サントリーホールで驚く
一生忘れられないコンサートもあるけれど、すごくよかったのにどんどん忘れて行ってしまう事もある。 残しとこうと帰りの電車の中で走り書きした。 うんざりするような満員電車の長い時間があっという間のはよかったかも。
サントリーホールヘは赤坂で降りて10分歩いてなことが多かったけれど、暑さに参って聴く気もしなくっちゃったらいけないと思って国会議事堂前まで行って南北線に乗り換え六本木一丁目まで
それだけにここ暑かったけど
東京交響楽団第722回指定期演奏会
指揮:ジョナサン・ノット
ラヴェル:クープランの墓(管弦楽版)
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 WAB 107
最近平日夜に行くことが多くいつも19時開演なのでこの日もそうだろうとずっと思いこんでた。
たまたま直前に近くの教会でオルガンというのがあって余裕ではしごできるなと確認してたらこの日は土曜だからか18時開演で
危うく聴きそびれるところだった。
今回はこんな席取りました。とるのが遅くもう数席しかなかったんだけ。でもいいねここ。指揮者の表情までよく見えて聴き手としても指揮される。
ブル7だからコントラバスを正面に聴けて・・なんて思ってたら対向配置でコントラバス見えなかった。
マイク立ちまくりで正規録音的なの録る気満々な感じ
放送で演奏中にプログラムやパンフレットの音をさせないようにと言ってくれたのが私の中で画期的。言っても通じないにしろ、私だけがそう思ってて自分はおかしいのかと思ってた。
そして、経験的に周りに変なのがいてな予感もあったけど奇跡的に邪魔されずに聴けたかな。神様ありがとう。
ジョナサン・ノット初聴きじゃないつもりだったけど見ても覚えが・・あれ?
高校生くらいの頃毎晩聴いてたクープランの墓、一曲目をクラブサンぽくっぽくやる解釈もあると思うけどふんわりラヴェルという感じ。
拍をカチッとではない振り方も含めこれは歌を活かす感じのブル7聴をけるんじゃないかとまだなのに勝手に思ってた。けどまだラヴェルなんだから
このフラジオがヴァイオリンじゃなくてヴィオラなこと、目の前に見えてると音だけのときにはない効果が・・みたいなことをあとで書こうとか頭に浮かんじゃって集中できないのも考えもんだなと思ってたけど、
ふんわりラヴェルだんだん乗ってきていいなと思って終わる。
ホルン木管の人がオーボエにわーって膝拍手送ってるのを見て
自分もやりたかったなぁ合奏
まあ今ピアノがあるから。
それで、
書いていいのかわからないけれど休憩中客席に超絶有名人がいるのに気づいてびっくりした。
会話も聴こえて・・クラシックが好きだって聞いてたけどほんとに好きなんですね。あんまりずっと近くにいると逮捕か狙撃されそうだから
東京へ出て来て有名人をまじかで目撃したことが何度かあるけどみんな見て見ぬふりするんですよね。
私だけ一人でああああ!とかなってて
あの席座ってみようかと思うけどVIP用で絶対取れなかったりするのかな。なんかありますよね絶対取れない席。
そしてブルックナーの7番
開始のトレモロが思いきりppであっと思う
チェロ他が歌い出してというか指揮を横から見てるからこれは歌を大事にするいい演奏になるんじゃないかと正直ちょっと優しすぎ?なんて思ってたけど展開部のどこか辺りで違うと分かり始める
そして
コーダでオルガンのペダルみたいなティンパニ、始まってすぐ奏者が尋常じゃない感じでクレッシェンドをしていて・・あっ・なにそれ何かの間違い!?というとこまでいっちゃい頂点では他の全楽器をかき消しちゃってた。
そう聞こえちゃう席とかいう問題じゃない指揮者はもっと!とかやってるしこれ言いたいところなんだろう・・そっから聴いてるこっちも何かが変わってすぐに来る終結もうわーっと自分も
アダージョよかったねしっちりていねいにうたってゆく
チューバとワーグナーチューバよかったね。
コントラバスチューバやるんならブル7は絶対にやりたい曲ですよねって私が言ったって仕方がないけれど。
長年私の中ではチューバじゃなくてテューバだったけど変換しても出てこないのはどうでもよく、チューバって作曲家はin Cで書いて何管使うかは奏者にまかされてるんですよね。あの曲はね・・みたいな話を人としたこともあったけれど・・はいいからそういう楽器があるとずっと注目しますよね。
私愛聴盤がハース版なんだけどあのシンバルトライアングルティンパニ、ああ故人をたたえる葬送の音楽なんだよなぁとしみじみ思った。
スケルツオも燃えててよかったけどティンパニが
ここずっと同じ音なのにffとpで鉢を変えて叩いてたのが面白かった
こっちの鉢のが柔らかい音が出るとかそういうのあるの?
フィナーレも充実しててよかった。よかったばっかり書いてるけどどのあたりでかこれはもう思いっきりでっかく拍手してやろうとか来てよかったなとか思ってた。
クライマックスの爆発に自分も乗っかって・・
来てよかったなぁと思ってたの覚えてる。
余計なことだけどオーケストラもいろいろで、割とラフというか金髪とか今風の若い人みたいな感じがいろいろ見えるオケと、全員黒髪真面目系なオケがあったりすますよね?
別になにが正しいとかいう気もないけど。この日もそう思ってた。
あと実際どうかは知らないけどジョナサン・ノットさん柔和な祖語くいいおじさんみたいに見えてた。
7番って感動するしかないような線形で書かれた曲というか、ティンパニ限定的に使うとかちょっと田園交響曲っぽかったり
指揮者の人柄は知らないけどやりたい音楽が7番の曲想にちょうどあってたんじゃないかと。
毎回思うけど今自分が今ピアノやっててよかった
ここで感じて受け止めて盛り上がっちゃったなにかを注ぐ場があるから
今やってるのがまたベートーヴェンだし聴きながら自分も心で演奏しなくちゃかなんか思ったり
このあとなんか食べたとか、演奏と直接関係ない雑記みたいなのがあるけど長いのでいったんおしまい
ここまで読んでくれた方がいらっしゃいましたら、ほんとにありがとうございました。