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大学授業一歩前(第53講)

はじめに

第53講は予備校講師の菊池秀策先生に記事を書いて頂きました。お忙しい中作成して頂きありがとうございました。

プロフィール

Q:ご自身のプロフィールを教えてください。

A:福岡県立修猷館高等学校、早稲田大学卒業。
大学卒業後、民間企業に勤めた後に、ボランティア活動が高じて教えることを生業にすることになりました。
 いつの間にか小論文が得意ということになり、参考書も出すことになりました。2021年で33歳になります。

オススメの過ごし方

Q:大学生にオススメの過ごし方を教えてください。

A:これはぼくが通っていた予備校の先生が話していたことなのですが、「世界史や日本史、国語の教科書に載っている本を読む」ということです。
『プロテスタンディズムの倫理と資本主義の精神』とか『ソクラテスの弁明』とかですね。とにかく本を読んでほしいと思います。
 社会人になると時間の価値がインフレしますから。

必須の能力

Q:大学生に必須の能力をどのようなものだとお考えになりますでしょうか。

A:「人に聞く」能力だと思います。これは単に受動的に授業を聞くという意味だけでなく、能動的に先生や周りの人に聞きに行くということも含んでいます。
 大学生は何も知らなくて当たり前です。それを前提として、自分が知りたいことをとことん人に聞いてください。「誰もが話を聞いてくれる」のは大学生の特権です。

学ぶ意義

Q:先生にとっての学ぶ意義を教えてください。

A:「自分が何者でもないことを知ること」が、学ぶ意義だと思います。
たとえば受験生のときに成績がよくても、大学に入って専門課程に進むと、自分より優秀で知識も豊富な人々と出会うことになります。
 そこから刺激を受けて、自分がどうありたいのか、何を欲しているのかということを知り、それを出発点としてほしいです。

オススメの一冊

Q:オススメの一冊を教えてください。

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『小論文を学ぶ 知の構築のために』(長尾達也著、山川出版社)です。これは高校生のときの私の世界を開いてくれた本だと思います。
 小論文の参考書ですが、それだけにとどまらず、近代思想をコンパクトかつ重厚にまとめてくれています。
 読みこなすのはやや骨が折れますが、それだけに読む価値はあると思います。

メッセージ

Q:大学生へのメッセージをお願いします。

A:状況が同じであれば、何でもやったもの勝ちだと思います。
家で日がな一日読書をしてもいいし、オンラインでできることをまずは試してみるのもいいでしょう。
 大学生の時期は人生における不思議な時期で、何をしない自由があるのですが、それは裏を返すと何をしてもいい自由があるということでもあります。
 とにかくいろんなものに首を突っ込んでみて、ピンときたものに熱中してみてください。

おわりに

今回は予備校講師の菊池秀策先生に記事を書いて頂きました。お忙しい中の作成ありがとうございました。

これはぼくが通っていた予備校の先生が話していたことなのですが、「世界史や日本史、国語の教科書に載っている本を読む」ということです。

本当に今まで学んできた教科書を侮ってはいけないと思います。👇のnoteは私が高校の公民科の教科書と中学の国語の教科書を再読する意義について書いたものなので合わせてご一読くださいませ。次回もお楽しみに!!


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