うつとクライシス
唐突なんですが、私、今、大変に調子が悪いです。
ご飯は美味しくないし、眠れないし、楽しかったものがことごとく楽しくなくなっていきます。
今まで自分で書いたものを振り返って原点に戻ろうとしておりますが、状況は悪くなるばかり。
このどん底のことを「クライシス」と呼びます。
今日はどん底のときのお話です。
クライシスプラン
クライシスとは「危機的状況」という意味です。
病状の波がぐぐぐっと悪化したときのことを言います。
うつの間はよいときばかりではありません。頻度が少なくとも、落ち込みの波はやってきます。
そんなときのために、元気なときに「クライシスプラン」というものを作っておきましょう。
私は就労支援事業所で作っていただきました。
自分で作る場合は、ノートとか手帳に書いたり、スマホのメモで保存しておいたりすると便利ですよ。
(私は紙ベースで作成したものをスマホで撮影して持ち歩いています)
クライシスプランに書くことは決まってはいないと思うのですが、他の方にも理解してもらうために、こんなことを作成しました。
①危機的な状況
こんな症状が出たとき、落ち込んでいますまずいですというものを列挙しておきます。
私の場合は原因不明の涙が出る(後に緊張からだとわかりましたが)という比較的軽いものから希死念慮という重いものまでいくつかありましたので思いつくまま書いておきました。
②調子が悪くなる引き金
これは何が原因でそうなるか、ですね。
正直、私はよくわからなかったのですが、記録などがっつり振り返りながら調べました。
これがわかっただけでも大きかったかも。
③調子悪化の注意サイン
引き金を引いた後の状況でしょうか。周囲の人に見える形で書きます。
私の場合死んだような顔をしている、と家族に言われるのでそう書きましたら、事業所の方に大変困った顔をされたのをおぼえています。
今でもごめんなさいって思ってます、事業所の方。
④深刻な調子の乱れに対して自分でできる対処法
これはもうそのままですね。
私の場合は寝る一択なんですが、それが出来ない場合はアロマを嗅いだり深呼吸をしたり音楽を聞いたり、代替案を考えるのに結構苦労しました。
⑤その他
他の人に見せる場合、「この状況のときにやってほしいこと、やってほしくないこと」を書いておくと、とても楽です。
たとえば私の場合は家族に「寝ろ」と言われると大変楽になります。
逆に「考えすぎ」とか「何があったか説明しろ」とか言われると否定されたような気分がして落ち込みがひどくなります。
他の人を自分の落ち込みで傷つけないためにも、書いておくと楽ですよ。
おまもりにする
一度これを作って、年に一度くらいアップデートするとおまもりになります。
私もこれを書き始めたときもう駄目の状況だったのですが、クライシスプランを見直したら、なんとかなりそうな気がしてきました。ふわふわアロマを嗅ぎつつ深呼吸をして、だいぶ落ち着いてきております。
クライシスプランのようなおまもりは大事だと思います。
落ち込みというひどい感情の沼にはまっても、少しだけ冷静に戻れるような気がします。
しんどいときはしんどい。
それでいいと思うんです。でも、しんどいのは自分が苦しいですものね。
ちょっとだけ自分のために、元気なときにおまもりを作っておくといいですよ。
私はこれから大好きなラジオ体操をして、もうちょっと元気になってみようかなと思います。