「黒死館殺人事件」小栗虫太郎 〜何を言ってるか分からないけど不思議と面白い〜|読書感想文 #8
黒死館殺人事件、読み終わりました!
読み始めるときは、どうなることか…と不安でしたが、読み終えてみたら、ワクワク・ドキドキ 面白かったです!
↓読み始めたときの記事
とにかく面白かった。
久しぶりの探偵小説。事件現場の間取図とか、殺害の予告の図とかが出てきてワクワクした。
事件が起こるたびに、探偵役の法水が突拍子もない推理をしてくれるのだけど、それがいつも当たってしまうのが面白い。
途中で、法水がもはや犯人なのでは?とまで思った。
けど、推理の後にはたいていどんでん返しがあって、真犯人にはいつも届かない。
読者は、法水の推理を信じ込んでいると、いつも裏切られる。笑
推理を信じ込むと言っても、推理パートにはわけの分からない言葉がずらずらと並んでいるので、トリックは何も理解できなかった。
ただ、この人を犯人と思ってるのだね、くらいしかわからない。
めくるめくペダントリー。
ああ、こういうことか、と読んでみたらわかった。
歴史的な書物や詩、怪しい世界の話…
ありとあらゆる言葉が、ルビ付きで、隙間なく続く。
人々の会話が、詩とか文学作品?からの引用で行われる(ルビ付き)。
登場人物の会話はほとんど何を言っているかわからないのに、なんだか面白い。
言葉が作り出す雰囲気を味わえるようになると、不思議と面白くなってくる。にやりと笑いながら読んでいる自分がいる。
これが、ペダントリー…か!
(楽しみ方、合ってる?)
自分で記事を書いていて、いまいち何が面白かったか言語化できていない。
けど、この、何かわからないけど面白いというのが純粋な感想のようです。
法水シリーズは他にもあるそうで、読んでみたくなった。
いま、お友達も黒死館殺人事件を読んでいるので、読み終わったら感想を言い合えるのが楽しみです。
なんだか、まとまりのない感想になってしまいました。
とにかく、面白かった!という語彙力のない感想文でした。
途中途中でいろんな動画やサイトにお世話になりながら、楽しんで読めました。ありがたい。
◉最初に参考にしたサイト
◉YouTube
↑黒死館殺人事件含め、三大奇書について説明されていて、とてもわかり易かった!
↑ 1分くらいで黒死館殺人事件の雰囲気を味わえる動画