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アマルフィ海岸発祥のアマルフィ産レモンのスイーツ!

前回お伝えした世界遺産、アマルフィ海岸のポジターノ。

そして、アマルフィの町。

今回は、アマルフィ名産のレモンを使用したスイーツについてです。


アマルフィ海岸産の大きなレモン

日本ではシチリア産レモンの方が有名ですが、アマルフィ海岸もレモンの一大産地。アマルフィ海岸で栽培されるレモンは、イタリアではSfusato Amalfitanoとして知られている品種だそう。ビターオレンジと通常のレモンを掛け合わせてできた品種で、普通のレモンと比べ、大きく甘みがあり、そしてジューシー、皮は厚めで柔らかく香りの高いオイルが含まれているそう。

今回アマルフィ海岸でバスに乗っていて海岸沿いの崖にレモンの木がたくさん植えられているのを見ました。斜面で育てられていることから、階段を登り降りし、籠を持って手で収穫しなければならないそう。

アマルフィ海岸と言えば、イタリアを代表するリキュール、リモンチェッロの発祥地だそう。

アマルフィの町のお土産で売られるリモンチェッロ

アマルフィ海岸で収穫されたレモンの多くがリモンチェッロの製造に使われるそうです。他方で地元レモンをふんだんに使ったスイーツもあり、今回はそちらを紹介します。

アマルフィ産レモンのシャーベット

アマルフィの町を歩くとそこら中で売っているのが、アマルフィ産レモンのシャーベット。

外に置いてあるレモンを持っていくと、機械で中をくり抜いてレモンシャーベットを詰めてくれます。早速買ってみました。

観光客向けのパフォーマンスで、こんな風になりました↓。パートーナーの手が大きいので小さいレモンに見えますが、普段日本やスペインなどで見るレモンより明らかに大きいです。

普通に美味しいレモンシャーベット。値段が8ユーロと高い割には、3分の1くらいしかくり抜いてくれないので、シャーベットの量が思ったより少なかったです。中のレモンの果肉をちょっとスプーンですくってみると、確かに酸味が控えめでした。

さっぱり美味しいデリツィア・デル・リモーネ

そして、アマルフィのレモンを使いアマルフィで生まれたのがデリツィア・デル・リモーネ(Delizia al Limone)

1970年代後半にアマルフィ海岸のパティシエが発明し、1980年代後半にはアマルフィ海岸のミノーリにあるSal de Risoというケーキ屋さんがイタリア中に広めたそう。今ではカンパーニャ州を代表するスイーツとして愛されています。

欧米のケーキは甘すぎることが多いですが、このケーキのことを調べていると、甘すぎず美味しいと言うことだったので、それなら試してみたい!と思い、どこで食べれるか調べてみました。

そして、イタリアの新聞で「イタリアで一番美味しいデリツィア・デル・リモーネ」という記事があり、そこに書かれているお店のリストを見るとポジターノのお店が掲載されていたので行ってみることに。ポジターノのビーチから50mくらい坂を上がったところにあります。

Pasticceria La Zagaraというケーキ屋さんでテラス席もあるお店。

Google Streetview

ショーケースにはたくさんのケーキが並んでいます。

目移りしますが、デリツィア・デル・リモーネを食べに来たので探すと…

2つ目のショーケースの下の段にありました!

カフェオレとケーキにしました。シンプルな見た目です。

中にはスポンジケーキとレモンクリーム。スポンジケーキはリモンチェッロのシロップに浸されて、レモンとホイップクリームのグレーズで覆われているまさにレモンづくしのケーキ。

食べてみると、確かにさっぱりしていて甘すぎず、欧米の甘いものが苦手の私でもすっかり完食しました。リモンチェッロのシロップもどっぷり浸かることはなく程よく、レモンの酸味も控えめなので食べやすく美味しいです。

今回食べてみて他のお店のデリツィア・デル・リモーネも試してみたくなりました。今ではアマルフィ海岸に限らずカンパーニャ州やイタリア全土でも食べれるとのことなので、またイタリアを訪れたときは是非食べ比べをしてみたいです。

次回は、ナポリからシチリア島パレルモまでの夜行フェリーの旅です。


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