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Hello world 【始詩】

木の上で点滅した尾灯が教えてくれた。
ねぇ、もっと強く振らないと雑巾で集めた意味がないでしょう?
とあの人は言った。
飛び散る埃のように、赤い光をはらっていく。
やはり、ポストにはないだろうか。
ないものがあると、教科書をめくる手が笑う。
まだ開かないうちに、かげが暗示した
黒い封筒。

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