【読書記録】3000万語の格差/ダナ・サスキンド
子どもへの語りかけ、言葉が知性や思考に与える影響に興味があり、読んでみた本。私達家族が実践できている部分もあり、反省したい部分もあった。印象に残った部分、取り入れたい部分などを中心にメモ。
褒めりゃいいってもんじゃないよ
褒めるなら、持って生まれた才能ではなく行動のプロセスを褒めよう。根気よく物事に取り組めるようになるよ。
すごいね〜〜〜だけで済ませてしまうなところを、言葉をひねり出すこと多々!私が言葉に興味があるのは、自分の語彙や発想が貧弱だからなんだよな…
◯ 頑張った ✗ 頭がいい
小さい頃から「頭がいいね」と言われて満足してきた自覚がある。今でも「頭が悪いと思われているかもしれない」と感じると自尊心が傷つく。自分を肯定してきた言葉の種類が人格形成やメンタリティに影響すると思う。すごく恥ずかしいけれど私はこの年になっても、誰かに評価されたとき、それは生まれ持った賢さによるもので、努力によって獲得したものではないと思っている節がある。あ〜恥ずかしい!
知性は挑戦と努力で伸びると信じよう
知性や才能は生まれた時点で決まっている、と信じていると伸びるもんも伸びない。挑戦と努力で変えられると信じて働きかけるべし。
挑戦と努力=プロセスそのもの。プロセスを褒めることで、さらなる挑戦と努力に向けて子どもを後押しすることができる。なんといっても、さらなる挑戦をする子どもを私達も見てみたいよ!
自分で決めることが、自律性を育てる
◯遊び終わったね、どうしたらいいかな? ✗ おもちゃを片付けて!
行動の決まりを命令するのではなく、理由を話し、自分で行動を決められるように話すことで自己制御のスキルを上げられる。目先の服従より、長期の自律性!
いや〜命令しちゃうよね。そうされて育ってきたしね!w(言い訳)でも気をつけようと思うよ… 別に親だからって偉いわけじゃないしね…
子どもが通っている園を信頼している理由のひとつが、「子どもに対してやめてほしい行動・推奨する行動があるとき、丁寧にその理由を説明する方針を取っている」ことだったけど、さらに信頼が高まった
子どもに圧力かけても良いことないよ〜という話はいろいろな本で語られているね
重要なのは3つのT "Tune in" / Talk more" / "Take turns"
語りかけ、関わり方に関する具体的な手法
子どもがしていることに注目すること( Tune in )
スマホばっか触らずに、遊びに参加しような
行動や思いを言葉にして膨らませること( Talk more )
子ども「ねんねする」 → 大人「夜になると眠いよね、今日はたくさん歩いたからつかれたかな?」
Why や Howの問いで交互に会話をする ( Take turns )
考えて話すトレーニングになるよ
この3つを意識するだけでも違うかも!
【大反省】自己制御を教える最良の方法は、「親がしてみせる」こと
イライラしたとき、戸惑うときの感情制御の方法は親を見て学ぶよ、背中で語ろうな!
これは本当〜〜〜〜に反省すべきだし、苦手意識がある…イライラの感情制御、課題です。頑張ります。表面に出さないようにしながら、なんとか説明してみる。それでも子どもは察して、怯えながら「ママどうして怒ってるの?」と聞いてくるんだよね。申し訳ない…
その他に、「算数が得意な子は、親が会話の中で数字を使う回数が多い」というのもおもしろかった!もともとのインプット数が大きければ、学習フェーズに入ったときもハードルが低いよね。「身近かどうか」って大事な要素な気がする。親が海外旅行好きだと英語好きになるってのもそういう話じゃないか?
あとは「保護者と子どもの会話量が圧倒的に少なくなっている」という記述も気になった。どれだけ保育が手厚くても保育者との1on1でじっくりと会話できる時間が多く取れるわけではなく、子どもが対話の中で語彙や自律性を獲得する機会が激減していると。特にここに違和感はなく、最近見学にいった幼稚園でも同じことが指摘されていて、気になっていたところだった。生活がかかっているから仕事を大幅に減らすことは難しいけれど、少し早くお迎えにいけるように頑張ってみようかな。
その当時「最新の科学に基づく指導」だと信じられていたものも、時を経てあれは間違いだったと否定されることはあって、ここに書かれていることも30年後には誤った知識になっているかもしれないな…と思いながらも、今は正しそうだと感じることを続けてみようと思う。