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宇宮7号
2024年9月29日 14:25
宇宮7号です。普段は絵を描いたり、世界史の解説動画を作ったりしています。上橋菜穂子ファンです。今日は『獣の奏者』に出てくる王族ダミヤの話をします。ダミヤは真王ハルミヤの甥です。30近いのに妻帯せず、たくさんの女性と浮き名を流す、女好きの王族として描かれます。冒頭からネタバレしますが、『闘蛇編』『王獣編』で国を揺るがす事件の多くは彼が画策したものであり、真王謀殺の黒幕でもあります。それに
2024年7月29日 08:06
宇宮7号です。普段は絵を描いたり、世界史の解説動画を作ったりしています。上橋菜穂子ファンです。今回は、短編集『流れ行く者』収録の「浮き籾」の話をします。「浮き籾」は、幼少期のタンダ視点で描かれた物語です。文中の端々に、タンダの生きづらさみたいなものが垣間見えて、何度読んでも苦しくなります。折にふれ色々思うところをSNSに叫んだりしていたのですが、ちょっとそれでは我慢ならなくなったので、ここ
2024年6月9日 20:56
宇宮7号です。普段は絵を描いたり世界史の解説動画を作ったりしています。上橋菜穂子ファンです。今回は『獣の奏者外伝 刹那』の話です。『獣の奏者』は4冊完結ですので、そこまでは皆さん読まれるのですが、その後『外伝 刹那』までは手を出さずにやめられる方が多いようで、なんと勿体無いことかと衝撃を受けたので、ここにて魅力を力説しようと思います。特に今回は「秘め事」という中編を語ります。なぜかと
2023年11月8日 00:52
宇宮7号と言います。普段は世界史の絵や動画を作っています。上橋菜穂子ファンです。最近『守り人』シリーズが次々audible化しているので、繰り返し聴いているのですが、『精霊の守り人』『闇の守り人』『夢の守り人』まで聴いて、幼少期には気づかなかったテーマの流れがあるのに気付いたので記録します。結論というか言いたいことを先に言います。「いや、『夢の守り人』は読むべきだわ」※以下『精霊の
2023年7月28日 03:03
こんにちは。宇宮7号といいます。絵を描いたり世界史の動画を作ったりしている人間です。上橋菜穂子ファンです。私は上橋菜穂子(敬称略)が書く世界や人間は総じて好きなのですが、誰が印象に残ってますかと言われると間違いなくラフラ〈賭事師〉のアズノという老女をあげます。同じ人は多いと思います(偏見)。番外短編での一回きりの登場(存在は本編にて示唆)にも関わらず、その立場の頼りなさを象徴するような