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【海士町】人といるのが好きな人

私が初めて海士町に訪れたとき、今日は海穏やかそうなんでそんなにフェリー揺れないと思いますよって言われてフェリー乗ったんですよ。
でも、けっこう揺れて。
まあでも揺れるもんだと思ってたんで。
あーまあ、これくらいなんだろうな日本海のこの航路の海は、って思ってたんですよね。
でもデッキで立ち上がると、あーやばいやばいこれ下手したらデッキから海に放り落されるなってくらい揺れてて。
(ってなんでデッキにいたかというと、なんか興奮しすぎて船内にじっとしていると落ち着かなかったから。初めていく島、新しい土地に興奮してたから! 私にとってのニューフロンティアだったから!)
ということで荒ぶる日本海をフェリーで渡ったんです。
で、島についてから、島の人からさっきのフェリーめちゃくちゃ揺れたみたいですね、って言われてまじか? と思いました。
フェリー乗る前に今日は揺れなさそうですねって言われたからあんまり揺れてないと思ってたんだけど、あーあれやっぱ揺れてたんだな、そうだよな、揺れてたもんな、って思って。
そうなんですよね、人間って、思いこみで、最初に言われたことの印象がめちゃくちゃ強くて、それ信じこんじゃうんですよね。
そういった、人への思い込みの打破に無名人インタビュー。
その人の、意外な一面を見られるかも?!!
ということで無名人インタビュー今日もよろしくお願いします!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】

この記事は「無名人イン旅ューin海士町」で実施したインタビューです。
他関連記事は、こちらのマガジンからお楽しみくださいませ!!!!!

今回ご参加いただいたのは 吉田 さんです!


現在:どこにいても、私たち家族は多分、人に恵まれて楽しい生活を送ってたとは思うんですけど。海士は…なんでって、そう言われたらあれですけど、おおらかなのかなー。

qbc:
今、何をしている人でしょうか?

吉田:
給食センターで、パートとして働いております。

qbc:
それ以外は何されてます?

吉田:
主婦、2児の母の主婦です。

qbc:
趣味とかそういうのは何ですかね?

吉田:
趣味ですか?趣味は、アウトドアとかが好きで。家族で、夏は海に行ったり。この時期とかは釣りもしますし。

qbc:
何かその他は?

吉田:
音楽も好きですし。

qbc:
音楽はどんな音楽が?

吉田:
私はブラックミュージックとか好きですし、あとレゲエとかも好きですね。

qbc:
なんか、アーティストの名前で言うと?

吉田:
ボブ・マーリーが大好きです。

qbc:
なるほど。その、今あげていただいた中で、自分の中心になっているものってなんですかね?

吉田:
中心ですか?中心は…自然が好きなので。私は生まれ育ちは大阪で、どっちかって言ったら都会っ子だったんですけど。でも両親が沖縄なので、子供のときから沖縄に遊びに行ったりとかしてたので、その大阪の都会で生まれ育っても、田舎がいいっていうのを子供のときから思ってるんで。大阪でずっと過ごそうとは、子供のときから思ってなかったかもしれないですね。

qbc:
いつ頃、海士に来られたんですか?

吉田:
海士は18年前です。結婚と同時に。

qbc:
お相手の方が海士だったんですか?

吉田:
えーっと、島後(隠岐の島町)出身で。で、結婚して島後に最初はいたんですけど、郵便局に勤めてるので、転勤で西ノ島でってことで、そのあと海士に。だから、島後に8年、西ノ島に2年半、その後、海士にっていう感じです。

qbc:
そうすると、海士に7年半ぐらいですかね。生活はどうですか?島で暮らすようになって。

吉田:
いや、いいところだと本当に思います。やっぱ不便さはもちろんありますけど、物価も安くはないし。そういう部分で金銭的な部分ではちょっと大変っちゃ、大変かもしれないですけど。
でも大阪におるときよりも、四季はしっかりあるし。それこそ自然を楽しめるっていうか、子供と一緒に。秋は栗拾いとか、そういう四季をしっかり楽しめるのはすごいいいところだなーと思います。

qbc:
不便なところってどんなところです?

吉田:
不便っていうのはやっぱり、買い物とかじゃないですか。例えば薬とか、急に欲しいって言ってもなかなか手にはいらない。
こっちはほとんどネットショッピングなので、ほとんどが。それは前もってやらないと。日常でその辺で売ってるものだったらいいですけど、そういうのじゃないときに切れてしまった場合はすごく困るので、前もって前もってっていうのは考えながらやってますね。

qbc:
島でないと楽しめないことってなんですかね?

吉田:
それはやっぱりこの海とか、やっぱりその自然ならではの遊びじゃないかなと思います。

qbc:
最近楽しいなって思う遊びは何ですか?

吉田:
最近楽しい…でもやっぱり、私達は家族でアウトドアが好きなんで、夏がメインにはなるんですけど、海に行って潜ってとか。冬はもう釣りぐらいしかないんで。最近っていうよりも、いつでもそういう感じかな。

qbc:
お仕事は、どんな感じですか?

吉田:
仕事は給食センターで。海士は食育に力を入れてるみたいなので、給食も値段のわりにっていうか、一般の給食費の割には、町が負担してるのが多いのか、豪華なんですよ。で、美味しいんですよ。自分らも作って食べるんですけど。
やっぱ作ってて楽しいし、手間がかかったりするような料理もいっぱい出すんですけど、なんかやりがいはあります。

qbc:
給食センターで起きた、最近よかったことみたいな話ってありますか?

吉田:
つい最近、新しく給食センターを建て直すのに、機材を給食センターに入れるんで、私ら職員が使いやすいのとかを調べるために、名古屋の調理器具の会社にみんなで行ったんです。2泊3日で。それが楽しかったです。

qbc:
どのあたりが楽しかったですか?

吉田:
その調理器具の便利さっていうのもありますし、そこでいろいろ試作を作ってもらって、10種類ぐらい作ってもらったんですけど。焼いたり揚げたり蒸したりっていうのを全てできるような機材があるんですけど、それを使ったら、同じ材料と味付けをして、今でも美味しいと思ってたものがどんだけ美味しくなるんやろとか、そういうのを考えながらやるのがすごい楽しかった。いいよねって。もうみんなわくわくしながら、やりましたね。

qbc:
子育ての方はいかがですか?

吉田:
子育ても、私は多分きっちりした方じゃないし、神経質ではないので。主人もわりと一緒にやってくれるので、楽しくできてると思います。別に悩むことなく。

qbc:
お子さん何歳ですか?

吉田:
上は高校1年生と、下が中学校1年生と。

qbc:
性格について、周りの人からなんて言われたりしますか?

吉田:
あまり人に対して、なんていうか全ての人に対して一緒っていうか。自分があまりにもあっけらかんとしてるのか。かといって、どっちかって言ったら人見知りの方だと思うんですけど。でも裏表はないとは言われてるっていうか。私もそう、自分でも思ってます。

qbc:
裏表がない以外に、性格について自分で思うことってあります?

吉田:
気が長い方ではないかもしれないです。(笑)

qbc:
それでは、気が長くないエピソードを教えてください。

吉田:
なんか歩くのが速いとか。あと、とりあえず何か電車待つの嫌とか(笑)、都会にいるときは。だから、都会にいたときはどっちかっていうと自転車。待つことを考えたらなんか走ってる方がいいみたいな、そういう感じですね。

qbc:
身近な人、ご家族だったりお子さんからとか親友とか、距離の近い人からなんて言われます?意外な一面とかあったりします?

吉田:
あー、落ち着きがない。(笑) 子供にも言われます。

qbc:
どこら辺が?(笑)

吉田:
なんでしょうね。やっぱり何か本当、職場でも言われるかもしれない。落ち着きがない、子供のときから変わらず。先生にも言われてましたけど。今でもそうかもしれないです。

qbc:
今現在、海士は自分にとってどんなところですか?

吉田:
うーん、過ごしやすい。気兼ねない友達もいますし。私にとってとてもいいところだと思います。

qbc:
どんなところが自分に合ってらっしゃいますか?

吉田:
やっぱり、自然かな。自然がたくさんあるっていうか。やっぱずっと子供のときから憧れてたのがそれなんで。自然豊かな暮らしっていうのに憧れてたので。もうまさに今はそうですし。子供と遊ぶのも、やっぱり自然の中で遊んでるんで、楽しいところだと思います。

qbc:
自然って、海士以外にもあるわけじゃないですか。海士以外の可能性って考えなかったですか?

吉田:
私らは結婚して主人の実家が島後なので、そこにお父さんもちょっと病気したので帰ったんですけど。そっから転勤転勤で西ノ島、海士と来ましたけど。でも海士は住みやすい。島後はもちろん主人の実家もありますし、そこにいるのは当たり前やと思ってたけど。転勤なんてするとは考えてもなかったけど。
でもやっぱり西ノ島よりは、海士のほうが断然住みやすいっていうか。同じような田舎ですけど、なんかなー、なんかやっぱ空気かな、人間性かな。

qbc:
何で住みやすいんですかね?

吉田:
人間関係なのかなー。なんか多分、その島によって性格が違うっていうか。やっぱあると思うんですよ。特によそから来た人間にしたら。

qbc:
海士の人って、どんな人たちですか?

吉田:
どこにいても、私たち家族は多分、人に恵まれて楽しい生活を送ってたとは思うんですけど。海士は…なんでって、そう言われたらあれですけど、おおらかなのかなー。
なんかなー、そうやって言われたらちょっと難しいかもしれんけど。でも、ちょっとここは私住むの難しいなって思った場所も昔はあったけど、でも海士だったらちょっと、大丈夫かなとか、なんか思いました。

qbc:
好きな食べ物について語ってください。

吉田:
好きな食べ物ですか?好きな食べ物は、フルーツで言うと、やっぱマンゴーとか。やっぱ沖縄の血があるのか、マンゴーとかが好きですし。酸っぱいのは苦手ですよね。
あと、ここに来て、隠岐に来て、アジが好きになりました。

qbc:
アジの食べ方は、どんな風にしてます?

吉田:
食べ方はもう釣りをするので、揚げたり、焼いたり、刺身にしたり、何でも。
それまではサバが好きでしたけど、アジが一番好きになりました。タイとかヒラメとかも釣れますけど、飽きちゃうんですよね。でもアジはね、何をしても美味しいんですよね、毎日食べても。

qbc:
生ビール、おかわりしときます?※居酒屋でインタビューさせていただきました。

吉田:
はい、いいですか?

qbc:
全然全然。どうぞ。

過去:多分私の何か得してるところは、人との関わりっていうか。すごい良い人にいつも助けられてるなっていうのを、自分では。可愛がられてみたいな。

qbc:
子供の頃、どんな子供でした?

吉田:
はい。お転婆でした。もう本当に何か、走り回るばっかりの。

qbc:
大阪どの辺?

吉田:
大阪の、梅田はご存じですか?

qbc:
はい。

吉田:
梅田の隣に中津っていうところがあるんですけど。

qbc:
なるほど、はいはいはい。家で遊ぶ、外で遊ぶで言ったら?

吉田:
もう外しか。

qbc:
走り回るって何をしてたんですか?

吉田:
あの、近くに唯一の自然っていうか、淀川があったんですけど。そこでもう、草滑りしたり、上からもう自転車でビャーって走ったり、怪我ばっかりするぐらいに、お転婆でした。

qbc:
なんか性格的なものって何かあります?子供の頃はこうだったみたいな。

吉田:
うーん、内気ではなかったかも知れないですね、もう本当にお転婆。陰湿なことはしてなかった。そんなことよりも遊んでる方が好きな。

qbc:
小学校時代はどんな子でした?

吉田:
団地だったんで、私は。わりと兄弟も多かったから、兄弟上も下も関係なく一緒に外で遊ぶことが多かったっていうか。外でしか遊ばなかった。おうちの中で遊ぶことはまず無かったです。

qbc:
ご兄弟は?

吉田:
5人兄弟です。

qbc:
5人兄弟!? 何番目?

吉田:
私は4番目です。

qbc:
ご両親からはどのように育てられましたか?

吉田:
どっちかって言ったら放任主義。両親は若くて結婚してるんで。母親なんかはお姉ちゃんを18歳とかで産んでますんで。だから、どのようにっていうか、私が子供ができたときのことを母親に聞いたら、そんないろいろ考えて育てる余裕はなかったって言ってました。
でも、放任主義だけど、信用してくれてるような感じはしたので、ちょっと反抗期とかになっても、まぁこれ以上悪いことをしたら駄目やなみたいな、そういう気持ちはありましたね。

qbc:
悪いことは何したんですか?

吉田:
悪いことって…いろいろあるじゃないですか(笑)

qbc:
10代のときにした一番悪いことを話せる範囲でお願いします。

吉田:
なんか旅に出るために、近くに貨物電車が通ってたので、これに乗り込んで行こうぜみたいな。(笑)

qbc:
無賃乗車?

吉田:
いや、貨物電車やから。貨物電車が私の近くのところで止まってたんですよね、夜中。これに乗り込んでみたいなのを計画して、っていうときになんか友達が親にばれて。で、私らも芋づる式にばれてとかそんなんもありましたし。

qbc:
何歳の時?

吉田:
そのときは、13歳とか。

qbc:
あ、中学生で?

吉田:
中学校1年生とか。

qbc:
どこに行きたかったんですか?

吉田:
いや、どことかはそんなん考えてないですよね。これに乗ったらどっか、どっかに行けるみたいな。どこかに行ける。それもちょっと変な夢みたいな、トムソーヤじゃないですけど。ああいう何か、やっぱり田舎を目指してみたいな。

qbc:
自分にとって、どういう感情でいる時が一番欲しいと思います?

吉田:
ああ、落ち着きとかそういう?

qbc:
そうそう。自分が欲しい心の状態っていうのか。

吉田:
なんか、いつでも楽しんでたいみたいなのはあるかもしれない。楽しみ、わくわく、みたいな。今でも。(笑)

qbc:
それって昔から変わらないですか?

吉田:
多分それは、やっぱ子供のときから。やっぱり基本、楽しみたいっていうのは、変わらないかもしれないですね。誰と楽しむかっていうのが変わってきてるけどね、今は子供がいるから子供とも楽しみたいとか。
でも多分、子供がいなくなって、旦那と2人になったとしても、やっぱりそれは楽しみたいっていう。一番それはあるかな。

qbc:
中高の中って、どんな感じでした?

吉田:
中学校は、一応クラブをしてたんですよ。中学校1年生の最初はちょっと悪いことしたからあれだったんですけど、そっからクラブに入って、わりと厳しいっていうか全国大会まで行くような。

qbc:
何を?

吉田:
ハンドボール。だったので、それをとりあえず、頑張りました。
高校は、もうその反動で、クラブなんか絶対やりたくない、もうしんどすぎて。アルバイトとかに明け暮れて、でもそれでもその中でいろいろ。
多分私の得してるところは、人との関わりっていうか。すごい良い人にいつも助けられてるなっていうのを、自分では感じてます。すごい可愛がられて、みたいな。

qbc:
可愛がられエピソードを教えてください。

吉田:
可愛がれらるエピソード? それこそアルバイトとかで、専門学校とか19ぐらいのときから、お客さんにとか。私がアルバイトしてたのは、オフィス街のショットバーみたいなところだったんですけど。専門学校卒業した後に勤めた会社で、バーに来てたお客さんに営業しに行くとか。
この間給食センターで名古屋に行ったときでも、大阪に帰って。で、そっからまた連絡したら、一緒に飲みに行こうみたいな。何十年来の付き合いで、一緒に可愛がってもらえるっていうか、遊びに行ったりとかね。

qbc:
何で可愛がられるって思います?ご自分で。

吉田:
なんでしょうね、なんかたまたまそこのお店のオーナーとかもすごいいい人やったっていうか。そのオーナーが自分をかわいがってくれてるから、そのオーナーの繋がりのその友達とかも一緒に…なのかな。

qbc:
高校卒業した後、専門学校は、何の専門学校だったんですか?

吉田:
グラフィックの学校に行って、卒業して広告の方にも行ったんですけど、ちょっと、いやもうこっから先なんか恥ずかしいぐらいにコロコロ仕事が変わってるんですけど。
広告の方の仕事を2年くらいしてて、ちょっと違うなーみたいに思って、舞台の照明の仕事をしてました。たまたま姉がそっちの業界におったんで、たまたまコンサートで回ってるときに、自分も一緒について行って、それが楽しくて。で、大阪の舞台照明の会社に入って、5年ぐらい勤めて。

qbc:
結構長めですね。

吉田:
それは大阪だったんで。でも、自分は沖縄に住みたいっていうのがあったんで、そっから沖縄に行って。

qbc:
沖縄には何年ぐらい?

吉田:
沖縄は、5年ぐらいいて。沖縄には姉が今でもいるんですけど、結婚して。でも父親がちょっと病気になったから母親が帰ってきてくれっていうので、大阪に帰って。

qbc:
そのときって、まだ独身だったんですか?

吉田:
独身だったんです。

qbc:
大阪に帰った時は、おいくつですか?

吉田:
大阪に帰ったのは、31とか32とかぐらいやったかな。
で、大阪に帰ってきて、父親が癌やったので、いろいろ病院とか世話するために、私は派遣で働いてて、そこで今の主人と出会ったんですけど。

qbc:
ご主人はどんな人ですか?

吉田:
真面目だと思います。見た目はチャラいかもしれないですけど。

qbc:
で、結婚されて。

吉田:
37で結婚して、こっちに。島後に来て。で、38で長女を産んで。それがまた問題が発生して、ジェット機で飛ばされて。
長女が7ヶ月のときに血栓ができて。ヘリも飛ばないほど風が強くて、もう車も乗るようなすごいジェット機に、私はわくわくしながら乗って。

qbc:
あ、お腹のお子さんが7ヶ月の時に血栓ができて、ジェット機に乗った?

吉田:
乗った。乗ったけど、そんときはまだ、痛いのは痛いけど、ジェット機に乗れるっていう、なんか、なんでなんでしょうね、わくわく。こんなんに乗れんの、私らって。
で、飛ばされたんですけど。でもやっぱり病院に着いたら命の危機ですよね。子供か私かを選ばないといけないぐらいの。でもまぁ、いろいろ先生も頑張ってくれて、長女を無事出産した感じ。

qbc:
お2人目は?

吉田:
2人目は、長女のときに結局帝王切開になったんで、2人目はもう大阪に帰って、大阪の日赤で、実家の近くで産みました。次男の方はもう、そんなに問題もなく。

qbc:
その後、どんな感じで?子育てっていうか、40代ですかね。

吉田:
やっぱり高齢出産なんで、他の子たちの親にしたら自分は年上じゃないですか。だからそれを、子供たちが親が年いってるとかってあんまり思われへんようにしたいなっていうか。自分の意思としてね。子供は思わないかもしれないですけど、なんか見た目も体も若々しくいたいなっていうのは意識してました。

吉田:
例えばどんなことをされるんですか?

吉田:
やっぱり体を動かす。ちっちゃい子供と遊ぶっていうのは一緒に走り回らないといけないじゃないですか。私の同級生の子供たちはもう高校生だけど、私の子供はまだ2歳3歳っていう。その差はね。遊び方も違うし、考え方も違うから。

qbc:
人生を振り返っていただいて、転換点って、どこに置けそうですか?

吉田:
うーん、最初に沖縄に行くっていうときに、照明の主舞台照明の仕事をしてて。舞台照明の仕事がすごい好きだったんですけど、ただ沖縄に行きたいっていうだけで行ったんですけど、それ行けへんかったらどうなってたかなとか、たまに考える。
そのまま照明の仕事をしてたら、また違ったかなって。って思うぐらいかな。それぐらいかもしれないですね。
いろいろやっぱり転々とはしましたけど、やっぱり主人と会って子供たちが今いてるっていうのは。それはやっぱりタイミングっていうか縁ていうか、流れでね。

qbc:
他はなさそうです?

吉田:
他は、沖縄に行ってるときに、沖縄での仕事で、船に乗ってたときがあって。それも、その船は結局倒産してしまったんですけど。

qbc:
何の船ですか?

吉田:
あのね、名古屋、大阪、沖縄、石垣、台湾まで行く客船なんですけど。それがまぁ倒産して、船を降りてっていうタイミング。
そのタイミングで、たまたま私も大阪に帰ったんですけど。でもそれはそれで楽しかったです。それも倒産せえへんかったら多分いたかもしれんし、みたいなのもありますけど。

qbc:
なるほど。自分の人生は、何を中心に動いてると思います?

吉田:
何を中心に?

qbc:
何が自分を動かしてきてる?何を一番大事にしてる?

吉田:
やっぱりでも、人間関係なのかなー。って、なんか人に救われてるっていうか。いい人にばっかり出会ってるっていうのがあるから。多分、人かもしれないです。

qbc:
転換点にいた人っています?

吉田:
やっぱりずっと親友が。大阪にいる、高校のときからの親友がいるんですけど、どこで私がどうなっても、なんかいつでもいてくれるっていう存在は大きいかなって。
もちろん、主人もそうですし。職場でも、今でもやっぱり出会った人は繋がってるんで。ずっと若いときに勤めてたバーのオーナーも繋がってるし。

未来:なんかやっぱ血なのかな。なんかそれが普通に思えるっていうのが。なんか田舎どこ?って言われることがあっても、やっぱ沖縄っていうのがなんか私の中では。

qbc:
未来について聞いていきますね。未来、5年10年、30年40年とか、最後死ぬっていうところまでイメージして、未来どういうふうにしたいなっていうのってあります?

吉田:
旦那が退職したら、沖縄に行くっていうのは、もう昔から。何ていうか、希望っていうか夢で。旦那もそうやって付き合ってくれてるっていうか、それに向けて頑張ろうとは動いてくれてるんですけど。

qbc:
何年後ですか?

吉田:
郵便局の退職が、何歳に伸びるんかわからないですけど。今、主人も50歳なんで、あと15年、もしかしたら65ぐらいやろうっていうから、15年ぐらいかとかって言ってますけど。

qbc:
15年後。

吉田:
ぐらいかなぁ。

qbc:
結構先ですね。

吉田:
結構先ですよね。頑張って生きれるかなとか言うてますけど。

qbc:
沖縄で何がしたい、というのはありますか?

吉田:
沖縄はもう、なんでしょうね。やっぱ血なんかな。姉夫婦も、大好きな姉夫婦もいるんで、そこでもうのんびりっていうか。沖縄に住んでいるときもそうだったんですけど、なんかな、やっぱもうこっちにおるのと一緒かも知れんけど、自然が好きで。
潮の満ち引きと、一緒な感じの遊び方っていうのがあるんですよね、向こうで。潮引いたら貝取りに行ったりとか。そういう素朴な日頃の遊びが、すごいなんか楽しいっていうか。そういうのが年取っとってもなんか楽しめたらみたいな。

qbc:
沖縄一択ですか?

吉田:
私はそうやって言ってるから。旦那はね、そうやって私に付き合ってくれる感じですけど。うん、沖縄一択ですね。

qbc:
ご両親が沖縄なんでしたよね。

吉田:
両親がね、2人とも沖縄で。集団就職でほら、その時代の人らが大阪来たけど。だから私は生まれも育ちも大阪だけど、大阪2世みたいな感じなんです。それでもやっぱ子供のときにには沖縄に行ったりしてたんで。

qbc:
子供の頃に沖縄に帰って。

吉田:
夏休みとか、そのときには帰ったりしてたんで。都会っ子にしたら、沖縄の青い海とか青い空が衝撃的で。夕焼けの赤さが、何これ!みたいな。もう全てが何か衝撃的で。もう沖縄大好きーみたいな。

qbc:
人生で一番大事にしてることってなんですか?

吉田:
人生で大事にしてること?人に対しての気持ちとかかなー。なんか嘘や裏切りとかは、やっぱり…じゃないかな。

qbc:
人生で一番楽しいことって何ですかね?

吉田:
楽しいこと?やっぱり家族とか友達と一緒にいることなのかな。だから結局、私そうやって言われたら、何か人との絡み合いなんかもしれないですね。今初めてなんか分かったような気がするけど、そんなに意識はしてなかったけど、やっぱり、人といるのが好きなのかな。1人より、人といるのが好きなのかなぁ、もしかしたら。

qbc:
自然の遊びって、一人でも大丈夫ですか?

吉田:
別に旅行とかは一人でも全然行ってたんですけど。行ってたんですけど、でもそうかもしれないですね。一人より、かもしれないですね、何か。

qbc:
海遊びって、一人でもできるじゃないですか?

吉田:
行きますけど。行くけど、でも一人より一緒に遊んだ方が楽しいような気するし。海遊びなんか一人で行って何かあったりしたら、まずいし。旦那にも一人では行くなみたいなのを言いますけど。

qbc:
人がいると、気を遣いませんか?

吉田:
多分、私はそうかもしれないです。でも、極端な話、気遣う人とはもう絶対一緒にはいないみたいな。社交辞令でもいれないっていうか、わざわざいる必要はないって思うから。かな。

qbc:
人生今、何点ぐらいですか?

吉田:
何点?大した点じゃないと思うなー。

qbc:
え!?あら、何点ですか?

吉田:
いや、自分自身の点数…。自分自身楽しんでるかって言ったら。楽しんでるかどうかっていうことですか?

qbc:
はい。

吉田:それやったら、85点ぐらい。

qbc:
残り15点はどうしたらいいですか?

吉田:
なんか人ちょっと迷惑かけてへんかなとか。(笑) 何か自分のやりたいことをやりすぎてないかなとか。なんか、何となく思う。

qbc:
今でも迷惑かけてそうですか?

吉田:
いや、まぁ子供にも「ちゃんとして」とか言われるし。

qbc:
なるほど。
もしもの未来の質問っていうのをしていて、もしも隠岐に来てなかったら、どうなってたと思いますか?

吉田:
あー、隠岐に来てなかったら。多分隠岐に来てなかったら、沖縄に行ってたかもしれないです。やっぱ私の中では、沖縄が。大阪にいるっていうのはなく。

qbc:
なんでそんな沖縄ですか?自然だったら別にあるわけじゃないですか?隠岐でもいいですし。

吉田:
なんかやっぱ、血なのかな。それが普通に思えるっていうのか。
田舎どこ?って言われることがあっても、やっぱ沖縄っていうのが、私の中では。大阪に住んでましたけど、生まれ育ってましたけど、でも自分の中ではずっと沖縄っていうのが深いというか。そういう文化に触れるっていうか、民謡とかも習ってましたから。

qbc:
民謡、いつ習ってらっしゃったんですか?

吉田:
大阪におる間にね。踊りとか。

qbc:
お父さんお母さんから?

吉田:
父親も母親も三味線もしてたし、私はちっちゃいときから舞踊も習ってましたから。沖縄の文化は大阪にいても、そういうの習ってたから。

qbc:
沖縄を意識したのは、いつ頃からなんですかね?

吉田:
うーん、ずっとかもしれないです。なんか子供、小学校とか。

qbc:
物心ついたときから?

吉田:
かもしれないですよね。わからないですけど。大阪に行くっていうのはもう、その親友が大阪に、高校んときの親友が大阪にいるから、大阪に帰るって言ったらそれだけのために帰るぐらい。それ以外の目的はない、みたいな。

qbc:
沖縄って、自分にとってどんな場所ですか?

吉田:
何かな。最初に行ったときはやっぱり何か、刺激的だったかもしれないです。なんか見るもの全てが。自然もそうやし、見る街もそうやし。基地やなんやっていうのも、見たことのない世界だし。もう全てが刺激的やったんかもしれないです。

qbc:
海士はご自身にとってどんな場所ですか?

吉田:
海士は、心地の良いところ。

qbc:
どんなところが?

吉田:
何も考えずにゆったりできる。でも子供たちにとったら、海士が、っていうか隠岐が、田舎になるじゃないですか。だからそれを考えれば、ねぇ。

qbc:
今沖縄には、どれぐらいの頻度で帰ってらっしゃるんですか?

吉田:
沖縄ね、最近は帰ってないんですけど。帰ってるときは毎年帰ってました。帰るってなったらもう2週間とか。旦那ほったらかしてですけど。

qbc:
ありがとうございます。最後の質問が、最後に言い残したことは何ですか?って質問なんですけど。遺言みたいになってもいいし、インタビュー振り返っての感想でもいいし、読んでいる人へのメッセージでもいいし、海士へのメッセージでもいいです。
最後に言い残したことがあればお伺いしております。

吉田:
最後に言い残したこと?うーん…。最後に言い残したこと…。あるのかな?
でも私らにとって、この島はとてもいい島かもしれない。ありがたい島かもしれない。

qbc:
私らって誰ですか?

吉田:
家族にとって。

qbc:
なるほど。ありがとうございます。

吉田:
ありがとうございます。

あとがき

こここここ告白します!
このインタビュー中はお酒飲んでました! 二人とも、ジョッキビール2杯ずつ。
楽しかったなあ。
今回、対面で、しかもビール飲んでると、なんていうか、居酒屋で知らん人と話しているのと無名人インタビューはなにが違うんだろう? と思うんです。
いやまあ、違いますよ!
違います。
話すほう、聞くほう、がハッキリ別れてますからね。
そして聞くのにもいちおうルールとマナーがありますから。
うんうん。そう、違う。違うんです。
今日もありがとうございました!!!!!

【インタビュー・あとがき:qbc】

【編集:mii】

#無名人インタビュー #インタビュー #この街がすき #一度は行きたいあの場所 #海士町 #離島 #無名人イン旅ュー #無名人イン旅ューin海士町

この記事は「無名人イン旅ューin海士町」で実施したインタビューです。
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無名人インタビュー@12/1文学フリマR-04 (西3・4ホール)
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