【海士町】本当に今、幸せです。人
海士町イン旅ュー2024夏はっじまるよ~🌊
今回ご参加いただいたのは こーすけ さんです!
Instagram:https://www.instagram.com/ekusoook_59
note:
現在:なんか自分を通じて「こういう暮らし方ってありなんだな」とか「なんかそういう便利な町に住むだけが全てじゃないんだな」とか、なんか1番自分の身近な人に自分を通じて感じてもらえたらそんだけ幸せなことはないなっていうのは思ってて。
ミミハムココロ:
今、何をされている方でしょうか?
こーすけ:
今は社会人で言うと3年目になります。で、島体験生の7月生として海士町に来島して、仕事は「AMAホールディングス」でお仕事させてもらってます。
ミミハムココロ:
「AMAホールディングス」ではどういったお仕事を?
こーすけ:
新庁舎の魅力化実行委員会ってところに所属してて。11月に海士町の新庁舎が完成するので、そこの1階部分の交流スペースをどんなスペースにしていくかっていうところですね、ざっくり言うと。一旦そんな感じです、ざっくり。
ミミハムココロ:
どうですか?やっていて。
こーすけ:
そうですね、まあすごい楽しくも難しい部分があるんですけど。前職が地方銀行で働いてたんで、こうやって抽象的なことを仕事の中で真剣に考えたりすることが全然無かったんで、それがすごい新鮮で楽しいなっていうのはあります。あとは、これも前職と比較してになるんですけど、もうずっと机の上でパソコン見つめてやるっていう仕事やったんで、こういう島の中を回りながらその島の人たちとコミュニケーションを取りながら一緒に仕事していくっていうのはすごい楽しいし、多分こっちの方が自分に向いてるんちゃうかなっていうのはぼんやり思ってるところです。
ミミハムココロ:
こっちの方が向いてるなって感じるんですか、やっぱり。
こーすけ:
そうですね。なんかすごいぼんやりざっくりした言葉で言うと「場所とか時間とかにとらわれない働き方ができたらいいな」っていうのは思ってて。まあその場所にとらわれないっていうところで言うと、なんかデスクに座ってパソコン触るだけが仕事じゃないっていうのはすごい実現できてるので、成長というか理想に一歩近づいたというか、そういう意味ではすごい前向きに捉えてる感じです。
ミミハムココロ:
それはやっぱり地方銀行の時にすごい感じてたことなんですか?
こーすけ:
そうですね。まあ営業じゃなかったからデスクワークっていうのもすごいあったんですけど。前職と比較するのが分かりやすいんで比較すると、すごいこっちの方が理想に近いのかなっていうのは思ってる感じですね。
ミミハムココロ:
なんで海士町にたどり着いたんですかね?
こーすけ:
海士町にたどり着いたのはざっくり言うと、島暮らしにすごい憧れがあったっていうところで。おじいちゃんおばあちゃんも郊外に住んでたんで、なかなかその自分で行かないと行く機会が無かったっていうのと。まあ行ってみないとその憧れのままで終わっちゃうなと思って。実際行ってみて、観光客以外の立場でここに住んでみて、なんかこういう場所に将来的に住みたいのか別にここじゃなくてもいいのかっていうのを知るっていうのが一番大きな目的、で来たって感じです。
ミミハムココロ:
けっこう島って日本にいろいろあると思うんですけど。
こーすけ:
あー、そうですね。まあ制度的なとこが一番大きくて、その島に観光客以外の立場で滞在するってなるともうそこに移住しちゃうか、何だっけ、地域おこし協力隊としていくか。それかもう仕事ありきっていうかもう放浪とか自分でいったん住んでみるみたいなのしかないと思うんですけど。そういう意味でいうと、ある程度仕事をしながらそういう島暮らしを経験できる。
でまあ、協力隊ってなると自分のイメージですごい「移住が前提」っていうところと、こういうことをやりたいっていうのが明確になった上で、ある程度移住の前準備としていくイメージだったので、ってなるとちょっとハードルが高くて。やっぱり仕事もしつつ生活面も感じつつ滞在したいってのがあったんで、この島体験、島留学っていう制度が一番ハードルが低かったってのが正直なところですかね、自分が一歩踏み出すにあたって。
ミミハムココロ:
どうですか?思ってたハードルと比べて、実際来てみて。
こーすけ:
来てみてギャップはほぼ無かったです。なんか自分の理想通り。ここに来てまあギャップは全然無かったんですけど、なんやろ、すごい身近なところですごい楽しいなって思えるのが、すごい買い物をするのが楽しくなったっていうのがあって。まああの現金社会なんで実際に財布からお札を出して、レジで払って、無くなったらゆうちょ行ってお金を下ろして。その現金でやり取りしてるってのももちろんそうですし、すごい今まで住んでたところの買い物と一番違うなって思うのは、そこの店に行ったら絶対同じ人がいるから「その人の店」に行ってる感覚もあるし。なんですかね、なんか島で経済を回すっていうとすごい大げさに聞こえるんですけど、少なくとも「いち消費者としてこの島に関わってるんだ」っていうのはすごい実感できるので、なんかすごい買い物が楽しくなったというか。今までそんなこと考えたことなかったんですけど、買い物を通じてちょっとその観光客以外の立場になれてるんやなっていうのをすごいこの1ヶ月で感じました。まあ商店にしろ飲食店にしろ、なんでもそうなんですけど。
ミミハムココロ:
お仕事以外の時間は何されてますか?
こーすけ:
お仕事以外は、そうですね、、まあやっぱイベントが多かったんでイベントに参加する時間が一番多かった。あのー、神輿担がせてもらったり、かんこ船のイベント出させてもらったり、盆踊り行ったり。あとは、友達が本土から来ました。一緒に遊んだりしたり。はい。あとは、他のシェアハウスでみんなでご飯を食べたりとかも多いです。なんかとりあえず行けるやつは全部行くっていう感じで、周りからは結構「フッ軽だね」っていうのは言われるかな。あと、三味線の練習が月に2回あるんですけどそれに行ったり、あとはなんか習字教室が月1回あるんでそれに行ったりとか。あ、あとはこの前、こじょうゆ作り体験みたいな。なんか流れてくる情報で行けるやつはもう全部行くっていうスタンスで気づいたら1日終わってるなっていう感じです。
ミミハムココロ:
シェアハウス生活は初めてですか?
こーすけ:
シェアハウスは実は2回目で、ここに来る前に9ヶ月ぐらい大阪で。18人ぐらいですかね。
ミミハムココロ:18人(笑)
こーすけ:
18人ぐらいで暮らしてたので全然来る前も抵抗なかったし、来てからも全然問題は無いですよね。で、結構なんか自分の性格としてあんまりオンオフが無いというか。やっぱ「1人時間がすごい欲しい」「プライベートの場所とか時間がすごい欲しい」っていう人も多いと思うんですけど、間取りの話で言うと、僕ともう1人同じタイミングで入ってきて部屋が2つ空いてて、1つはもう玄関入って玄関、リビング、部屋みたいなもうほぼリビングと繋がってるような部屋で。もう1つは2階の、ちょっと光とかは入らないけどちゃんと個室みたいな。でも僕は迷わずこの1階の方を選んで。
ミミハムココロ:
迷わなかったんですか?
こーすけ:
全然迷わず。なんか、全然常に隣の部屋に人がいて電気ついてても全然いいし。でもまあなんかなんやろ、リビングに行きたかったら行くし別に自分の部屋でゆっくりしたかったら部屋に行くんですけど。別に何か完全に分かれてなくてもいいというか。なんかそれが多分、仕事と生活のバランスとかも自分はハッキリ分けない方が自分の中では理想やなって思ってるんですけど。これもまあ前職と比べると、ワークとライフのバランスが今の方がすごい理想かなっていうのはつくづく思ってます。
ミミハムココロ:
1人の時間はどうですか、あるんですか?
こーすけ:
1人の時間、、まあ出社する時とかお風呂入る時とか、夜ちょっと散歩10分とか行ったりとか、最低限の時間は確保してるかな。なんか別に「周りに誰かいるから喋らないと」とかなんか気遣うみたいなのが全然無いので。なんかあんまりその1人の時間を取ろうって意識して取ることはあんまり無いです。
ミミハムココロ:
海士町にいて結構日にち経ったと思うんですけど、「この場所好きだな」みたいなとこありますか?
こーすけ:
西地区になるんですけど、本当にもう田んぼが広がっててもう道だけがある場所があって、そこが一番好きですね。中里っていう地区に住んでるんですけど、そっから職場に向かう時に海沿いを通るかちょっと遠回りしてその田んぼの中を通って行くかって選べるんですけど、田んぼの方を選んだりすることも多くてそこが一番好きです。
ミミハムココロ:
なんで好きなんですかね。
こーすけ:
なんか広いところがすごい好きで。なんかすっげえでかい道路とか、すっげえでかい交差点とか、なんかその果てしない感じがすごい好きで。自分の中で一番広い場所が、そこ。
ミミハムココロ:
広いとこが好きなのに住んでる場所はそんな、自分の場所としては広くないじゃないですか。
こーすけ:
それもなんか多分遮られてんのがあんま好きじゃなくて。そのリビングと個室の間は引き戸はあるんですけど、それもずっと開放してて。なんか玄関もリビングも見える状態なんですよ、部屋から。それがすごいなんか心地いいのかなっていう。なんか前シェアハウスに住んでた時も、建物としては会社の寮をリノベーションした感じで4階建ての大きい建物で、1階が共有、2階が男性、3階女性、4階屋上みたいな感じで。個室自体はそんな広くないですけどリビングってやっぱすごい開放的で天井も高いし、2部屋繋がったぐらいの間取りで。なんかそこの間取りに慣れちゃうと、たまに実家帰って部屋に入った時にすごいなんか窮屈に感じるっていうか、なんか普通に物理的にすごい開放された場所が好きなんやなっていうのは結構思います。
ミミハムココロ:
お友達が来たってさっきおっしゃってたんですけど、その時のことを教えていただいても。
こーすけ:
そうですね、まあ純粋にめちゃくちゃ嬉しかったのと。なんかここに、なんですかね。自分がこの島に来て、自分が楽しんでる、、自分が楽しかったっていう話とかこういう事を学んだってこととか、こういう価値観が変わったみたいな話をする時間が楽しいんですけど、友達に。なんか自分を通じて「こういう暮らし方ってありなんだな」とか「なんかそういう便利な町に住むだけが全てじゃないんだな」とか、なんか1番自分の身近な人に自分を通じて感じてもらえたらそんだけ幸せなことはないなっていうのは思ってて。やっぱり話を聞いて「すごい良いね」とか「こーすけらしいね」とか言われることはすごい嬉しいんですけど、でも実際にその人たちがここに来て、実際に2日3日だけでも同じようなところに滞在して「やっぱお前らしいな」って言って帰ってくれんのがすごい嬉しくて。で、やっぱそれを言ってくれたんでそれが一番嬉しかった。なんか、わざわざやっぱここに来て自分と同じ目線でこの島を、時間を過ごして「こういうとこもええな」ってボソッと言ったりとか「なんかやっぱお前らしいな」って言ってくれんのが一番嬉しい。めっちゃ楽しかったんですけど、それがすごく嬉しかったです。
あとは、なんか友達同士とかを繋げるのはすごい好きで。みんなでご飯を食べたりしたんですけど、自分の住んでるシェアメイトとその自分のシェアハウスの家主さんとまた実際に同じタイミングに来た島体験の同期の子と、でその自分の友達。なんか全然違う人たちがそういう同じ食卓を囲んでご飯食べてるっていうのが、なんかそのシェアハウスに住んでたのもあって「いろんな人たちが集まる」、で「その中に自分もいる」っていうのがすごい楽しいんで。そのご飯会をできたのもすごい楽しかった。なんかあれですよね、普段自分がお世話になってる人とか交流のある人、この島の中でそういう交流がある人ともともと地元で仲良くしてたやつがなんか自分を通じて交わるのがすごい楽しいというか、それがいっぱいできたんで楽しかったです。
ミミハムココロ:
その友達以外にも、例えば家族とか他の友達にこっちの生活で電話とかはしたことあるんですか?
こーすけ:
あ~、そうですね。家族は写真送るぐらいなんですけど、友達に電話したりとか。また来月に友達と。あと、彼女が来る予定です。
ミミハムココロ:
「寂しいな」とかはありますか?
こーすけ:
「寂しいな」はあんま無いですね。なんか「最近どうしてるかな」と思ったら全然連絡できるので。「寂しいな」と思ったりは全然無いです。
過去:なんかすごい自分自身もそうやし、先輩もそうやし、上司もそうやし、なんだか社長も「見えない何かに縛られながら仕事をしてるイメージ」がすごいあって。
ミミハムココロ:
振り返ってですね、自分ってどんな子供だったなって思いますか?
こーすけ:
ずっと野球をやってたんですけど、まあ割と小・中・高野球やっててその時は「真面目」とか、自分で言うのもあれですけど「努力家」とか言われるタイプやったなって思うのと同時に、けっこう劣等感をすごい感じるところがあって。
ミミハムココロ:
劣等感。
こーすけ:
はい。なんかすごい「自分は野球下手くそだ」みたいな、っていう劣等感の塊でもあったかな。あとは、インドア・アウトドアでいうとアウトドアで、野球をして遊ぶのも好きだったし。けっこう親が自分の友達の親と仲良い、なんていうかね親子同士で繋がってて、結構そん時から友達を家に招いたりとか。お母さんが美容師をやってるんですけど、友達とかを呼んでみんなの髪を切って、みんなでお菓子わいわい食べる会っていうのが毎月1回ぐらいあって。なんかそういうのがすごい多かったから、まあなんですかね、、いろんな人と仲良くするのとかはすごい得意やったかなとは思います。なんかよく言う「分け隔てなく接するタイプ」ではあったんかな。
ミミハムココロ:
小学校中学校高校、まあ野球をずっと続けてこられた。他に何かやってきた事とかありますか?
こーすけ:
小・中・高ですか?
ミミハムココロ:
もうなんか継続して何かを。
こーすけ:
継続してか、、んー、なんかそういうのがあんまり無いのがこういう事を聞かれた時にちょっと困るんですけど。あんま無いです。専門性があるようなタイプではないかなって。
ミミハムココロ:
野球を1つやってますけど、、
こーすけ:
あー、そうですね。なんかでも自分のアイデンティティの中にそんなに野球があるかって言われるとそうでもない気がして。なんか常に何かやってて楽しいんですけど「趣味なんですか?」って聞かれるとちょっと困るタイプかもしれない。なんか全部満遍なく楽しいなと思ってやってるから「これ」っていうもんはあんまり無いかな。まあそれはそれでいいかなと思ってるんですけど。なんやろ、でもゲームとか全然せんかったし、なんかカードゲームとか全然はまらなくて。野球したり、まあ家族がよくキャンプとか連れてくれたんでキャンプ行ったり。あとは小っちゃい時はごっこ遊びみたいな、海賊ごっことかすごい好きでやってたんで。なんか想像しながら遊ぶみたいなんは好きやったんかもしれん。継続してやったって言われると難しいですね、ちょっと分かんないです。
ミミハムココロ:
野球込みでもいいんですけど、小学校生活を振り返ってどうでしたか?
こーすけ:
小学校ですか、小学校はすごいどMキャラでした(笑)
ミミハムココロ:
それは自分でそう思うんですか?
こーすけ:
自分でも思うし周りにも言われてたんで、そこは間違いないかな。小学校、小学校、、まあでも放課後とかはずっと野球してたんかな、当時は。あとなんやろ、小学校、、なんかめっちゃやんちゃとかでもないし、めちゃくちゃ大人しいとかでもないし。まあ友達は多かったのかなとは思うんですけど、普通に外遊びが好きな元気な少年やったんかなとは思います。
ミミハムココロ:
どうですか、中高に移ってなにか。
こーすけ:
うーん、そうですね、中高か、、ちょっと中高に入ってくると野球のレベルが上がってくるので、そういう意味ではちょっと自分に自信を持てなくなることも多くなったのかな。特に高校入学した時はすごい僕にとっては印象的なんですけど、結構その分け隔てなく接するタイプだったり友達も多かったと思うので、あんまり人見知りとかするタイプじゃなかったんですけど、高校入学の時はすごいきつくて。ていうのも、私立の学校を受験して隣の市の学校に行ったんですけど、もともと誰も知ってる人がいなかったっていうのと。高校も野球をやるかどうか迷ってて、オープンスクールの時に吹奏楽とかテニスとかのクラブ体験行ってみたんですけど「やっぱ違うな」「もうちょっと野球やってみるか」と思って入ったんですけど、なんかもう圧倒的に周りがうまくて全然野球部の中に馴染めなくて。3ヶ月ぐらいかな、入学して。まあ全然楽しくなかったというか。終わってみたら野球やっててよかったなってのもあるし。でもなんか、高校時代は正直あんまり楽しくなかったです、小・中・高・大の中で。
なんか私立特有の空気感というか、なんですかね。やっぱ高校生の時に地元の人と会ったり遊ぶのってこんなに安心感あるんやなと思って。難しいな、そんな感じですかね。小・中・高でいうと小学校が一番楽しかったです。
ミミハムココロ:
小学校1番、中学校2番、高校3番。
こーすけ:
そうですね。でもそこに大学加えると、まあ大学が1番楽しかったかなっていうのはあります。
ミミハムココロ:
大学行く前にちょっと質問したいんですけど、それまででなんか人間関係で「これちょっと大変だったな」みたいなトラブルとかありました?
こーすけ:
トラブルっていうトラブルは無いんですけど。でもなんか大きすぎる団体、大きすぎるチームに入るのがあんまり得意じゃないのかなっていうのは高校生の時に特に思いました。なんか野球部って当然全員が野球をしてて「レギュラーになる、甲子園に行く」っていう同じ目標に向かって進んでるじゃないですか。ってなるとすごい比較しやすいし比較してしまうんで、すごい自信を無くすことが多かったんですけど。けっこう小・中・高全部共通して、野球やってない野球部以外の子と仲良くすることが多かったなって思って。なんか全然違うことをやってて目標とかも全然違うタイプの方がすごい自分には合ってたんかな、っていうのは今振り返って思いました。
でも、特にトラブルとかはそんなに無かったです。なんかこれもけっこう印象に残ってるんですけど、あんまり嫌いな人とか「こいつと合わんな」みたいなのが全然無くて。小学生の時にクラス替え前に三者懇談で「この人とクラスなりたくない人いる?」って聞かれた時に、そんなにおらんやろうと思って「いないです」って言ったら「珍しいね」って言われて。「絶対みんな1人や2人は言うよ」って。でも全然そういうなんか「こいつめっちゃ嫌いやわ」みたいな人が全然今までいないので。なんか好き嫌いがあんまりハッキリしてないタイプなのかなっていうのも思います。だからトラブルとかも全然無いです。もちろん喧嘩とかはありましたけど、いっぱい。なんかずっと長期的にトラブルみたいなのは全然無いです、今まで。
ミミハムココロ:
その後に大学に行かれた。
こーすけ:
そうですね。
ミミハムココロ:
どうでしたか、生活。
こーすけ:
大学ですか?大学はほんまに1年生から4年生までずっと楽しくて。なんかやっぱ子供と社会人の間っていうポジションが多分居心地良かったんかなっていうのと。やっぱそれこそ、大学はなんかこれまでどんなふうに過ごしてきたかも全然違うし、なんか共通でこれに向かって、、なんやろ。なんか別に人と比べなくていいというか、なんかみんな個性的な人がやっぱ多かったので、小・中・高と比べると。それがすごい居心地よかったのかなってのはめっちゃ思います。
あとは、高校野球引退してもう大学では野球をせずになんか今まで興味のあった海外とかボランティア活動とか、観光を勉強するとか色んなところに旅するとか。そういうのに時間使いたいなと思ってたので、それがすごいできて、全然後悔の無い楽しい4年間やったなとは思います。
ミミハムココロ:
何かサークルとかは所属しましたか?
こーすけ:
「英語研究部」っていう、「ESS」っていう部活に所属してました。これはもう部活自体に入らずに、なんか「これ」っていうものに所属せずに色々しようと思ってたんですけど、1年生の夏休みに留学に行ったときにESSに入ってる先輩がいまして、そこで誘われて「ちょっと面白そうやな」と思って割とノリで入ったって感じなんですけど。これもすごい入ってよかったなと思います。
ミミハムココロ:
何がおもしろそうだったんですか?
こーすけ:
なんやろなあ、、全然文化部とかにも入ったこと無かったんで、全然違う環境やな~っていうのと。けっこう他大学と交流する機会が多いっていうのを聞いてて、やっぱなんか全然環境が違う人と一緒に何かやったり交流するってのが好きだったんで、そこに結構惹かれて入りましたね、ESSは。で、実際そういう交流もすごい多かったです。
ミミハムココロ:
それは高校の時に言ってた「大きすぎる団体」ってほどではなかった。
こーすけ:
なんか部員としては全体的には多かったんですけど、セクションごとにチームが別れてて。100人ぐらい部員はいたんですけど60、20、20、20みたいな、その小っちゃいところに入ってたんで。なんか割と自分の役割とかも分かりやすかったし、大所帯ではなかったからそういう意味では。むしろなんか、小っちゃい団体の中にはいるけど、その小っちゃい異なる団体がいっぱいあって個々で関わるみたいなやり方はすごい好きだったんで、なんか人数規模とかっていうと自分に合ってたかなっていうのは思います。
ミミハムココロ:
海外は大学で初めて行かれたんですか?
こーすけ:
大学で初めて行きました。
ミミハムココロ:
どうでした?
こーすけ:
最初にアメリカに行ったんですけど。まあ当たり前ですけど何もかもがちゃうくて。なんやろな、最初の2、3日ぐらいは怖かったですけど、、、楽しかったです。
ミミハムココロ:
全く違う生活だから楽しかったんですかね?
こーすけ:
そうですね。あとは、ずっと実家に暮らして大学も通ってたんで、実家から長期間離れるっていうのが初めてやったんでそれがすごい新鮮というか。それを機にけっこう長期で家を離れて違うところで滞在するってことに結構楽しみとか、自分の中で意味を持つようになったきっかけかなっていうのは思います。なんか留学行って何をしたかっていうのもあるし、シンプルに家を離れてアメリカに1ヶ月だけなんですけど、1ヶ月いたっていうのがすごい楽しかったです。
ミミハムココロ:
なんでその最初の会社を選ばれたんですか?
こーすけ:
地方銀行ですか?
ミミハムココロ:
あ~、そうです。
こーすけ:
そうですね、なんか回り回ってって感じなんですけど。国際学部、大学入ったんですけど、そのインターナショナルよりもなんかローカルに興味を持つようになってきて。「地域で働く」「地域単位で働く」ってなると、まあパッと出てきたのが公務員か、地方銀行か。あとはそういう小っちゃい観光とか不動産、ちょっとベンチャーっぽい会社かなと思って、最終的に地銀に行き着いたって感じですかね。元々そういう10人とか20人ぐらいのベンチャー企業に行くぞと思ってそこばっか就職活動を受けてたんですけど、最終的にまあ周りに流されたんですけど、なんか特別「絶対起業してやる」とかっていうのもないし「これに専念してチャレンジしたい」ってのも特に無かったし、よく言う「大手からベンチャーとかには行けるけど、ベンチャーから大手ってのはなかなか難しい」。ってなると、ファーストキャリアとして一旦まあ「安全を選ぶ」って言ったらあれかもしれないですけど、そういうとこに就職するのはありなのかなと。
あとは、まだその営業経験が無くて、社会人になって。実際に物を売るとか、なんていうんすかね、あんまり物に固執しないっていうか。「この物すごい良いですよ」って物を営業する自分が全然イメージが湧かなかったので、物を売る以外の仕事、人、物、、ってなると、ITとか銀行とか、金融とかその辺になるなと思って最終的に行き着いたって感じです。あとは当初は関西、関西出身なんですけど、関西に残りたかったってのもあります。関西に残りたいっていうのと、物を売る以外の仕事っていうのと、地域単位で働くってなると地銀に行き着いたっていう感じです。
こーすけ:
でも正直、スケジュールとしてはかなり動き出したん遅かったので。自分がもう今行けるところは、最終的に残ったのがそこだけっていうのもあります。
ミミハムココロ:
どうでした?働いてて。
こーすけ:
働いてて、正直もう入って1週間ぐらいから「なんか違うな」って。「自分にはあまり向いてないやろな」って思いながら働いてましたね、2年3ヶ月。なんか自分で考えるってよりかはルールを守るのが大事というか。なんていうかな、、絶対これを守る。なんていうんかな、「ミスしない」とか、、なんていうかな、「ミスしない」っていうのが一番大事にされてることっていう印象は入ってすぐに思って、それがずっと変わらなくて。なんか自分的には別にどんなやり方でもいいし、、
なんていうんですかね、、ちょっと最終的にやめようと思った理由になるんですけど、なんかすごい自分自身もそうやし、先輩もそうやし、上司もそうやし、なんだか社長も「見えない何かに縛られながら仕事をしてるイメージ」がすごいあって。銀行ってやっぱ接客業ではあるんですけど、なんか矢印がお客さんに向いてるってよりかは金融庁に怒られないように、国に怒られないようにっていうのがなんか一番大事にされてる気がして。っていうのも、結構その指摘とかアドバイスを受ける時も「それ、監査に見つかったら大変だよ」っていうのがなんかもう後ろにつくんですよ。「監査のためにやってるんちゃうし」みたいな。
なんか目の前のお客さんってよりかは「指摘されないように」っていうのを1番なんか大事にしてるんやなって思ってしまったのが一つと。あとは、やっぱり細かい作業も多いし、自分で考えるってよりかはマニュアル、マニュアルベース。なんか先輩に聞いても、先輩もマニュアルを見ながら教えるみたいな。なんか先輩に聞いてるっていうかはみんなそのマニュアルに沿ってやってるみたいな。そのマニュアルもなんか「誰が作ったんやろう」とか「誰のためにあるんやろう」みたいに思ってしまって。なんかあんまりその自分の仕事とかに誇りを持ってる人がいないなっていうふうに見えてしまって。なんか上場企業なんですけど「一応上場企業」って言ったりとか。なんかすごい自分の仕事をへりくだるというか、自虐するというか、人がすごい多くて。「この人たちはこんだけ自虐してるのになんでこの仕事をずっと続けてるんやろう」って思った時に、多分関西にいたいから、それだけの理由なんやろなっていうふうに思ってしまって、最終的に。で、僕もその関西に残りながら仕事をしたいっていう理由も大きかったんですけど。
なんかあの、これはちょっと銀行の話から逸れるんですけど。移住とかそういう地域に住むとか、そういう島に暮らすとかっていう興味が学生時代からあったんですけど、それがどんどんどんどん強まってきて、なんか自分はこういう「場所にとらわれない」とか「いろんな場所で生活をしてみたい」っていうのがある。で、この仕事に対してはすごい色々思うところがある、今言ったような。でも、この人たちは同じようにモヤモヤを感じつつも関西にいたいから働いてる、って考えた時に「じゃあここに残る理由ないやん」っていうふうに思って、まあ最終的にやめたっていうのはあります。なんかちょっと質問から逸れたかもしれないけど、そんな感じです。
まあでも、全部が全部悪かったわけではなくて。主にやってた仕事が、電話対応とか窓口対応がすごい多かったんですけど。まあ営業ではないけどお客さんと接しながら、最初はやっぱ知識も何もない状態で難しかったんですけど、お客さんが言ってる意図を汲み取って、自分の言葉で伝える。上司とか先輩に聞く時も、社会人初めてっていうのもあるんで「これわかんないです」って最初は言ってた自分が、「お客さんからこういうふうに言われて、自分はこういうふうに答えようと思ってる。こういうふうに対応したらいいと思うんですけど、どうですか?」みたいな。そういうふうになんか質問力がすごい高まった気がして、そういう仕事を通じて「これってこういうことですか?」とか「こういうふうにしようと思うんですけど、どう思いますか?」とか。
なんかそういう質問する力が自分の中では、その接客とかを通じて得られたと思ってるんでそれはすごい良かったのかなと。あとは、なんか僕自身はすごいその目の前のお客さんに対して真摯に向き合った自信があって。けっこう金融だと、その人の預金残高とかその人が口座をいつ作ったかによってその人の対応とかが変わりがちなんですけど。もちろんそれは無理はないとは思うんですけど、一旦こうやってお客さんが来てるからには話一通り聞いて、自分が出せる情報は出してあげないとなんか接客じゃないなって思ってやってて。それは周りの人からしたら「ちょっと丁寧に接客しすぎだよ」とか「ちょっと時間そんなにかけんでいいよ」って言われることもあったんですけど、お客さんに「今村くん信頼してるからまた来たよ」とか言われることも何回かあって。それはなんか、自分なりの接客ができたっていうのはすごい良かったかなっていうのは思ってます。
未来:これから自分だけの人生じゃなくなるなって考えた時に「このモヤモヤを持ったままその責任を持つタイミングに入ってしまうと一生後悔するな」と思って。
ミミハムココロ:
海士町から帰ってからでもいいですし、数年後でもいいです。なんならもう最後死ぬまででもいいんですけど「未来」という言葉を聞いてどんなイメージが今ありますか?
こーすけ:
なんか、このセリフいつか言ってる自分になりたいなってのがあるんですけど、「そんなに仕事してしんどくないんですか?」って聞かれた時に、なんか「遊びみたいなもんだから」って言う社長さんとかいるじゃないですか。別に経営者になりたいとかそういうわけではないんですけど、なんか仕事も自分の生活も混じり合っているというか。なんていうか、あんまり「これは仕事だから、これは私生活だからとか、この人はこうだから」とかじゃなくて、いや…なんか違うな。まあまあまあ、一言で言ったら「仕事も生活も同じように楽しめる人になりたい」。あとは、どんな形になるか分かんないですけど、場所・時間にとらわれない過ごし方とか、生き方をしていたいなっていうのはあります。
ミミハムココロ:
これからどんな仕事をしたいとかはありますか?
こーすけ:
うーん…まあ地銀をやめてリセットしてきたので、そもそもリセットしてきたので今はゼロ、ほぼゼロの状態なんですけど、、正直わかんないです。なんか、なんで自分がこういうふうにしてきたかって過去を振り返るのは、自分の中では得意な方やと思ってるんですけど、逆にどういうふうにしていきたいっていうのを考えるのがすごい苦手で。なんか「こういう事をしたい」っていう、ちょっと具体的なことが見えた時がこの島を離れるタイミングかなって思ってます。全然無いんですよね、なんかこういうふうになりたいみたいな。
ミミハムココロ:
ちなみに、この島を離れないっていう選択は?
こーすけ:
離れないっていう選択は…1回出る、1回出るつもりなので。全く離れないってのは無いです。ここに戻ってくるかどうかも分かんないですけど、確率で言ったら半分半分ぐらいですかね。
ミミハムココロ:
もしもの質問ってのをやってるんですけれども。もし今、海士町に来てなかったら、まあ要は地銀を続けていたら、どういう生活だったかなって思いますか?
こーすけ:
どういう生活か、どういう生活か、、なんか、消費されてる感覚がすごいあったと思います。なんか仕事をしてストレスを溜めて、そのストレスを発散するためにお金と時間を使って、そのお金を稼ぐためにまた仕事をしてみたいな、なんか常に消費されてる感じで苦しんでるのかなって。あとは、結構自分らしくいれてるかそうじゃないかっていうのを大事にしてるつもりなんですけど、少なくとも自分らしくはいれてないのかなって、前の仕事を続けてたら。で、一生こういう島暮らしに憧れながら生きてたんやなって思います。
ミミハムココロ:
じゃあ今「これは死ぬまでにやっておきたいな~」みたいなことはありますか?
こーすけ:
なんやろ…まあでも、それが「観光客以外の立場で長期間島に滞在する」やったので、それが結構一番大きかったので。それが今できてるので、無いです、今は。無いですね。今やってるところです。
ミミハムココロ:
まさに、今。
こーすけ:
はい。
ミミハムココロ:
「地元に帰ったらこれしたいな」とかありますか?
こーすけ:
地元の人を連れてここに遊びに来たい、、ですね。
ミミハムココロ:
彼女にここに来てもらうのとかどうですか?いっそのこと。
こーすけ:
なんかあの、向こうが「良い」って言えばここに住み続ける確率は100に近いと思うんですけど、向こうの意思的にはずっと家族の近くに住みたいっていうのがあるので。僕の意思と向こうの意思とっていう意味で50:50。まあでも、場所は違っても、なんか場所が大事なんじゃなくてそれぞれのやりたいように生きながら、なんかこういう行き来するような関係でもいいかなとか。そういう可能性も考えてはいるんですけど、、まあでも別れることはないかな。
ミミハムココロ:
なんでそう思いますか?
こーすけ:
え~、なんでかな。まあ別れる理由が無いっていう感じなんですけど、まあ今もちろん好きやからっていうのもあるし。なんかここに来た理由のもう1つの理由として、すごい年齢を意識するようになったんですよ、25歳になって。これから自分だけの人生じゃなくなるなって考えた時に「このモヤモヤを持ったままその責任を持つタイミングに入ってしまうと一生後悔するな」と思って。ずっと憧れを持ったまま現実的なところを見ていかないとって考えると、自分自身も後悔するしすごい相手に失礼やなって、そういうふうになってしまったらっていうのがあったんで。相手にここに来る理由として伝えたが「自分に正直に生きる、自分に正直になった上でもう1回将来のことを考えたりしたい」って言って来たので。
なんかここに来て、まあ分かんないですけど…なんか「全部大事にしたい」っていうのが多分あるんですよね、僕ん中で。自分の「こういうところに住みたいな」っていうのも大事にしたいし、「こういう人と一緒に過ごしたいな」っていうのもあるし。その良い妥協点とか別の方法とかを考えるのが今すごい楽しみで。なんか「不安」とか「どっちを取ったらいいんだろうな」っていうよりかは、「どんな方法があるのかな」っていうのを2人で考えるっていうのがすごい楽しみです、今。めっちゃ綺麗ごとっぽいかもしれないですけど。だからここで思ったこととかは全部正直に伝えた上で、これから考えていきたいなって思ってます。
ミミハムココロ:
最後の質問なんですけど、今日こうやってインタビューを60分受けてみた感想でもいいですし、それこそ遺言でもいいんですけど。何か今言いたいことがあれば。
こーすけ:
そうですね…「本当に今、幸せです」っていうのを最後に残したいなと思います(笑)
ミミハムココロ:
ちなみにその遺言に対して「なんで?」って聞かれたらなんて答えます?
こーすけ:
そうですね…なんで、なんで、、嫌なことが一つも無いから、ですかね。なんかぼんやり描いてた理想を今実現してる感じ。その理想っていうのが「仕事と生活の垣根が無い」っていうところですかね。そんな感じです。
インタビュー実施:2027/8/22@隠岐開発総合センター
【こーすけ】
Instagram:https://www.instagram.com/ekusoook_59
note:
あとがき
こーすけさん、ありがとうございました。
こーすけさんは、部屋に入って来てすぐに「ほんまにいるんやあ」と言っていたのをすごく覚えています。僕の「ミミハムココロ」という名前が性別を判断しにくいということもあって、実在する人間とこれからインタビューをするんだという実感がずっと無いまま当日を迎えたそうです。まさかそんな事を思われているとは考えもしていなかったので、言われた直後は「ほんまにいるんやあ??」と困惑しました。
終始ゆっくりと丁寧に話してくださっていて、独特な間というか空気感を持っている人だなあと思いながら話を聞いていました。分かりやすく外には出さないものの、内側にすごく熱いものを宿しながら生きてきたのかな~、なんて思ったりもしましたね。
ちなみにインタビューがあった日の夜、こーすけさんや他の島民の方と一緒にBBQをしたり近くのスナックで歌ったりしました。1ヶ月ほど経った今、Gooleマップを開いて日本海に浮かぶ小さな島を拡大していきながらあの日の事を振り返ると、すごく不思議な気分になります。自分が住む関西からはとてつもなく離れているし、初めて訪れた町で初めて会った人ばかりの空間だったけど、間違いなく自分は海士町に行ったしむちゃくちゃ楽しい時間を過ごせたよな~と思うと、とてもふわふわします。山や海を始めとする景色が綺麗だった事もあいまってなんだか夢を見ていたような、でもちゃんと行った記憶も実感もあるというなんとも言い難い感覚です。
幼い頃からの夢だった海外に実際に留学できた影響もあると思うんですが、最近は「もっと日本を知りたい」という気持ちが日に日に強まっています。本土からフェリーで3時間も離れた環境だからこそ見られたであろう景色がたくさんあった一方で、それだけ距離が離れていても本土と何も変わらない部分もたくさんありました。せっかく日本に生まれて日本に住んでいるんだからもっともっと日本全国の様々な土地を訪れたいなあ、と今回の「無名人イン旅ュー」を通して改めて感じました。
【インタビュー・編集・あとがき:ミミハムココロ】
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この記事は海士町関連のインタビューです。
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