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【海士町】すごい鳥肌が立って「行きたい、もう中学から行きたい」って思って中学生から島留学している高校生の人

ばん! ばん! ばん! ばん! ばん!
さあ! 今日もやってきました、自分が中学生、高校生の時に何やってたか会議です!
私、栗林、qbcがやっていたことと言えば、ゲームとマンガ読んでアニメ見てたくらいですかね。ずっとファイナルファンタジーとロマンシング・サガやってたような気がします!!!!!
でもそんな時、同じ年でいろんな冒険、チャレンジ、トライアルをしていた人がいるもんなんだなって、無名人インタビューを通して思います。
ばん! ばん! ばん!
ということで会議終了。
10代でもこんな経験がつめるんだなって、それが、なんか、「居場所を変える」というだけで味わえるとは。毎日同じ暮らしをして、毎日同じ人たちと過ごすという暮らしのあり方自体を変えてもいいんじゃないの? と強く、強く強く、強く! 思ってる次第。
ということで無名人インタビューgo!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】

この記事は「無名人イン旅ューin海士町」で実施したインタビューです。
他関連記事は、こちらのマガジンからお楽しみくださいませ!!!!!

今回ご参加いただいたのは よしだ さんです!


現在:失敗してもとがめられないし、逆に挑戦したら「素晴らしい」って失敗してもすごい褒めてくれるので。そういうことがあって、だんだん自分から挑戦するようになったし。挑戦するからこそ、人前に出ても、緊張しなくなりました。

qbc:
今、何をしている人でしょうか?

よしだ: 
今、何を。

qbc:
職業を答える人もいるし、趣味を答える人もいるので、今は何をしている人なんだろうっていう質問ですね。

よしだ: 
地域共創科です。

qbc:
地域共創科っていうのは、高校の学科ですかね?

よしだ: 
はい。

qbc:
どんなことをするんでしょう?

よしだ: 
地域共創科は、毎週木曜日の 1〜 6 限の時間をつかって地域に飛び出して、地域のリアルな現場で実践的に学ぶ学科です。一人ひとりがマイプロジェクトに取り組んで、様々な事業所での探究だったり実践だったり、地域を共創する一員として実社会の中で学んでいます。

qbc:
なるほど。学校以外では何してますか?

よしだ: 
学校以外では、今はシェアハウスなので、学校終わりは家で料理作ったりとか。休日は地域のイベントに参加したりしてます。

qbc:
シェアハウスということは、今住んでいるのは親元ではない?

よしだ: 
はい。

qbc:
地元はどちらですか?

よしだ: 
兵庫県です。

qbc:
いつから海士町に来ました?

よしだ: 
海士町は高校1年生からなんですけど、隣の知夫村っていう島に、中学2年生から島留学してました。

qbc:
じゃあ、今年でもう4年目ですかね。

よしだ: 
はい。

qbc:
日々、どんな気持ちで生活してますか?

よしだ: 
最近は、何だろう。スケジュールがいっぱい、やらなきゃいけないことがあるのってすごい苦痛だけど、それが逆にいいのかもしれないと思いながら。毎日、やりたくないなー、でも、やった方がいいんだろうなーと、葛藤しながらです。

qbc:
どんなことでスケジュールが埋まってますか?

よしだ: 
イベントを企画するものの準備とか、あとは地域の方に連絡したりとか。ちょっとしたことでも忘れちゃうので。

qbc:
最近やってるイベントってどんなものですか?

よしだ: 
今週の土曜日に、海士町在住の外国人の方と、高校生が交流できるイベントを企画してます。

qbc:
どんなイベントになりそうですかね?

よしだ: 
海士町にいるALTの方の出身国のお話をまず最初に聞く時間があって、そこからビンゴゲームで、ALTさんと参加者との会話のキャッチボールがあって、その後に参加者の方全体で、1人ひとり自由にトークしていく。円になって1人ずつ動いていくっていう感じです。

※ALT(エーエルティー)はAssistant Language Teacherの略。「外国語指導助手」「英語指導補助」。

qbc:
企画とか準備してるときってどんな気持ちなんですかね?

よしだ: 
最初のアイディアが浮かんだときはもう本当に、「楽しそう!やってみたい!」と思って始めるんですけど、イベント開催の日が近づいてくごとに、「これまだ終わってない、これもやらなきゃいけない」っていう、やらなきゃいけないが多くなっていっちゃって、ちょっと苦しくなります。

qbc:
何人で企画運営してるんですかね?

よしだ: 
そのALTさんと、先生方も含めて、4人です。

qbc:
他に、学生はいます?

よしだ: 
私と、もう1人。

qbc:
中学校のときの最初の島留学って、どうやって決めたんですか?

よしだ: 
もともと、島前高校に姉の友達が行っていて。そこで、高校生活がすごい楽しいっていう話を聞いていて。説明会に参加したときに、ちょうど中学の説明会もしてて、その説明会でもうなんか、内容はあんまり覚えてないんですけども、すごい鳥肌が立って「行きたい、もう中学から行きたい」って思ったのがきっかけですね。

qbc:
中学には、実際に行ってみてどうでした?

よしだ: 
中学1年生までずっと、人前で話すのが苦手で、本当に授業で発表するのにも緊張して汗ダラダラみたいな感じだったんですけど。島留学してからは、そういうことがなくなって、人と話すことが多くなったし。失敗してもとがめられないし、逆に挑戦したら「素晴らしい」って失敗してもすごい褒めてくれるので。そういうことがあって、だんだん自分から挑戦するようになったし。挑戦するからこそ、人前に出ても、緊張しなくなりました。そこが大きな変化ですかね。

qbc:
島留学を、どんな人におすすめしたいですか?

よしだ: 
そうですね。座ってる勉強だけじゃなくて、もっと多分何だろう、教科を学ぶこと以外に興味を持っている人というか、外に出たりとか。

qbc:
中学1年生までは人前で喋るのが苦手だったのに、島留学で外へ出て行こうと思ったのは、どうしてですかね?

よしだ: 
学校生活では、クラスが7人っていう、もう本当に少人数で。手を挙げることで、みんなが見てるとか、そういうことを感じることがない、抵抗がない環境だったっていうのもあるし。

中学のときは、本当にシェアハウスみたいなところに入ってたので。同年代の周りの子の様子がすごいわかるので、周りの子がいろんなところに行っていろんな体験をして、いろんな表情、本当に楽しそうな表情だったりして帰ってくるのを見て、私もやってみたいっていう思いがありました。やっぱり家だと、同級生もいなかったし。

qbc:
趣味はなんでしょう?

よしだ: 
あー、趣味。よく趣味を聞かれるんですけど、思い当たるところがなくて。

qbc:
学校から帰ったあとは、家事をしてるってことです?

よしだ: 
そうですね。

qbc:
好きな家事は何ですか?

よしだ: 
好きな家事? 掃除機です(笑)

qbc:
掃除機のどこが好きなんです?

よしだ: 
掃除機は、微細なホコリをどんどん吸い取ってくれるところが、見ていてすごい気持ちいい。

qbc:
なるほど。性格は、周りの人から何て言われます?

よしだ: 
マイペースだねって言われますね。何を考えてるのかあんまりわかんないとか。不思議だね、ってよく言われるんです。

qbc:
自分ではどう思いますか?

よしだ: 
自分では、確かにマイペースだなとは本当に自覚してます。周りに付いていくのが苦手なので。あとは、積極的というよりかは、消極的です。

qbc:
家族や恋人、親友とか、距離が近い人から言われることはあります?

よしだ: 
母からはいつも、自分から人に頼るとかしないし、感情を表にすごい出すから、もったいないよねってよく言われます。全てが、感情に出て、顔に出て。感情が顔に出るので。

qbc:
感情が顔に出ることによって、困ったエピソードがあれば教えてください。

よしだ: 
嘘とか全部バレます(笑)

qbc:
どんな嘘ですか?

よしだ: 
たとえば、嫌いな食べ物があって、「これいける?」って言われて断れなくて、「はい」って言うんですけど。多分、顔に出てて。ちょっと気まずい空気が流れますね。

qbc:
好きな食べ物は何ですか?

よしだ: 
リンゴです。バナナもです。ふふ。

qbc:
自分を家具に例えたら何だと思います?

よしだ: 
家具かあ。シャー芯ですかね。

qbc:
シャー芯? どうしてですか?

よしだ: 
自分のやりたいこととかがあったときには、もう一気にこう出てきて。それ一直線で行くんですけど。本当にないときは、もう何も出ない。だから。

qbc:
自分のやりたいことって、何かパターンとかあります?

よしだ: 
海外に興味があって。海外国際系は、すごい何でも興味を持ちます。

qbc:
今は人生、何点ですかね?

よしだ: 
6点ぐらい。

qbc:
あ、100点満点で大丈夫ですよ。

よしだ: 
あ、そういうことですか。70点ぐらいですかね。

qbc:
その30点の伸びしろっていうか、足りないものってなんでしょう?

よしだ: 
なんだろう。もっといろんな人と喋れたらいいのになとか、自分の思ってることをしっかり人に話せるようになれたら、なりたいと思ってるので、70点ぐらい。

過去:自分のやりたいことが、どんどん実現していくことがすごい嬉しくて、初めは本当に「これが行きたかった世界だ」みたいな。

qbc:
子どもの頃ってどんな子どもでしたか?

よしだ: 
子どもの頃は、外に出るのが大好きでした。学校から帰ってきたら、もう門限も全てすっぽかして、ずっと遊んじゃう。集中したらそれしか見えなくなって、他のことを忘れちゃうので。門限とかは、よく母に怒られてました。

qbc:
門限は何時だったんです?

よしだ: 
5時半です。

qbc:
何歳ぐらいのことですか?

よしだ: 
小学校ですね。

qbc:
幼稚園とかそれぐらいの一番古い記憶の中で、どんな子だったか覚えてます?

よしだ: 
頑固で、わがままでした。例えば、買って欲しいおもちゃがあったとして、それを親が買わないって言ったら、もうそこから動かないって言って、親がどんなに「もう帰るからね」って言っても、車まで行って走り出そうとしても、もうずっとそこにそのままで。どんなに人目があろうとも、もう地べたでバタバタして暴れまくってました。

qbc:
何歳ぐらいまで、そうしてた記憶がありますか?

よしだ: 
ええー、何歳なんだろう。これはよく母に言われるので。

qbc:
覚えてるわけではない?

よしだ: 
怒られてる記憶は自分にもあります。でも何歳まで迷惑かけてたんだろう。小3ぐらいまでは、こんな感じだったと思います。

qbc:
何を買って欲しかったんですか?

よしだ: 
シルバニアファミリーとか。みんなが持ってて私も欲しい、みんなが持ってるから欲しい、みたいな。別にそれが欲しいわけじゃなくて、みんなとその話題を、ちゃんと話したかった。

qbc:
なるほど。小学校のときはどんな子どもでした?

よしだ: 
小学校の頃は、そうだな。ずっと運動ばっかりしてた記憶があります。休日は、土曜日が1日、日曜日は半日、ずっとソフトボールをしていて。平日も水泳とか、習い事をしていたので。すごい運動していたなっていう記憶があります。

qbc:
運動は、習い事でやってたんですか?

よしだ: 
習い事です。

qbc:
体を動かすことは好きだったんですか?

よしだ: 
水泳は好きだったんですけど、ソフトボールは当たると痛いので、苦手でした。

qbc:
ソフトボールをやりたいと言い出したのは誰だったんですかね?

よしだ: 
私です。

qbc:
途中でやめなかった理由はなぜでしょう?

よしだ: 
途中でやめるっていう選択肢が多分、自分の中でなくて。なので、やめるっていう考えがなかったです。
さぼるっていうのはすごい頭の中にあって。カイロを脇に挟んで、熱出たって言って、さぼることはあったんですけど。やめるのはなかったですね。

qbc:
そのさぼりの嘘は、ばれなかったですか?

よしだ: 
よくばれるんですよ。なので、作戦もどんどん変更していって。カイロが落ちてばれたら、次は、体温計をもう元から仕込んどいて、摩擦で熱を出すとか。とにかくいろんな方法で、ばれてもさぼってました。行かされることもあるんですけど。

qbc:
地元にいた頃の中学校は、どうでしたか?

よしだ: 
本当に、ずっと特定の友達と一緒にいるっていうのが、記憶にありますね。その思い出しか残ってないぐらい。地元の学校は、教室に60人ぐらいいたのかな。1クラス60人ぐらいで、多かったんですけど。
そこでは、みんなと関わるというよりは、本当に1人2人とかもうずっと、その子たちといた中学時代ですね。

qbc:
それで、中学2年生の最初から島留学する?

よしだ: 
そうですね。最初から。

qbc:
中1のときに、説明会へ行ったってことですかね。

よしだ: 
はい、行きました。

qbc:
島留学に行こうって決められたパワーって、どこから来たかわかりますか?

よしだ: 
当時の記憶を改造しちゃったのかもしれないんですけど、自分が人前で話せないとか、手を挙げるだけですごい汗が出るぐらい緊張するっていうことに、本当に自分がすごく課題を感じていて。変われる場所っていうのを探していて。

そのときに、島留学の説明会の後に、体験に行ったんです。そこで、ここだったら、自分の知り合いも仲いい友達も、最初はいないから、いろんなシェアハウスもハウスマスターの方もいるし、いろんな大人の方とも喋れるし、何か変わるんじゃないかなって思って、来ました。

qbc:
体験ってどれぐらいの期間だったんですか?

よしだ: 
3日間ぐらいでした。

qbc:
14歳で実家を離れるっていうのは、怖くなかったですか?

よしだ: 
怖くなかったです。

qbc:
どんな気持ちでした?

よしだ: 
うーん。でも、本当に自分の中でその、変わりたいっていう気持ちが強かったので。「変われるんじゃないか」っていう可能性への期待の方がすごく大きくて。頼る人がいないっていうところにも魅力を感じていたので。全然、心配とかはなかったです。

qbc:
ご家族や周りの友達とかの反応はどうでしたか?

よしだ: 
みんな、自分のやりたいことをやっていいよって言ってくれて。その体験も保護者がついてくるので、お母さんも一緒に知夫の島を見て、どんな人がいるんだろうっていうのは母も知っていて。母も「すごい、この島いいね」っていう。「母親の私が行きたい」って言うぐらいまで乗り気というか。「行っておいでよ、私が行きたいぐらいだよ」っていう感じだったので、全然大丈夫です。駄目とは1回も言われなかったです。

qbc:
自分で決めて行動して、新しい世界に飛び込むのって、どういう気持ちでしたか?

よしだ: 
もう「楽しい」でしかないです。本当に。自分のやりたいことが、どんどん実現していくことがすごい嬉しくて、初めは本当に「これが行きたかった世界だ」みたいな。ここに来ることが自分の夢だったみたいな気持ちが強いので。毎日幸せ、みたいな感じです。

qbc:
逆に、最初のとき、つらかったことはあります?

よしだ: 
あります。人間関係はちょっと、難しかったです。

qbc:
どういう人間関係ですかね?

よしだ: 
中1のとき、特定の子とずっといるっていう感じだったので。でもシェアハウスに入ると、1人がいい子もいて。私はそのときは、1人がもう全然無理で。誰かとずっと一緒にいたいっていう感じだったので。相手とどういう風に接するのか、人によって、どういう距離感とか接し方がいいのかみたいなのがつかめてなかったのが、すごい難しかったと思います。

qbc:
それは解決されたんですか?

よしだ: 
本当に最初は難しくて、お互いにもう、壁みたいなのがあったんですけど。でもずっと過ごしていくことで、絶対もう毎日関わるので、それでどんどんお互いのことを知っていって、この距離感とか関わり方がいいねみたいなのが、人によってわかるようになってきたので。

qbc:
その時のルームメイトとの距離感って、どんなだったかって、覚えてます?

よしだ: 
ずっと一緒っていうのはなくて。なので、私が行くというよりかは、相手が「こういうことがあってね」みたいな話をしに来たときに、すごい喋ったりとか。
ずっと一緒にいるわけじゃなくて、お互い話したいときに、話そうみたいな。

qbc:
それは、話し合ったんですか?

よしだ: 
いや、話し合ってないです。もう、だんだんそうなっていきました。
その人に限らず、いろんな人との接し方が、1パターンじゃなかったんだと思って。人との距離感のつかみ方とかが、わかるようになりました。

qbc:
その人間関係の構築に、値段をつけたらいくらになりそうですか?

よしだ: 
値段?

qbc:
つけてください。

よしだ: 
うう。

qbc:
いくらぐらいの価値があると思います。

よしだ: 
自分の人生の中で、ですか?

qbc:
そうですね。

よしだ: 
ええー。そうだな、10万円ぐらいですね。

qbc:
なるほど。島留学って、何年するものなんですか?

よしだ: 
島留学は1年で。それからもう1回面接か、書類審査みたいな試験があって。それに受かったら、もう1回、もう1年行けるみたいな。1年ごとですね。

qbc:
島留学を延長した理由って何ですかね?

よしだ: 
知夫の地域の人がもう大好きになったっていうこともあるし。そうやって変われたのは、環境と、人も全て含めた、知夫里島だったからこそ、自分がやって、いろんな課題も見えたし、自分と向き合うことも多くなったし。いろんな変化が本当にこの1年だけであったので、だいぶ輝いてました。今までの思い出の中で一番。

qbc:
人間関係以外で知夫里島のいいところって、どんなところですか?

よしだ: 
人以外で。自然もすごい綺麗ですね。

qbc:
お気に入りのスポットとかありました?

よしだ: 
ありました。

qbc:
どんなところでしょう?

よしだ: 
神社の階段なんですけど、横に桜の木があって、前を見たら海が見えるっていう場所でした。

qbc:
どれぐらいの頻度で行ってました?

よしだ: 
月に1回ぐらいですかね。

qbc:
なるほど。ご両親から、どのように育てられていると思いますか?

よしだ: 
基本的に、私のやりたいこととかを全て尊重してくれていて。自分のやりたいようにやっていいよっていう。

qbc:
生まれ育って、中学1年生の頃までいたところって、どんな風景ですかね?

よしだ: 
田んぼだらけで。人もすごい少ないので、田んぼと、ポツンポツンと家があるみたいな。

qbc:
海士町と比べて、田舎具合はどんな感じですか?

よしだ: 
田舎をどうとらえたらいいのか、わからないんですけど。便利さって言うならコンビニあるし、イオンとかもあるので、田舎だけど。海士町よりは、いろんな建物がありました。

qbc:
高校で島留学を選んだ理由っていうのを、もう一度聞いてもいいですか?

よしだ: 
高校は、「地域みらい留学」をしている高校に行こうと思っていて。いろんなところの説明会を聞いたんですけど、でもやっぱりこの島前で、知夫が大好きだし。

逆に言ったら中学時代は知夫で過ごすことがほとんどで、その他の二島に行ったことがほとんどなくて。せっかく島前に来て、こんな知夫の島を深く知れて、知夫で過ごしてすごい楽しかったのに、他の島は知らないなんて、絶対後悔するんじゃないかなと思って。その他の島の地域の方とも関わりたいし、過ごしてみたい。高校生活も、ここがいいなと。

※地域みらい留学:内閣府の「高校生の地域留学の推進のための高校魅力化支援事業」として、2020年度スタート。 在籍する高校とは別の地域の高校で1学年を過ごす制度。
https://c-mirai.jp/

qbc:
他の、島以外の選択肢に未練とかってありませんでした?

よしだ: 
できることなら、交換留学みたいな感じで、他の地域の高校にも、説明会とか行ったところにも行きたいなとは、今でも思います。ずっとじゃないけど、ちょっとでも生活をしてみたかったなって。

qbc:
なるほど。高校で、知夫から海士町になって、どうでした?

よしだ: 
最初は本当に、人数の多さにいつもびっくりしてました。クラスもそうだし、寮も、知夫だと7人ぐらいで生活してたので、寮が100人みたいになると多いなって。寮生活もいろんなルールがすごい増えたし、中学時代と高校の生活の違いに衝撃を受けてました。

qbc:
どんな違いがあるんですか?

よしだ: 
人数が多いので。ご飯を食べるときも、中学のときはもう、一つのテーブルでみんなで一緒に食べて、その日あったことをみんなで話して、共有して食べてたんですけど。ここに入って、食堂なので、時間もバラバラで、1人で食べることもあって。今日あった出来事をみんなで話し合って、ワチャワチャするみたいなのが無いのが、ちょっと寂しかったり。

調理員さんとの距離も、中学のときは、帰ってきたら、調理員さんがもう目の前にいるって感じだったので、お話とかして、すごいその時間が好きだったんですけど。今はその時間がないのもあって。でも逆に言うと、部屋には先輩もいるし、部屋でよく人と話す時間がある。

qbc:
最初は、シェアハウスじゃなかったんですかね?

よしだ: 
はい、最初は寮です。最近、シェアハウスになりました。

qbc:
寮とシェアハウス、どっちがいいとかあります?

よしだ: 
どっちも、いいなって思う点と、ちょっと合わないなって思う点があります。でもシェアハウスで本当にいいなと思うのは、寮だと学校との距離が近すぎて、運動が全然ないんです。

ですけど、シェアハウスだと自転車で毎日来てるので、すごい運動ができて、その時間が結構自分の精神を安定させてくれるというか。本当に運動って、大切だなと思うんですよね。
自転車を漕いでる時間に、頭の整理だったりとか、ちょっと考え事もできたり。ちょっとした気温の変化とかで、春が来るなっていう、ちょっとした喜びも感じることができて。

qbc:
海士に来て、良かったと思うことを教えてください。

よしだ: 
やっぱり、人との出会い、ですかね。
同級生もそうだし、地域の方にも、いろんなきっかけで出会えたし。海士町だからこそ、自分が絶対できない、無理だと思ってた、イベントを企画するとかもできたので。
なんて言えばいいんだろう。海士町に来て良かったことは、これから生きていく上ですごい大切になってくることを、しっかり学べるところです。

未来:留学生の受け入れとか、いろんな人の話を聞いたりするのが好きで。やっぱりまだこの職業っていうのはないんですけど、絶対人と関われる仕事がいいなと思ってます。

qbc:
5年10年、30年40年、どんどんその先まで生きて、最後死ぬっていうところまでイメージしていただいて、どんな未来をイメージしていますか?

よしだ: 
未来か。そうですね。海外に住んでます。

qbc:
どこですか?

よしだ: 
ハワイ。

qbc:
どうしてでしょう?

よしだ: 
中学のときに、ハワイにホームステイで行って。すごいハワイも、気候とか環境もそうだし、人とか雰囲気とかも大好きになって。その時に、絶対大人になったらハワイに住むんだって思ったのがすごく記憶に残ってて。きっとハワイに住んでます。

qbc:
ホームステイはいつ行ったんですか?

よしだ: 
中3の夏です。

qbc:
知夫里島からホームステイで行ったってことですかね?

よしだ: 
はい。短期留学で行きました。

qbc:
将来は、こういうお仕事したいなっていうのはあります?

よしだ: 
留学生の受け入れとか、いろんな人の話を聞いたりするのが好きで。やっぱりまだこの職業っていうのはないんですけど、絶対人と関われる仕事がいいなと思ってます。

qbc:
もしもの未来の質問というものをしていて。もしも、島留学してなかったらどうなってたと思います?

よしだ: 
もうずっと、仲良い友達と一緒にいて、高校もその友達が行ったところで。自分で決定するっていうのが多分なかったと思います。友達がいったから、人がこうしてたからみたいな、全部流れてくような選択と人生だと思います。

qbc:
よしださんは何が一番好きですか?

よしだ: 
一番、一番か。動物は大好きです。

qbc:
動物好きエピソードってあります?

よしだ: 
そうですね。ずっと鳥を飼ってるんです。

qbc:
今も?

よしだ: 
はい。ちっちゃい頃から動物の図鑑とか、家にあった図鑑を見て、ただ眺めるのも好きだし、自分で絵を描いてまとめたりとか。動物園でずっともう、動物たちを見ちゃうっていう。触れるというよりかは眺めてるだけで、満足です。

qbc:
どんな気持ちになります?

よしだ: 
今何考えてるのかなとかはすごい考えますね。この子は今何を考えてるんだろうとか、本当は何を話してるんだろうとか、人間で例えると、どういうことをしてるんだろうみたいなことは、自分で妄想してます。

qbc:
なるほど。逆に、何が一番嫌いですか?

よしだ: 
自分の意見を書くとか。

qbc:
書く。

よしだ: 
はい。

qbc:
それは、なぜですか。

よしだ: 
あんまり自分の意見とかを伝えるのに抵抗があって。なので自分の意見を伝えることも、ちょっと抵抗があるのに、書くってなると、さらにちょっとハードルが上がって。書いて褒められたこと、作文とかで褒められたことがないので。自分の意見文みたいなのが、苦手×苦手で。

qbc:
意見を伝えたいなとは思ってるってことですか?

よしだ: 
伝えないといけないと思う場面は、本当に伝えたい、伝えられるようになりたいと思うんですけど。伝えたくないこともあったりとか、相手にどう思われるんだろうっていうことを真っ先に考えちゃって、どう思われるんだろうっていう風になる状態が、すごい悪い方向でよく考えちゃうので。そうならないっていうこともあるんですけど、どうしても、そういう経験をしていても、やっぱり「悪くなる」と思ってしまいます。

qbc:
最後の質問です。最後に言い残したことはありますか?

よしだ: 
話がめちゃくちゃで、本当に申し訳ないという、謝罪の気持ちしかないです。大丈夫ですかね。

qbc:
大丈夫ですよ。とんでもない、しっかりしてました。ありがとうございます。

よしだ: 
ありがとうございます。

あとがき

子供の時、自分が遊んだり、経験したり、過ごしてきた毎日が無駄なものとか相対的に価値が下がったとか、そんなことはないのだけれども。
でも、こんな充実した時間の過ごし方ってあるもんなんだな、ってめちゃ驚いたインタビューでした。
神話、あるじゃないですか。英雄神話。英雄が、生まれ育った母国を離れて、異国の地で冒険と試練を経て、母国に帰還して英雄になる神話。
人は、やっぱ若いときに冒険必要なのかもねえ。
子供に冒険成分を、ってか。

【インタビュー・あとがき:qbc】

【編集:なずなはな】

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この記事は「無名人イン旅ューin海士町」で実施したインタビューです。
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