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【ストレスによる微小覚醒】

Umito / カラダ・コンサルティングの山本健太です!
理学療法士の資格を持って地域で予防の活動に取り組んでいます!

・睡眠について最低限知っておいてほしい情報
・睡眠習慣を見直す情報 を発信します!

前回は、睡眠不足が神経系に及ぼす影響についお伝えしていきました!今回は、ストレスが睡眠に及ぼす影響について考えていきます!

ストレスによる微小覚醒

強いストレスがかかったとき、疲れているのに眠れないことってあると思います。ストレスにも色んな種類がありますが、大きく分けて身体的なストレスと心理社会的なストレスの2種類です。特に心理社会的にストレスの多い出来事は、極めて短い微小覚醒(microarousals)を誘発することがわかっています。微小覚醒は、中枢神経活動と交感神経活動の一過性の活動亢進による意識にのぼらない覚醒反応であり、睡眠を混乱させ、睡眠の断片化をもたらすとされています。ストレスがどのように睡眠に影響を及ぼすのか調査した研究があります。

グルタミン酸作動性ニューロンの関与

視床下部の視前領域は、睡眠制御に不可欠な領域です。視床下部のニューロンが、微小覚醒の調節にどのように寄与するか、マウスで調査した研究では、視床下部のグルタミン酸作動性ニューロンは、ノンレム睡眠に起こる微小覚醒中に一過性に活性化されることが報告されています。この結果から視床下部のグルタミン酸ニューロンは、微小覚醒と覚醒を促進することが示唆されています。さらに、レム睡眠を抑制することで、睡眠の全体量を減少させるようです。

「夜寝たのに寝た気がしない」という感覚は、気のせいではなく、実際に熟睡できていない可能性があります。その場合、自身に降りかかっているストレスが何かしら作用しているかもしれません。どうしても振り払えないストレスもあると思うので、気分を変えてストレスを解消することも考えてみましょう!それが、睡眠の質を高めることにつながるかもしれません!

参考文献
Smith J, Honig-Frand A, Antila H, Choi A, Kim H, Beier KT, Weber F, Chung S. Regulation of stress-induced sleep fragmentation by preoptic glutamatergic neurons. Curr Biol. 2024 Jan 8;34(1):12-23.e5. doi: 10.1016/j.cub.2023.11.035. Epub 2023 Dec 13. PMID: 38096820; PMCID: PMC10872481.

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