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うみと はるか
2024年9月6日 21:40
ついに、ずーっと温めていた『晩年』を読み始めた。なぜ温めていたかというと、「『晩年』に就いて」で太宰がこんなことを言っていたから。美しさ、発見してみたい。発見できそうな余裕があるときに、ゆったり読もうと思って、温めていたのです。けど、ふと思いました。何かで辛いとき、落ち込みがちなときにこそ、太宰から力をもらってきたじゃないかと。よし、今読もう。(ちょうど、小栗虫太郎の法水短編集
2024年5月30日 18:40
もう、タイトルそのままのことを感じた。出尽くした感想かもしれないけど、太宰治の、読者に語りかける書き方が、私はとても好きみたい。壮大なことでなくとも、ただ、自分の書いた小説について書いたことも、なぜか魅力的に感じる。「『晩年』に就いて」も、太宰が出した最初の小説集について、文庫本でいうと2ページだけさらっと書かれたものだ。これだけ読んでも、ああ、やっぱり太宰っていいなと思う。いや、