワ:
これは町の人が有志で集まってやってるっていう感じなんですか。
圭吾:
そんな感じです。
ナカザワ:
毎日スポーツされてる方は他にもいらっしゃるんですか。
圭吾:
他っていうのは町の人ですかそれとも島留学生のことですか。
ナカザワ:
どっちもですかね、圭吾さん以外の方はどうされてるのかなっていうのが気になったので。
圭吾:
島留学生でいうと毎日のようにスポーツに行ってるのは僕くらいかなって思いまして。
週1ぐらいでバスケだけ参加してるとか、テニスだけ参加してる人はいますし、僕が知らないだけで、スポーツいっぱいしてる人は他にもいるかもしれないですね。
ナカザワ:
ありがとうございます。働いているときの楽しさは、具体的にどんな楽しさですか。
圭吾:
僕は基本的にハッピーな人間なんですけど、好きな人、自分の好きな人たちに時間とお金を使ってる状態っていうのがすごくハッピーっていう認識で、教職員の人たちと生徒が本当に優しくて大好きなので、その環境にずっといて、お仕事を手伝ったりコミュニケーション取ったりできるっていうのがすごい楽しいですし。
中学生がユーモアもあって、面白くて、給食だったり休み時間だったり、コミュニケーション取ってるのがすごい幸せだなっていう感じですね。やっぱり生徒と先生たちのコミュニケーションが楽しいですね。
ナカザワ:
資料作成だったりとか、先生のお手伝いをしていると聞いたんですけど、生徒さんと関わるのはどういうタイミングなんですか。
圭吾:
給食と休み時間のときですね。
ナカザワ:
なるほど。給食が美味しいっていう話だったんですけど、どんなメニューが美味しいですか。
圭吾:
もう毎日ですね。僕、給食の給食でnoteの記録をつけてるんで、見てもらったら一発でわかると思うんですけど。
https://note.com/keigo_sawad
ナカザワ:
あ、給食が毎日上がってますね。やっぱり島で採れた食材とか使ってるんですか。
圭吾:
そうですね、島で採れたやつも使われてます。
ナカザワ:
今日は中華丼、おいしそう。
圭吾:
今日の中華もめっちゃおいしかったんですよ。とにかく具材が豊富ですね。
ナカザワ:
へえ。
圭吾:
いつも、献立表を見ながら給食を味わってるんです。紙を見ながら。何が入ってるのかっていうのを味わいたくて。
今日も野菜だったら、白菜、しいたけ、きくらげ、人参、タケノコ、玉ねぎ、チンゲン菜、絹サヤ、生姜、ネギ、パプリカ、ニラ、とうもろこし、枝豆、バナナって本当に豊富ですごいですよね。
ナカザワ:
ご自身が食べていた給食と違いますか。
圭吾:
全然ちゃうと思います。僕も給食、中学んとき好きで毎日美味しいなと思いながら食べてたんですけど、やっぱり中学生のときに食べる給食と大人になってから給食を食べると全然違うじゃないですか。
あと、やっぱり具材の多さと美味しさは自分の中学のときと違うなと思いますね。
ナカザワ:
毎日美味しそうなメニューが上がってますね。生徒さんだったり先生と一緒に召し上がるんですか。
圭吾:
そうですね。
ナカザワ:
それ以外に普段の生活の中で活動されてることとかも趣味とかそういったものはありますか。
圭吾:
趣味は読書ですね。
最近は神様や、魂の勉強をしてて、ちょっと怪しがられるんですけど、面白いですね。
ナカザワ:
目に見えない世界について書かれた本を読んでらっしゃるってことですか。
圭吾:
そうですね。神様と魂の本ですね。
ナカザワ:
なんでその本を読もうと思ったんですか。
圭吾:
量子力学の勉強をしてて。量子力学、物理学に基づくと、目に見えないけど、スピリチュアルとか魂とか神様って、実は、いるんじゃないか、みたいな。仮説が立つというか、本に書いてある通りに思うようになって。今、『神との対話』っていう本を2週目、読んでるんですけど、神様はいるっていう気がしていて、めっちゃ面白いですね。
ナカザワ:
本を読んで面白いなと思うのってどういうときですか。
圭吾:
やっぱり自分が知らない世界について知れることが面白いなと思いました。
ナカザワ:
うんうん。
圭吾:
ナカザワさんはちなみに神様っていると思いますか?
ナカザワ:
え、難しいですね。いるかもしれないですね。いないって断言するのもできないので。実際に見たことあるとか、存在を感じたことがあるとか、別にそういうことはないんですけど、でもいるかもしれないですよね。
圭吾:
感覚的に経験的にってことですか。
ナカザワ:
経験的にというよりは、いないって結論も出せないかなって。
圭吾:
めっちゃいいですね。大体の人ってやっぱり科学を信仰してると思うんですよ。
だから、神様みたいな科学で証明できないものはいないっしょ、みたいなね。そういう人が多いんじゃないかなって思う中で、神様いるのかもしれないって考えられるのは素敵だなと思いましたね。
ナカザワ:
なるほど、確かに。そうですね、物理的なもの、それこそ原子とか、そういったものも見えないし、神様も見えないから、あんまり変わらないのかもしれないですね、私にとっては。
圭吾:
なるほど。
ナカザワ:
初めて途中で質問されたかもしれないです。
圭吾:
そうなんですか。話してるばっかもあれなんで。
インタビューだから質問し返すっていうのもよくないのかもしれないですけど、僕はインタビュアーの人のことも何か知りたいなと思ってしまいますね。だってこんな無名人インタビューの活動に参画してる人なんて絶対面白い人じゃないですか。
ナカザワ:
なるほど。そうなんですかね。
ちょっと話を戻して、読書が趣味っていうことでしたね。
圭吾:
『神との対話』によると、存在するもの全てが神だって書いてましたね。だから僕も神だし、ナカザワさんも神。だから神様が言ってるんだからね、間違いないですよきっと。みたいなことを最近考えて楽しいですね。
ナカザワ:
今度はどんな本を読みたいとかありますか。
圭吾:
『神との対話』第2巻に行きたいですね
3巻まであるので、その第2巻に行くか、『小さな宇宙人アミ』っていう、これも3巻シリーズで、その第2巻も読みたいですね。『小さな宇宙人アミ』もめちゃめちゃ面白くて。似たようなこと書いてあるんですけど、作者の方が、文明の進んだ別の星から来た宇宙人アミっていう、見た目は小さな男の子だけど多分何百歳か何千歳ぐらいの、超文明が進んだ星から来た宇宙人と話した記録。実話と言われてる話が書いてあって。
それはそれは面白くて、今Amazonとかだと7000円とか1万円でしか買えなくて。
ナカザワ:
検索したら1万円って出てきました。
圭吾:
僕は島のほけんしつ蔵っていうカフェの常連なんですけど、そこに行ったときに、アミを読ませてもらえましたね。
https://www.ama-kura.com/
ナカザワ:
本は借りて読みますか、それとも買ったりするんですか。
圭吾:
今は借りてます。買うことも多いですね。『神との対話』は海士町図書館の館長さんに手渡しで貸してもらいました。
海士町図書館の館長とスピリチュアルの勉強、神様の勉強に関する本を読むのにはまってますって話したら、神との対話も読んだ?みたいなことを聞かれて。有名だって教えてもらって。
で、図書館に行ったら、その館長さんがいらっしゃったので、『神との対話』はありますかって聞いたら、あるよって言われて手渡しで貸してもらって。
あ、導かれてるみたいな、なんかスピリチュアルなことを思って読み始めました。
ナカザワ:
なるほど、導かれている。
圭吾:
神との対話にも書いてあったんですけど、偶然っていうものは存在しないって書いてありました。人との出会いとかも全て必然って書いてあって。
僕、本を読む前から、結構人との出会いって偶然って言うけど結構決まってるんじゃないか、みたいな仮説を持ってたので、やっぱり決まってたんだと納得感がありましたね。
すいません変な話ばっかりしちゃって。
過去:全国で働いてきた中で、自分はやっぱり同じ土地に住み続けてそこで人間関係を作って生きていった方がハッピーになれる人種かなと
ナカザワ:
過去の話も聞いていきたいんですけど、小さい頃はどんなお子さんでしたか。
圭吾:
小さい頃って何歳から何歳ぐらいまでですか。
ナカザワ:
そうですね、生まれてから小学生ぐらいまでとか、記憶で覚えてることがあれば。
圭吾:
結構アクティブな方だったんじゃないですかね。今も変わらず、スポーツが好きで。
あと、自分で言うのもあれですけど、優等生タイプやったんじゃないかなと思います。自分のことを自分でいい子っていうのも変ですけど、そんな感じでしたね。
ナカザワ:
それは小学生くらいまでですか。
圭吾:
そうですね。勉強も割と得意で、運動もできて、先生の言うこともちゃんと聞いて、いい子だったな、みたいな。
ナカザワ:
周りの方からもそう思われてたと思いますか。
圭吾:
そうですね、たまに自己中心的な感じ。子供ってみんな自己中心的だと思うんですけど。
たまに嫌な言動もしてたと思うんですけど、基本的には多分、いい子だったんじゃないかなと思います。たまに思い出すのは自分が結構ひどいことを言って傷つけちゃったことが何回かあるなっていうのをちょっと反省してますね。
ナカザワ:
小学生から中学生とか成長していく過程で、それは変わったりしましたか。
圭吾:
中2ぐらいから躁鬱病になって、それで自分のコントロールはちょっと難しかったですね。中2ぐらいから大学時代、今もそうですけど。中2から数ヶ月前ぐらいは自分をコントロールするのがすごい難しかったです。結構苦労しましたね。
今となってはそれのおかげで、大学入ってリゾートバイトだったり、ワーキングホリデーだったりおてつたびだったり、島留学、病気のおかげでできてるっていう考え方もできるので今となっては躁鬱病になったことに感謝してますね。
ナカザワ:
いろんなことやってみようっていうのは、どういうことがきっかけでしたか。
圭吾:
リゾートバイトやワーホリを始めようと思ったのは、大学がサイバー大学っていう通信制大学で、完全オンラインの大学なんですけど、ネットさえあれば好きな時間、好きな場所で授業を受けられる大学なので、せっかくだったら普通の大学じゃできないことをたくさんしたいなと思って、岐阜県のスキー場で初めてリゾートバイトをして。
家賃と食費と光熱費無料なんですよ、リゾートバイトって。住み込みで働くことなんですけど、これって結構生き方革命だなと思って。サラリーマンするより、生活費かからないから、給料自体は低いんですけど生活費0円なので、給料の分だけ貯金ができるすごいシステムだなと思って。せっかく通信制大学にいるんだったら、いっぱいリゾートバイトをしたら絶対いいじゃんって、ちょっとリゾバに目覚めましたね。
ナカザワ:
うん。
圭吾:
岐阜県での初リゾバ終わってからは、石垣島に1ヶ月行って、その後8月から、僕の二つ目の天国なんですけど礼文島でリゾートバイトをして。
その後、静岡の伊豆のホテルでリゾートバイトして、次は初めて行ったスキー場のリゾートバイト、職場は違うんですけどリピートして。
また次は礼文島のリゾートバイト2回目やって、国内でニセコ留学っていうのをして、オーストラリアのワーホリに5ヶ月行って、3回目の礼文島のリゾートバイトしようと思ったんですけど、寮が埋まってるとかの関係でできなかったので、北海道の星野リゾートトマムでリゾートバイトやってから、次は野沢温泉スキー場でリゾートバイト行こうかなと思ったんですけど、これもまたいろいろあってちょっと導かれるようにキャンセルして、今の大人の島体験で1月に来て、現在に至るって感じです。
ナカザワ:
それで冬からのスタートだったんですね。
圭吾:
そうなんですよ。すごい不思議な出来事があって、トマムで島に移住した人たちに関する本を読んでたら停電が起きたんです、原因不明の。停電が起きたタイミングが、海士町に移住した人の話を読んだ直後だったんですね。
何このタイミング、って。しかも原因が不明。これはなんか呼ばれてる感じする、みたいな受け取り方をして。
職場の上司にスキー場リゾートバイトをキャンセルするか島体験するか悩んでますって相談したら、行きたい方に行けばいいじゃん、みたいな。でも内定出たしキャンセルしてリゾートバイト派遣会社使えなくなるのも嫌なんですよね、みたいな話したら、一生リゾバするつもりなの?って聞かれて。いやしませんって言って。
世間体的には内定を蹴るっていうのはよくないんですけど、それを聞いて確かにそうだなと思ってキャンセルして、島体験に来ましたね。上司のおかげで。
ナカザワ:
停電しなかったら、島体験に行ってなかったかもしれないってことですか。
圭吾:
そうですね、その可能性もあります。野沢温泉スキー場リゾートバイトをすごい楽しみにしてたので、あの謎の停電がなかったら普通に行ってたかもしれないですね。4月のピースボートに乗ってから10月ぐらいに海士に来ようと思ってたので、だいぶ早めて来ました。
ナカザワ:
ピースボートに乗った後に隠岐に行くっていうのが元々の計画だったんですね。
圭吾:
そうですね。
元々行こうとしてたとはいえ、だいぶ人生変わるじゃないですか。ピースボート乗ってたら他にしたいことができて、人生変わってた可能性も大きいですし、島体験に来ない可能性も全然あったので、原因不明の停電に結構人生を左右されたなと思います。
ナカザワ:
そもそもピースボートに乗ろうとか、その後隠岐に行こうっていうのは、違うジャンルの活動だと思うのですが予定通りだったらどういうことをしたかったんですか。
圭吾:
普通に、世界1周に憧れがあったので、いろんな土地とか観光して、人生経験をしたかったなっていう、そんな浅い感じで。でもたった1泊2日その国に行っただけでその国に行ったと言えるのかっていうのを結構疑問に思ってて。それで世界1周って言えるのか本当に、みたいな疑問があって。
オーストラリアのワーホリ5ヶ月して、それでもまだその国に行った、って言えてない感じがして。別にオーストラリア中をまわったわけじゃないので。
それで、1泊2日してその国に行きました、みたいなのがなんかちょっと浅すぎるなっていうか、それだったら自分のお金で島留学1年か2年した後に回って、自分のお金で期間を決めて自由に世界一周、今後する予定なんですけど、したいなって思いましたね。
ナカザワ:
いろんなとこに行ったりとかいろんなことやったりしてきたかと思うんですけど、その中でどれが一番面白かったですか。
圭吾:
やっぱりワーホリに行った経験はめちゃ良かったですね。一番面白かったことの一つだなと思います。
ナカザワ:
どういうところが印象に残ってますか。
圭吾:
そうですね。コスプレ書道バスキングとデミペアをしたのが印象に残ってます。
ナカザワ:
ちょっと全然単語が頭に入ってこなかったんですけど、ゆっくり聞いてもいいですか…?
圭吾:
コスプレ書道バスキングっていうのは、まずバスキングがストリートパフォーマンスのことで、コスプレして書道するストリートパフォーマンスをやったってことですね。
ナカザワ:
なるほどなるほど。
圭吾:
そこで、未経験なのに書道をしたんです。
ダンボールにYour name in japaneseって看板作って、興味持ったお客さんに、What is your name?って聞いて、名前を聞いて、それを漢字の当て字で書いて、はいどうぞって。
お金は特に何円とか決めずに、It’s up to your donation onlyって言って、値段あなた自分で決めてください、別に払わなくてもいいよ、みたいな感じの活動をしてたんですけど、なんかそこで日本文化のポテンシャルを思い知ったというか。
1枚1円の半紙が、日本文化を紙に載せただけで500円、1000円、2000円ってなった経験はすごい強烈で。今後もスペイン語とか英語の力をもっと上げてから、また世界1周コスプレしながら回りたいなって。
日本文化の力、本当にすごいです。
ナカザワ:
うんうん。
圭吾:
アニメと漢字。アニメってこんな世界で通用するんだ、って。オーストラリアしか行ってないですけど、やっぱり、世界中で人気って聞くじゃないですか。本当にそうなのかちょっとこの目でね。海士町で家をゲットしたら、やってみたいなと思ってます。
ナカザワ:
そもそも何で海士町滞在を続けようと思ったんですか。
圭吾:
いろいろリゾートバイトで全国で働いてきた中で、自分はやっぱり同じ土地に住み続けてそこで人間関係を作って生きていった方がハッピーになれる人種かなと思ったので。定住先候補の一つとして海士町に来て、ほかの町いかなくていいやと思うぐらい町が気に入ったので、死ぬまで海士町にいようと思いました。
ナカザワ:
定住を見据えていらっしゃるんですね。海士町が他の場所と一番違うのってどこですか。
圭吾:
やっぱり僕にとってはすごいユートピアで、まずスポーツが毎日夜できるっていうのと、人が優しいっていうのと、海士町に呼ばれてる感じ。出会うべくして出会ったなっていうか、すごい波長の合う人たちがたくさんいて、その人と死ぬまで付き合っていきたいなっていう方がたくさんいらっしゃるのがやっぱりいいとこだなと思います。
ナカザワ:
やっぱり人なんですね。
圭吾:
そうですね。僕が今までリゾートバイト先で地元の人と交流を全然してこなかったっていうのもあるんですけど、そこに住んでる人たちと交流を海士町で初めてするようになって、今までのリゾバの反省を生かして。やっぱり海士町の方のウェルカムな、優しくて親切で懐の大きいところがすごい大好きだなと思いました。
未来:議員と、コスプレしながら世界旅行っていうのが魂のテーマなんじゃないかなと思ってます
ナカザワ:
最後に今後の話もお聞きしたいんですが、圭吾さんは、将来的にどう過ごしたいとか、未来についてのイメージはありますか。
圭吾:
そうですね。僕は海士町の議員さんを目指してます。
元々小学生のときから政治家、議員になりたくて。よくわかんないですけど。それが今になっても続いてるので。近いものだと2027年と2031年の4月に海士町の選挙があるので、そこで立候補して議員さんになれたら、人生のやりたい目的の一つを達成できるので、なれたら幸せだなって思ってます。で、死ぬまで、海士町で過ごせたら、とりあえず僕の今回の人生はすごいハッピーな感じで終わるんじゃないかなと思ってます。
ナカザワ:
マニフェスト的な意味でなくていいんですけど、議員さんになったらどんなことをしたいですか。
圭吾:
大好きな海士町民の皆さんの手と足となり働きたいですね。
あとは一般議会質問を傍聴しに行った時に、議員の皆さんが海士町の未来を真剣に考えた質問をたくさんされていて、僕も同じように良い質問や政策を考えることで海士町に貢献したいですね。
ナカザワ:
そもそも何で議員というものになりたいと思ったんですか。
圭吾:
これといった理由はあまりないですね。生まれたときからかもしれません。
多分生まれたときから政治家になりたいのかなというのが最近の腑に落ちた結論ですね。
ナカザワ:
特に理由とか、議員さんに出会ったからとか、そういうことでもなくて。
圭吾:
さっき理由はあまりないと言いましたが、コテンラジオという音声番組で民主主義の歴史編を聞いた時に、政治家という仕事は紀元前からあって素晴らしい職業だ、やってみたいと思ったのは影響してますね。あと高校生のときに議員さんとお話したのはちょっと影響してるんじゃないかなと思うんですけど、やっぱりでも生まれたときからなりたい、そんな感じな気がします。でも海士町に来て数ヶ月しか経ってない人がここで議員になりたいというのはだいぶ浅はかなことだと教えてもらい、自分がなりたいというより町の人たちの信任を得ることが大事だと学んだので議員を任せてもいいと思われる人を目指してます。
あと最近『神との対話』というの本にも書いてあったんですけど、生まれたお母さんの産道を取るときに前世の記憶をなくして、生まれる前に人生のテーマを決めて生まれるらしいんですけど、みんなそれを忘れて生まれてくるので、人生の目的は自分のやりたいことを思い出すためって書いてあって。なるほど、政治家になることが生まれる前に設定した忘れていた人生のテーマの1つなのか、と思っています。
またこの世に生まれた理由は、この世界を経験し魂のレベルを上げるためだと書かれていたり、死んだ後も魂は永続して輪廻転生していると書いてあったことは信じてますね。
ナカザワ:
議員になるということがそれなのではということですかね。
圭吾:
議員と、コスプレしながら世界旅行っていうのが魂のテーマなんじゃないかなと思ってます。
ナカザワ:
両立するんですか。
圭吾:
両立するというよりは、コスプレ世界旅行をしてから海士町の議員になるっていうのが今のところのイメージですね。
また海士町に1年住んだり、世界旅行して変わっちゃうかもしれませんが、現段階ではそんな感じですね。
ナカザワ:
これを叶えるために、今後はどういうことをしていきますか。
圭吾:
今は毎日英語とスペイン語の勉強してて、あとは町の人たちの名前を1年間で500人を超えるっていうのを毎日頑張ってます。
3ヶ月の島体験で100人を超えられたので、1年間で500人をちょっと目標数値としてやってみました。
ナカザワ:
人口2000人ぐらいなので、4年いれば全員覚えられるみたいな感じですね。
圭吾:
そうですね。一方的に覚えるだけではあまり意味はないと思うので、相手にも覚えてもらえるようにしっかり自己紹介をさせてもらって町の人の名前全員覚える!というよりは一人一人のことを深く知っている方が大事だと考えています。
ナカザワ:
いろいろな場所に行って何かをするような挑戦は、大学生以降なんですか。
圭吾:
いろんな場所に行ったりっていうのは高校のときから結構してますね。
ていうのも高校もネットの高校で角川ドワンゴ学園N高等学校https://nnn.ed.jp/
に行ってたんですけど、職業体験で山形や長崎の福江島、石川県で農業と牡蠣収穫体験などをさせてもらったので、高校のときからいろんなとこ行ってますね。
ナカザワ:
ご病気のこととかもあったのかなと思うんですけど、もしそういう選択をしなかった場合は、今どんな人生だったと思いますか。
圭吾:
やっぱ普通の人みたいに、普通の高校に行って普通の大学行って普通に就職してたんじゃないですかね。わかんないですけど。
ナカザワ:
それは今のご自身で想像できますか。
圭吾:
N高の前に普通の男子校に行ってたんですが、そこをやめなかったら周りに合わせて、そういう生き方をしてたんじゃないかなと思いますけど。起業とかもしてそうですね、わかんないですけど。
Ifの想像するのって、すごい難しいですよね。
普通の人生だったんじゃないでしょうか。普通の人生って結構、難しいと思うんですけど。
ナカザワ:
そういった人生の区切りになるような選択をするときに迷ったりとかハードルになったりしたことはありましたか。
圭吾:
迷ったりしたこと、そうですね、大学決めたり、高校辞めたりする選択のときは割とあったんじゃないですかね。でも楽な道を選んできちゃってるので。受験とかもしてないですし、結局。
皆さん大学受験とかしてて。受験勉強をして大学に入学した人は本当に尊敬してますね。僕の通信制大学は願書書いたら合格なので、皆さんがやられてる苦労は全然してないですね。
ナカザワ:
今大学6年っておっしゃってたんですけど、何年に卒業とかって決まってるんですか。
圭吾:
最大8年までいられて、124単位とったら卒業って形になるんですけど、僕は大学生活を長いことエンジョイしたかったので単位を少なく取って。学費も取った単位数分だけ払うシステムなので1年に何円とかじゃなくて取った単位数分だけなんで便利ですね。
ナカザワ:
最大あと2年って感じですね。
圭吾:
そうですね。
ナカザワ:
ありがとうございます。海士町の皆さんに共通して聞いてるので最後に一つだけお聞きしたいんですけど、圭吾さんにとって海士町ってどういう場所ですか。
圭吾:
やっぱり、ユートピアですね。見つけました。1番は人が素敵なところで、スポーツが毎日できるところと、美味しいものがたくさん食べられて、僕にとってユートピアですね。
ナカザワ:
ユートピア、場所を好意的に捉える際の最上級の表現かなっていう気がします。
こちらからお聞きしたいこととしては全てお聞きしたんですけれども、話しそびれたこととか、言い残したことなどあれば、最後にお伺いしたいんですけどいかがですか。
圭吾:
言いそびれたことじゃなくて、すごいナカザワさんのことで気になってることが1個あって、無名人インタビューに参画されてる方、皆さんに聞いてみたいことがあるんですけど、なんでこの無名人インタビューの活動に参画されようと思ったんですか。すごい大変な作業じゃないですか。
ナカザワ:
代表して私の答えになるんですけど、私は単純にいろんな人の話を聞きたかったんですね。シンプルにそこだけかなと思うんですけど。
インタビューってものに最初に出会ったのが、大学生のとき、聞き取り調査みたいな形でたまたま全然会ったこともないような人の話を聞く機会があって。
学生のとき自分が見えてる世界って結構狭かったなと思うんですけど、全然知らないところで生活してきた人の話を聞いて、生き方とか考え方って本当に多様なんだなっていうのに出会って、そういうのを発見していくのが私は楽しかったので、こういうところに参加したらいろんな人のいろんな考え方、生き方に触れられるかなと思ってそれが理由ですかね。
圭吾:
なるほど。
ナカザワ:
もっと多分いろんな方がいるので答えの一例みたいな感じですかね。
圭吾:
なるほどありがとうございます。
ナカザワ:
こんなで大丈夫ですか。
圭吾:
はい、完璧です。
ナカザワ:
ありがとうございます。
あとがき
ナカザワが質問に答えるめずらしいインタビューになりました。
最後の質問は実は他の方にも聞かれることはあるんですけど、いつもインタビュー後の雑談的な部分でお話してたのでカットすることがほとんどでした。参加された方はご存知かもしれませんが、無名人インタビューでは、終わった後インタビュアーとの雑談タイムがついてくることもあるのです。誰がインタビューするか、誰がインタビューされるかわからないのでマッチングアプリみたいな感覚でおしゃべりができます。
これも、圭吾さんの言葉に基づくと、偶然ではなく必然なんでしょうか。
私は無名人インタビューに参加して初めて、神あるいは何か上位の存在を語る方々に出会い、神を信じる人も、自然科学を信じる人も、言語化されたものが異なるだけで本質的には同じなのかもしれないと思うようになりました。
例えば、「何かに導かれたから今があると思う」ことと「正解の選択があるわけではなく、選択してよかったと思えるように努力する」ことは同じもののように思っています。うーん、と言いつつも、なんだか自分でもよくわからなくなってきました。
圭吾さんは、海士町はユートピアという表現をされていました。
ユートピアは理想郷のこと。もとはトマス・モアが16世紀に著した『ユートピア』で語られた架空の理想国からきている言葉のようです。
人生、どこで生きるべきか迷いまくっている私にとって、自分の理想郷はこれだ、と定義できることのすごさが身に染みた回でした。
自分にとってのユートピアがある方、ぜひお話したいので連絡ください。
【インタビュー・編集・あとがき:ナカザワ】
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マガジンで過去インタビューも読めますよ!
この記事は海士町に関連したインタビューです。
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