何もない日にとびっきり着飾って
おはようございます。こんばんは。うにです。
フリフリのチュチュのスカートにお気に入りのピンヒール。瞼にパールを散りばめて、口元にはRouge coco、お気に入りのピアスをつけたら史上最強の私の出来上がり。
こういう格好をすると、
「誰かと会うの?」
「デートの予定があるの?」
って言われるけど…
「何もない日です」
誰にも会わないし、合コンでもデートでもない。
予定も決まってない。
私は何もない日に着飾ってよく外に行く、
結婚前、日本にいるときは休日をよく1人で過ごしていた。
周りの子にはすごく変な顔されるし可哀想な人扱いされるけど、私は1人で過ごす着飾った時間がとても好きだ。
どこに行くか決まってないから、その時乗った電車の知らない駅で降りてみたり、適当に映画館に入って今すぐ見れそうなものをテキトーに選んで見る
散策しながらいいなと思ったお店は片っ端から入るし、1人で昼酒も嗜む。
特別な日じゃないけど、今まで生きて来れたことに
ご褒美でコスメを買ったり好きな物を買う。
すごく贅沢で至福の時間。
だけど1人を贅沢だと感じれるようになるまで長い道のりだった気がする。
それまでは、なんとなく毎日が同じ日の繰り返しで起きて仕事行って帰ってきて、ご飯食べてなんとなくスマホいじって寝る。
毎日おなじことの繰り返し、なんのために生きてるのかなって夜になると憂鬱になってふと考え込んでしまう。
休みの日は有意義に過ごそうと思って、友達に連絡したり色々考えるけど当日になると体が重くてなんのやる気もでない。ダラダラと過ごして気づいたら夕方で夜ご飯準備しながら今日も何もできなかったことを反省する。
自分のメンタルが不調な時ってこういう「同じことの繰り返し」「人生に価値を見出せない」みたいなマイナスが止まらなくて、なんとなく後ろめたさを感じながら生きてしまう。
自分がこういうマインドになった時の
1人は寂しさとの戦いで、孤独は敵だった。
だから思いっきり着飾る。側から見たらそんな事悩んでませんよって顔して
めいいっぱいおしゃれする。
こうするようになったきっかけは、1人を楽しんでいる人の真似をしたのが始まり、彼女たちはとてもおしゃれで知的で遊び心があって1人でいる姿はとても綺麗に見えたから形から少しでも近づきたくて真似をした。
何もない日にお気に入りの洋服を身につけて
メイクもいつもより時間をかけて、少しずつ
ワクワクしながら丁寧に自分を仕上げていく。
最初は慣れないし、外に出た時に惨めに見られてる気もした。人目はどこにいっても気になるしせっかく外に出ても1時間で帰る日もあった。
だけど少しずつ、少しずつ、いつも選ばない道を選んでいくと新しい発見がある。
知らなかった駅に素敵な喫茶店を見つけたり、今しかやっていない展示会に出会えたり、何気なく入ったお店で素敵な鞄との出会いもあった。
こういう一つ一つが私を肯定していく。
孤独は敵に見えて案外とっつきやすい友達に変わっていく、あいつはなんだかんだいいやつだと今なら思える。
何もない日に着飾って外にいくのは少し旅行や冒険のように思える。
知っている道を歩いていても、着飾っていく時には違う景色が見えるし、いかに自分が周りを見れていなかった実感する。
知っている道はただ知った気になっただけで実はアスファルトしか見ていかったり…
1人を楽しめるのは贅沢で幸せなことで悪いことでも惨めなことでも無い。
孤独は敵じゃなくて自分に寄り添ってくれる優しい友達。
だから今日も思いっきり着飾って、孤独を連れてなんでもない日を特別にする。
お気に入りの洋服たちとRouge cocoで私は今日も旅に行く。
うに