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【海士町】自分がええなと思ったことはどんどん教えたい人

海士町イン旅ュー2024夏はっじまるよ~🌊

今回ご参加いただいたのは ブランチ さんです!

instagram:https://www.instagram.com/branch_stamp/


都会にいたときは一人暮らしで若干孤独感があったんですけど、そういうのがないんで。

ゆいぴ:
ブランチさんは今、何をされている方ですか?

ブランチ:
今は大人の島留学で、とりあえず1年間海士町に来てます。

ゆいぴ:
島留学はどうですか?

ブランチ:
4月から来たんですけど、もう半年経つかなぐらいであっという間だなっていう。島の生活を楽しませてもらってるなって感じ。自然というか、そういうゆったりとした時間でいろいろ今後のこととかも考えさせてもらったりとか。なかなか貴重な経験だと思ってますね。

ゆいぴ:
ちなみにお仕事はどんなことをされているんですか?

ブランチ:
教育委員会の中の伝承郷育っていうところがあるんですけど。歴史を掘り起こしたり、何か発信したりみたいなところで、島留学生として入らせてもらってます。

ゆいぴ:
それはご自分で選んで伝承郷育のお仕事をされている?

ブランチ:
そうですそうです。島に来たとき、研修期間中に事業所選びでいろいろ希望を出して、島留学の事務局の方と面談しながらマッチングしていくみたいな感じです。

ゆいぴ:
お仕事はどうですか?

ブランチ:
もういろいろやりたいようにやらしてもらってるなっていうか。結構学びも多いですし。

ゆいぴ:
この数ヶ月でどんな学びがありましたか?

ブランチ:
地域の眠ってるものをいかに掘り起こして知ってもらうか、というか。残すっていうのももちろん大事なんですけど。それって海士町だけじゃなくて、結局どこの地域でも大事なんかなみたいな。地元の兵庫に帰っても活かせるかもなってところはありますかね。

ゆいぴ:
生活面ではどうですか?

ブランチ:
生活はシェアハウスで、島留学生4人ぐらいで暮らしてるんすけど。結構楽しくやらせてもらってるなっていうか。時にはいろいろ喋ったりしながら壁打ちしたり、たわいもない会話をしたりっていう感じで。本当に充実してるなって。孤独感もないなって。都会にいたときは一人暮らしで若干孤独感があったんですけど、そういうのがないんで。楽しいっていうか1日過ぎんのあっという間やなっていう。

ゆいぴ:
シェアハウスに住むことに関して、ここに来る前はどう思ってました?

ブランチ:
どんな感じなんかな?って。不安ではありましたけど、意外とプライベートとか自分の部屋もちゃんとあるし、そういう意味では家族と暮らしてるような感じ。

ゆいぴ:
ちなみに何が不安でしたか?

ブランチ:
シェアメイトとうまくやっていけるかな?みたいな不安だと思いますけどね。

ゆいぴ:
感情的にはどうですかね?シェアハウスライフに関して。

ブランチ:
楽しいですね。

ゆいぴ:
どんなときに楽しいって感じますか?

ブランチ:
別に毎日一緒にご飯食べるとかじゃないんですけど、たまに喋ったりするだけでも気分転換になるし。

ゆいぴ:
シェアメイトは島留学生?

ブランチ:
そうですそうです。

ゆいぴ:
同じ時期に入って来た方々なんですか?

ブランチ:
そうですね。

ゆいぴ:
へえ、じゃあ同期なんですね。どんなお話されるんですか?

ブランチ:
今日こんなことあったよ、とか。ざっくばらんに。半年後どうするよ?とかそんな話で。本当に世間話みたいな感じですけど、でもそれはそれで楽しい。

ゆいぴ:
それってブランチさんにとってはどんな時間ですか?

ブランチ:
自分を客観視できる時間かな。そんな感じ。

ゆいぴ:
他に普段やってることって何かありますか?

ブランチ:
noteで『日本のへそからぶらりたび』っていうのをコンセプトに掲げて、今やってるのが海士町の各14地区を全部回って記事化してて。あと3記事で全部制覇したことになるっていう状態。なんでやってるかって言うと、何気ない日常っていう観点から海士町を見るっていうので。そういうのからいろいろ伝えていけたらなっていうか。それは地元に帰ったときでも、似たようなことができればとは思っていて。

ゆいぴ:
それは自分で足を運んでその内容を記事にしている?

ブランチ:
そうです。旅紀行みたいなイメージですね、ざっくりと言うと。

ゆいぴ:
へえ。各地を回ってるときってどんな気持ちですか?

ブランチ:
こんなものがあるんだーみたいな発見だったりとか、わくわくだったりとかっていうのがまず一番にくるかな。やっぱ自分の足でちゃんとそこに行けるっていうのが一番いい。

ゆいぴ:
交通手段は何です?

ブランチ:
自転車で行ってます。

ゆいぴ:
えっ、全ての地域を自転車で回ってるんですか?

ブランチ:
そうですね。海士町の場合は自転車で回ってます。

ゆいぴ:
他の地域でも同じようなことをやってるんですか?

ブランチ:
やろうかな、みたいな。ちょっと海士町で試しにやってみてって感じですね。

ゆいぴ:
なるほど。なんでそれを始めようと思ったんですか?

ブランチ:
旅行雑誌とかだと結構メジャーなところばっかり取り上げられてるんですけど。ニッチな、ニッチって言い方も変ですけど、そういったところもちゃんと歩いたら楽しいやろなって。そういう楽しみ方が提供できるかな、みたいな感じ。やったら結構楽しかったんで、やり続けてる。

ゆいぴ:
それは自分的には趣味でやってる?それとも業務的な感じでやってるんですか?

ブランチ:
あまり深くは考えたことないですけど、楽しいからやってるみたいな感じ。兵庫県の場合は使命みたいなところもありますけど。お祭りに行ったりとか。

ゆいぴ:
好きなこととか習慣的なこととか、他に何かあります?

ブランチ:
本を読んだり。旅の本とか、風景の写真集を見たりとか。あとはなんでしょうね。結構インドアなことするのが好きなんで。たまに高校野球のネット記事見たりとか。大阪におったときは実際に高校野球を見に行って、地方大会とか観戦しまくったりとかしてた。

ゆいぴ:
最近は何の本を読みました?

ブランチ:
最近はあんまり読めてなくて。印象に残ってるものだったら、環境問題かなんかの本読んで。プラスチックのゴミの話の本とか。プラスチックって目に見えるものだけじゃなくて目に見えないものとか、もしかしたら人間も見えない粒子を飲み込んでる、みたいな内容が書かれていたのを見てちょっとゾッとしたっていうか。

ゆいぴ:
お気に入りの本ってあるんですか?

ブランチ:
『地理マニアが教える旅とまち歩きの楽しみ方』っていうのが僕の中で結構お気に入り。

ゆいぴ:
へえ。

ブランチ:
お気に入りの本っていうか何回も読んでるよっていう本です。

ゆいぴ:
それはなんでお気に入り?

ブランチ:
まちをどうやったら楽しく歩けるか?みたいなノウハウが体系化されててわかりやすいっていうか、なんか教科書みたいな感じですかね。

ゆいぴ:
高校野球ってちょうど今シーズンですけど、なんで見始めたんですか?

ブランチ:
高校のとき、夏休みが暇すぎてテレビつけたら地元の兵庫の高校出てるなーみたいな感じで見てて。

ゆいぴ:
はいはい。

ブランチ:
どっちが勝つんだろう?どこが強いんだろう?みたいなとこから見始めたっていうのがきっかけで。接戦になるとどっちが勝つのか結末が気になりすぎて、それから目が離せんようになってハマった。そっからいろいろルールとかを、ネットとか図書館の本でちょっと勉強して。そうすると余計面白くなって。そしたら野球漫画にもハマるようになったり、アニメにもハマったり。っていうところですね。野球以外でもいろんな地区の高校が出るんで、そこの土地について詳しく知れるっていう意味でも結構面白いなというか。冬以外は年間通して楽しめるっていうのが面白い。毎年違う選手が出て、毎年違うチームが出るとか。そういうところが僕は好きです。

ゆいぴ:
今年の夏の高校野球でアツかったシーンありました?

ブランチ:
大社高校の快進撃っていうのが印象に残ってる。最初地元の兵庫の報徳を倒して。そっから二回戦は見に行ったんですけど、創成館との試合も押されているというより粘って粘って粘ってタイブレークに持ち込んで、最後はちゃんと勝つっていうあたりが神がかってた。

ゆいぴ:
へえ。どんな気持ちでした?それ見たとき。

ブランチ:
球場の雰囲気もそうですけど、やっぱりリアルでそういう試合を見れるっていうのは鳥肌が立ちます。

ゆいぴ:
どんな瞬間に鳥肌立ちます?

ブランチ:
守備でファインプレーしたりとか。あとは高校生なんでやっぱりエラーとかあるんですけど、あの時のどよめきとか。あれはなかなか現地じゃないと味わえないので。歓声すごいなって。一球一球そんなに歓声湧くんだ、みたいな。

旅と地方、ってのは自分の中ではテーマというか。

ゆいぴ:
前回無名人インタビューを受けてくださったのは2、3ヶ月くらい前?

ブランチ:
そうですね。

ゆいぴ:
なんで二回目を受けてくれたのかなって。私が声を掛けたってのもあるんですけど。

ブランチ:
単純にリアルでインタビュー受けてみるのもありかなって。ノリですね。

ゆいぴ:
ノリなんですね。どんな気持ちで挑もう、とかありました?

ブランチ:
いや、特に。インタビュー受けるの楽しみというか。そんな感じ。

ゆいぴ:
前回受けてから今回受けるまででは、何か変わったことってありました?

ブランチ:
一回兵庫に帰省したんで。こっちにいたときもやっぱり地元いいなって思ってたけど、実際に帰ってみると余計にいいなと思って。そういうところは結構自分の中の変化になってると思う。あとは都会にいたときと比べて、コンビニ行っても別に甘いお菓子があんまり欲しくないなーとか。

ゆいぴ:
地元いいなーっていうのは改めて感じた?

ブランチ:
そうですね。確かめに行ったみたいな感じですけどね、今回の帰省は。

ゆいぴ:
あ、へえ。そうなんですね。

ブランチ:
やっぱ外から離れて見ないとわからないんで。

ゆいぴ:
それってどんなときに感じました?

ブランチ:
海士町って海ばっかじゃないですか。川はそんなにないんですけど。地元に帰ってやっぱ川が見れる、川と山が見れる。それは結構僕の中では大きいかな。川とか山とかが好きなんだなって。

ゆいぴ:
コンビニで甘いもの欲しくなくなったっていうのはどういう心境で?

ブランチ:
都会にいたときはとりあえず買ってたんですけど。こっちに来たら別にコンビニないんで。ってなるとコンビニで買うとかってのもなくなったんで。それで本土に戻ったら必要なもの以外は買わないようにしようみたいな。別にコンビニで甘いもん買う必要ないよなっていう感じ。

ゆいぴ:
そう思ったのって、なんでだと思います?

ブランチ:
こっちに来て、自分に必要なものって何だろう?みたいなことを考えるようになったからかなとは思う。答えになってるかわからないけど。

ゆいぴ:
地方というか地域の話を節々でしてましたけど、そういうのは以前から興味あったんですか?

ブランチ:
そうですね。高校生のときは隣町も自転車で回ったり。遊び感覚でやってたんですけど。大学で地域の活性化とかをゼミで学んでたんで、そこで結構関心が向くようになって。旅と地方、ってのは自分の中ではテーマというか。そこにお祭りとか歴史とかが付随していってみたいな感じで今があるかな、みたいなところですかね。

ゆいぴ:
旅と地域に関わること、何か交わるものがあるんですかね?共通点というか。

ブランチ:
そこ独特のものを見るっていうか。祭りとかそこの地域にしかないもの。そういった地域について違いが見えるっていうのが自分の中では楽しいなっていうか。関西にあって東北にないもの、東北にあって関西にないもの、とか。ざっくり言うとそんな感じですかね。

ゆいぴ:
そういう各地域の違いとか魅力の違いとか見つけたときはどう思います?

ブランチ:
単純に面白いなというか、わくわくする。こんなんあるんやでって紹介したくなるというか。

ゆいぴ:
地元いいなー以外で心境の変化ってここ数ヶ月ありました?

ブランチ:
特にこれといった変化はないですけど。やっぱり最後は地元に戻りたいなみたいな部分はありますかね。

ゆいぴ:
へえ。

ブランチ:
なんでなんかなー?って考えたらやっぱ、兵庫県ってちょうどよくて便利で。旅する拠点においては、そこからいろんな地域を試せるっていうのが最終的にはそれがベストなのかなって。

ゆいぴ:
生まれも育ちも兵庫?

ブランチ:
そうです。

ゆいぴ:
兵庫県って言っても広いけど、自分の住んでた地域とか地元っていうのはどういう場所でした?

ブランチ:
田舎ですけど、電車も一応1時間に1本通ってて、本屋さんもあって。1時間ぐらいで神戸や姫路、1時間半ぐらいで大阪に行けたりっていう感じ。申し分ないっていうか住むには全然良い環境で、自然も見れるんで。都会田舎みたいな。都会だけど田舎、みたいな感じですかね。

ゆいぴ:
最大の魅力は何ですかね?

ブランチ:
最大の魅力か。ちょうどいいところ。僕にとっては。

ゆいぴ:
というのは?

ブランチ:
電車に乗れば都会にも行ける。とは言え人はそんなに多いわけじゃないし、自然もいっぱいあるしっていうところが。あとは生まれ育ってきた土地っていうのもあるんで。それは補正みたいなものかもしれないすけど、そういうところですかね。

ゆいぴ:
地元でどういうふうに育てられたと思います?

ブランチ:
いろいろ自由奔放にやらせてもらってるなーみたいな感じありますけどね。っていうのもそうですし、あとは小さいときにいろんなところ連れて行ってもらって。兵庫県内とか。そこで自分の視野も、知らんこといっぱいあるんやなーみたいな感じで広がったというか。逆に田舎やったからこそ、都会と田舎の両方の良さみたいなところが知れたのかなって感じます。

ゆいぴ:
地元での印象的な思い出ってあります?

ブランチ:
いろいろあるんですけど。個人的に楽しかったのは、中学生のときに部活終わった後にホタル見に行ったりとか、楽しかったですし。あとはそうですね、春になるとお花見したりとか、何気ない日常ってのは自分の中では、高校生の時とかの、そのときの日常って言うのは結構好きでした。遠くに行けないなりに地元でいかに楽しむか、みたいなのはあったんで。それが自転車でどっか行くみたいなとこに、たまたまハマったみたいな感じですね。

ゆいぴ:
今やってる日常発信とちょっとリンクしてますね。

ブランチ:
そうっすね。そこからですね、どっちかっていうと。

ゆいぴ:
高校とか大学とかも全部兵庫県?

ブランチ:
そうですね。

ゆいぴ:
社会人になってから、働き始めてからは?

ブランチ:
大阪に6年間住んでて。週末たまに兵庫に帰ったりとか。日本各地いろいろ旅したり、地方を旅したり、みたいな生活を送ってましたね。

ゆいぴ:
大阪での6年間はどうでしたか?

ブランチ:
実際に住んでみて自分は田舎の方がいいなって思った。とは言え都会にいたからこそいろんなところに行けたりとかはあるんで。一回都会離れてみて、改めて大阪っていう場所は結構便利だったなーっていうのもあるので、また本土に戻ったら大阪のまだ散策しきれてないところに行きたいですね。

ゆいぴ:
田舎の何がいい?

ブランチ:
雑念がないっていうのがまず一番かな。大阪の地下鉄とか、広告が多かったり人が多かったりしてゴミゴミしてて。僕はそういうのがめちゃくちゃ苦手やって。田舎の方だとのんびりこうやって田んぼの風景も見れるっていうのが良いなって。

ゆいぴ:
のどかな風景を見てるときの心情は?

ブランチ:
ほっこりするというか。なんて言うのかな、不思議な感覚ですよね。ここの風景も結構好きなんですよ。夕焼けになると綺麗だし。

ゆいぴ:
地元の山と川がある景色と、この海士町の海がある景色。自分の中で違いとかあります?

ブランチ:
違いはよくわかってなくて。海の近くに住んでると世界は広いんやなって感じがするんですけど、川を見ると、川の続きはどこにあるんだろう?ってところが気になったりとか。

ゆいぴ:
川の続きはどこにあるんだろうってのはどういうこと?

ブランチ:
川の始まりはどこなのか、終わりはどこなのか、ってのは最近気になりだして。

ゆいぴ:
はいはい。

ブランチ:
本土に戻ったら、そういう始まりの場所と終わりの場所みたいなところをちゃんと巡ってみたいな。川周辺の名所を巡ってみるのも面白いんだろうなって。

感情を揺さぶられるような島だと僕は思ってます。

ゆいぴ:
ちょっと話戻るんですけど、田舎の方が自分に合ってるなって思ったきっかけって何ですか?

ブランチ:
コロナのときに緊急事態宣言が出たじゃないですか。それで兵庫に帰れなかったっていうのがあって。ちょっと窮屈だったなっていうのがあったのと。田舎の空気の方が美味しいなって。僕は単純にそういう理由で。やっぱりリフレッシュできる場所って、田舎の方かなって感じ。

ゆいぴ:
大阪で6年過ごした後はどういう生活ですか?

ブランチ:
今年の3月まで大阪だったんで、そっから海士町に来てて。大人の島留学でとりあえず1年間。

ゆいぴ:
なんでまた海士町に1年間行こうって思ったんです?

ブランチ:
関西離れてみたらどうなるんかな?ってのと、離島ってのも面白そうだなみたいな感じでちょっと住んでみたかった。外から見たらどうなんだろう?みたいな。1年間っていう区切りがあるんで、春夏秋冬4シーズン楽しめるっていうので。他の地域で1年間堪能してみたいなっていうところで。せっかく良い制度があったんで、思い切って応募した感じです。

ゆいぴ:
どうでした?応募したときの気持ち。

ブランチ:
受かったら違うところに住めるんや、みたいな。わくわくもあった。

ゆいぴ:
わくわくは特に何に対するわくわくですか?

ブランチ:
隠岐っていうところをじっくり回れる、住むってなるとそこの地域をじっくりとちゃんと回る時間が取れるっていうわくわく。なかなか旅行とかだと二泊三日とか、やっぱり限度があるんで。せっかくやったら、そういう機会があるなら使ってみたいなと思って。

ゆいぴ:
ブランチさんにとって他の地域の知らないことを知ることって何なんですか?

ブランチ:
自分の知的好奇心を満たすというか、探求みたいな部分。知らんことをどんどん知っていくみたいな。気づいたらこことここはこういう繋がりがあったんだ、っていう。楽しみ方っていうか遊びっていうか。

ゆいぴ:
地域以外のことでも、何かを知るっていうことは求めてるタイプ?

ブランチ:
あ、そうですね。全体像を知った方が楽しいなって。

ゆいぴ:
今一番知りたいこととか、気になってることは?

ブランチ:
いろいろありすぎて選べないですけど。沖縄行ったことないんで、沖縄ってどんな感じなんかな?ってのは知りたいな。あとは北海道の最果ての地とかどんな感じなのかなって。稚内とか。

ゆいぴ:
やっぱりあれなんですね、自分の足でどこかに行って知りたいんですね。

ブランチ:
ちゃんと見てみないと。だからスポーツ観戦とかも現地で見るのが好きですね。

ゆいぴ:
今だったらガイドブック見たり、ネットで見たりできるじゃないですか。沖縄のことでも。それでも自分の足を使って現地に行ってみたいっていうのはなんで?

ブランチ:
五感でそこの空気、香り、温度感だったり、あとは味だったり、音だったり。旅をすればそれをフル活用できるんで。そこですかね。ガイドブックだと視覚的な情報しかわからないので。文章見ればなんとなくイメージはできるんですけど、それが本当かどうかっていうのは実際行ってみないとわからないから。

ゆいぴ:
そういう旅の良さとか自分で感じることの良さとかってなんで気付きました?

ブランチ:
旅から戻ってくると地元帰ってきたなーってなんか落ち着くんですよ。そこでここの地域はちょっと雰囲気違うなーみたいな。刺激をもらってるっていうか。そういうとこが僕は好きだなって。

ゆいぴ:
刺激っていうのは何に対する刺激ですか?

ブランチ:
自分の行ったことがないところに対して、まだ見ぬもの見れるみたいな、そういうわくわくとか。旅先でいろんな人と喋って、いろいろ学んで、ってところですかね。

ゆいぴ:
4月に海士町に来てから今日までの間で、印象的な思い出とか強烈な記憶とかって何かありましたか?

ブランチ:
他の島、西ノ島とか知夫とかに行くのに内航船使って渡るんですけど。そんなに時間かかんないけど、それでもなんか冒険してる感があるなとか。自分本当に海士町に来てんねや、みたいな。海とかああいう景色を見ると、自然の中に生かされてんなーってところはやっぱり改めて感じる。あとは島のお祭りだったり文化だったりとか、こんなんあるんやっていうザワつきというか。あと明屋海岸でフェリー通ってるところがあって、それを見たときに「これに乗ったら本土行けるんや」「本土から戻ってきたやつなんや」「これで遠くに行けるんや」みたいなそういうわくわく感だったり。感情を揺さぶられるような島だと僕は思ってます。

ゆいぴ:
そのザワつきとかわくわくとか感情を揺さぶるものって、つまり何なんですかね?

ブランチ:
やっぱり雑念がないんで。一つの物事に対して、こうかな、こうなのかな、って思ってるからそれがなんか感情として出てくるのかな…。あんまり言語化できてないですけど。

残り半年がちょっと楽しみになったな。

ゆいぴ:
これからの話をしますか。

ブランチ:
はい。

ゆいぴ:
4月から海士町に来て残り半年ちょいくらい、どう過ごしていきたい?

ブランチ:
それあれですね、島留学の研修でもあった問いで(笑) 島の行事、まだキンニャモニャ祭りとかいろいろあるんで、まずはそれを思う存分。やっぱり残り半年しかないんで。島の行事を見れる部分はちゃんと見て、地元にも写真とか何かで共有ができたらなって。まず島の生活とかっていうのは思う存分、悔いなく楽しんでいきたいなっていう。

ゆいぴ:
どういう心持ちで過ごしたいですか?

ブランチ:
楽しむ。半年しかないっていうのもあるんですけど。おれるうちにいろいろやり尽くそうかなって。

ゆいぴ:
楽しむってのは何に対して?何を楽しむの?

ブランチ:
祭りや行事に積極的に参加したりとか、地域の人との交流だったりとか。本当に何でもって感じですね。

ゆいぴ:
じゃあ島留学が終わって町を出た後の話。何か決めてることはあるんですか?

ブランチ:
自分の中で結論は出てるんですけど。まだそれは後々決断することだなと思います。ただ本土出たら本土出たで、どんな仕事してるかわかんないですけど、やっぱり旅は楽しみたいなっていうか。または島で感じたことを、写真か何か展示会とかして、地元かどっかで展示したいなというところまでは今、ぼやーっと頭の中で思い浮かんでますけど。

ゆいぴ:
島留学が終わったら、まずどこに行きます?

ブランチ:
まずは一回地元に帰ろうかな。そっから旅したかったらまた旅してって感じですね。

ゆいぴ:
何かやりたいこと、やってみたいことってありますか?

ブランチ:
そうですね。地元巡りまだまだできてないところがあると思うので、桜のシーズンだったら桜を見に行ったりとか。あとはまだ見に行けてない祭りを見に行く。兵庫県でまだ行ったことないところに電車乗って行ってみるとかっていうのをやっていきたいなと。

ゆいぴ:
自分のありたい姿はありますか?

ブランチ:
地元、兵庫のことにめっちゃ詳しい人になりたいな。あとは日本の地理のことにめっちゃ詳しい人になりたいなってところですかね。

ゆいぴ:
それはなんでです?

ブランチ:
せっかく日本に生まれてきたんだからやっぱ知り尽くしたいなって。単純に好奇心の塊というか。

ゆいぴ:
兵庫や日本の地理に詳しい人になった先っていうのは何かあるんですか?

ブランチ:
そこの魅力を伝えたり、旅紀行の文章をどっかで寄稿できないかなとか目論んでたりしますけどね。どっかの雑誌か何かのそういう枠で書けたらなーとか。そういうことは頭に思い浮かんだりしますけど。

ゆいぴ:
地域の魅力を発信したいっていうのはなんで?

ブランチ:
単純に楽しいっていうのが一番。あとは、こんなんあるんやね、みたいなもったいないような部分っていうのもあるんで。そういうのを知ってもらいたいし、どういう反応すんのかなっていうのを見てみたいなってとこですかね。

ゆいぴ:
旅しててどんなときにもったいないなって感じるんですか?

ブランチ:
なんというか、ここの風景めっちゃいいのになんで知られてへんねやろ?っていうときに思う。兵庫とかでも神戸以外だと「これどこ?」って言われたときは、あー、あんま知られてないんやなって。もっといいところあるのに、みたいな感じになりますかね。

ゆいぴ:
あんまり知られていない魅力を自分で発見したときってどうですか?

ブランチ:
こんなんあるんやで、みたいな感じで自慢したくなるというか。自分がええなと思ったことはどんどん教えたいというか。

ゆいぴ:
もしブランチさんに、今みたいな地域やその場所の良さに気付けるような感性が無かったとしたら。

ブランチ:
はい。

ゆいぴ:
どういう人生を歩んでると思いますか?

ブランチ:
んー、どうでしょうね。たぶん、誰かに教えてもらおうかなーみたいな。どこが魅力や?みたいな。そんな感じのこと言ってるんじゃないかなって。あんまりイメージができないっすけど。

ゆいぴ:
じゃあそういう自分を想像してみてどう思います?

ブランチ:
でもそれはそれで楽しいっていうか、知らんこと知れるっていうか。

ゆいぴ:
今まで話したこと以外に夢とか野望とかってあります?小さなことでも。

ブランチ:
地元の学校で、まち歩きの講師とかで呼ばれたいなってのはありますけどね。まちの楽しみ方みたいな。そういうのはありますけど。ちっちゃな野望。

ゆいぴ:
そうなりたいと思ったきっかけはあったんですか?

ブランチ:
やっぱ自分の育った学校に恩返ししたいなみたいな。そういうところですかね。

ゆいぴ:
お世話になった学校ってのは小学校?

ブランチ:
いや、高校とか中学校とか、あと大学だったりとか。小学校はあんまり記憶なくて(笑)

ゆいぴ:
自分がまち歩きの講師をしてる姿を想像してみて、どんな講師でありたいと思います?

ブランチ:
まち歩きの楽しさをうまく伝えられたらなって。

ゆいぴ:
何か伝えたいこととか感じ取ってほしいこととかってあります?

ブランチ:
田舎とかでもやりようによっては、散策の楽しみ方はいくらでもあるでっていうのは。そういう知恵というか、身につけただけ人生が豊かになるんじゃないかなっていうのは思いますかね。

ゆいぴ:
ブランドさん自身の人生の豊か度は、10点満点だったら今どのぐらいなんですか?

ブランチ:
あー、どうだろうな。9点。

ゆいぴ:
おお、結構高得点。9点の理由は?

ブランチ:
行きたいところに結構いろいろ行けてるなっていうのがあったり。いつかは隠岐にも行ってみたいなと思ってて、実際こうやって1年間も住ませてもらえるっていう、そういう貴重な経験もできてるから恵まれてるなっていうところ。1年間ですけど、久しぶりに自分のことについて考える時間を取れるっていうのもすごいデカい。そういう意味ではゆっくりできる時間があるなっていうのは大きいですかね。

ゆいぴ:
ゆっくりできる時間ってどんな時間?

ブランチ:
自然を眺めたりとか。あとは自転車漕いでいるときもそうですけど、走ってるようで意外と自然も見てるのでリラックスになりますし。あとは寝る前とか。二度寝する時間も結構好きですね。

ゆいぴ:
二回インタビューを受けて人生を振り返ったり自分の気持ちを話してみたりっていう中で、今どんな気持ちですか?

ブランチ:
質問に対してちゃんと答えられてるのかな?っていうところがまずあって。こういうことって考えたことなかったなみたいなところがあったんで、そこはもっと考えれるのかなって。

ゆいぴ:
前回のインタビューって気づきとかありました?

ブランチ:
自分こんなこと思ってたよなとか、話せばすっきりするというか。より頭ん中がクリアになる。やっぱ頭の中だけで考えてても何にもならないんで。そこで自分がどう思ってるかって、インタビュー受けることによってより整理されるというか。

ゆいぴ:
最後に言い残したことっていうのを聞いていて。どんなことでもいいです。インタビューの感想でも、読者の方に伝えたいことでも、言いたいことでも。何かありますか?

ブランチ:
インタビューを受けることってやっぱ貴重な機会だと思うんで。こうやって自分の頭で考えてそれを言葉にするってなかなか大変な作業なんですけど、ちゃんと考えればこういうこと思ってたんやみたいな新しい発見があるんで。インタビュー受けたいなと思ったら積極的に受けてもいいんじゃないかな、って僕は思います。

ゆいぴ:
ちなみに新しい発見はありましたか?

ブランチ:
まだまだ内省する時間がいるかなって感じですけど。残り半年がちょっと楽しみになったな。

ゆいぴ:
それは何よりです。ありがとうございます。

あとがき

旅って一般的には非日常に分類されると思うんですよね。普段とは違う環境に身を置くから。私は旅が好きで、それも単発じゃなくて割と長期間滞在するんです。その土地の文化や気候、生活や人々、そういう「何気ない日常」を求めてるからです。何気ない日常を求めて非日常なことをしてるんですよ。これって詰まるところ、何なんだろうね。非日常が日常に変わりゆくとき、心の中に芽生える何かが、温かくて愛おしくて尊いような気がする。きっとそれが、幸せなんでしょうね。

【インタビュー・編集・あとがき:ゆいぴ】

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この記事は海士町関連のインタビューです。

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