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外国人観光客のいない素朴なスペインが満喫できるソリアで町歩き

前回はリオハ州ログローニョから日帰りで訪れたワイナリーについてでした。

ログローニョの後はバスク地方のビルバオ辺りを再訪するか、はたまたもうちょっと西の方まで行くか迷ったのですが、その週末が「国際博物館の日」であることを思い出し、それだったらやはり博物館や美術館の多くあるマドリードに行きたい!

調べてみると結構どこの博物館も美術館もその日は無料ということだったので、ログローニョとマドリードの間くらいでどこか良さそうなところはないかと検索をするとカスティーリャ・イ・レオン州にあるソリア(Soria)が良さそうだったので行ってみることにしました。決めたのは前日で相変わらずラストミニッツ。


ソリアまでの道のり

ログローニョからソリアまではバスで南に1時間半ほど。ログローニョからマドリードまで行くバスなので意外と本数はありました。

バスの車窓から見える景色が、バルセロナ近郊などで見る景色と違ってとっても緑で癒されました。スペインは広いので地域によって随分風景が異なります。

結構山や谷がたくさんあり、修道院のようなものも。

ソリアに着くととにかく寒い!内陸なので7月~9月は結構暑いのだと思いますが、10度を少し超えるくらいでした。

ロマネスク様式の教会が美しいソリア

到着後早速旧市街のまち歩きです。

まずは旧市街にあるサント・ドミンゴ教会(Iglesia de Santo Domingo)。町の建物の多くが赤茶の砂岩でできています。ロマネスク様式の美しいファサード。

入口付近のファサードは聖書のシーンが描かれていて、そのディテールがとにかく素晴らしいです。

頭でっかちでコミカルなタッチで描かれていて、どういうシーンなのか気になります。

かなりゴテゴテとした装飾。

内部はそれほど広くなく、意外とシンプル。

かと思えば金が眩い素晴らしい細工の祭壇がありました。

San Juan de Rabanera教会。こちらもロマネスク様式の教会です。

小さい町ですがいろいろな所に教会が。

廃墟となった教会も。

小さめの教会が多いですが歴史を感じます。

教会以外も素晴らしいロマネスク建築の数々

San Juan de Rabanera教会前の広場には政府ビル。こちらの建物群も良い雰囲気です。

16世紀に建てられたCondes de Gómara宮殿。現在は裁判所が入っています。

こちらも素晴らしいファサード。

旧市街には多くのロマネスク様式の建物があり、学校の建物もロマネスク。

どこも大きな紋章が掲げられています。

長髪のおじさんが両脇で紋章を支えているのが何とも言えません。

修復した跡がくっきり分かります。

雰囲気のあるマヨール広場

町一番の広場のマヨール広場。朝早かったので空いていました。町中にはお土産屋さんも何軒かあり、スペイン人観光客はチラホラ。ところが外国人は見かけませんでした。スペインは海岸沿いや大都市はすごい数の観光客ですが、内陸に入るとその数がびっくりするほど減ります。

マヨール広場にある噴水は歴史がありそうです。

石造りの街並みが美しいです。

シネマが入るCINES市場

旧市街に市場があったので覗いてみました。ここ数年で建直したという感じです。映画館も入っているのでCINESという名前のよう。最近は大手スーパーや図書館が入っている市場も多いですが映画館は初めて見ました。

ポップなアート。

小さい市場で特に面白いものはありませんでしたが夕方の割にはそこそこ人がいました。

市民憩いのAlameda de Cervantes公園

緑豊かな旧市街のAlameda de Cervantes公園。門が立派です。

何の花だか分かりませんでしたが見事。階段があって上部に上がれるようになっていました。

緑が生い茂っていて雰囲気の良いカフェバーもあり市民憩いの場なのでしょう。

そしてリスと遭遇しました。バルセロナでリスは見かけたことがないのでびっくり。アメリカに住んでいた時そこら中にいました。アメリカのリスに比べると毛色が随分暗いです。

素朴でキレイな街並み

町の目抜き通りは両脇がアーケードになっていて良い雰囲気です。

脇道も坂で趣があります。

オーバーツーリズムとは恐らく無縁なこれぞ素のスペイン!という雰囲気があります。

観光名所の多いバルセロナやマドリード、美食の町やビーチリゾートも楽しいですが、古き良きスペインが残っているソリアのような町でのんびりと散策するのも良いです。

さて、次回は旧市街から足を延ばしてドゥエロ川沿いのエルミタージュ(人里離れた僧院)を訪れます。


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