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【生後1ヶ月の睡眠と肥満のリスク】

Umito / カラダ・コンサルティングの山本健太です!
理学療法士の資格を持って地域で予防の活動に取り組んでいます!

・睡眠について最低限知っておいてほしい情報
・睡眠習慣を見直す情報 を発信します!

前回は、出産後の体重減少と睡眠の関係についてお伝えしました!今回は、新生児時期の睡眠が体重にもたらすリスクについて考えていきます!

幼児期の急激な体重増加と肥満

人生において最初の6ヶ月間は、生涯の肥満リスクを決める重要な時期であることがわかっています。幼児期の体重は、人生後半において高血圧や糖尿病、心血管疾患に関連することもわかっています。一般的に新生児の通常の体重増加は、最初の数ヶ月で週に約150〜200グラム(約0.15〜0.2kg)程度とされています。急激な体重増加とは、1週間で約250グラム以上(約0.25キロ以上)の増加が目安となりるようです。この急速な体重増加は小児肥満のリスクになることが懸念されています。そして、妊娠中の母親のBMIも小児肥満のリスクとなることがわかっています。

小児肥満はBMIにより判定され、身長と体重から算出されます。以下に生後1・3・6ヶ月の正常範囲と肥満のBMIの目安を示します。身長や体重に左右されることからあくまで目安としての数値です。

・生後1ヶ月 正常BMI:約16.6 
       肥満:約18.5以上
・生後3ヶ月 正常BMI:約16.7 
       肥満:約18.0以上
・生後6ヶ月 正常BMI:約16.7 
       肥満:約17.5以上

肥満に影響する睡眠の重要性

上記の急激な体重増加や小児肥満を予防するために、母乳やミルクの摂取量を少なくするような赤ちゃんダイエットは必要なく、まずは睡眠に目を向けることが重要だと報告されています。新生児は寝たり起きたりを繰り返していますが、1日のうち昼間に5回以上昼寝をしている生後1ヶ月の乳児は、生後6ヶ月までに急激な体重増加を経験する確率が89%も低かったようです。夜間の睡眠に偏らず、リズムが確立されていない新生児期は昼夜問わず睡眠機会が多い方がインスリンやリポタンパク、炎症マーカー等の代謝機構に良い影響を与えることで体重増加を予防する可能性が示唆されています。

睡眠機会を増やすために新生児期にできることは限られますが、睡眠環境における騒音の低減やベビーマッサージ等によるスキンシップが健康的な睡眠の発達に寄与します。メラトニンホルモンは母乳を通して、獲得しているため、光の調整もバカにできません。特に夕方以降は暗い環境で過ごしてあげることでリズムの獲得にもつながります。人の一生において、どれだけ睡眠が重要な行為か考えさせられますね。

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