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【睡眠中のエネルギー消費】

Umito / カラダ・コンサルティングの山本健太です!
理学療法士の資格を持って地域で予防の活動に取り組んでいます!

・睡眠について最低限知っておいてほしい情報
・睡眠習慣を見直す情報 を発信します!

前回は、深く眠るための体温調整についてお伝えしました!今回は、睡眠中のエネルギー消費について考えていきます!

睡眠中のエネルギー消費

睡眠中は身体の中で様々な反応が起こっています。当たり前ですが、覚醒時と同じように代謝が行われており、個人差はありますが睡眠中の消費カロリーは300kcalに相当するとされています。

そして、脳波による睡眠段階とカロリー消費を合わせて測定した29名を対象とした研究では、エネルギー消費量および炭水化物酸化量が入眠直後からノンレム睡眠中は急速に減少することが明らかとされています。また、明け方に向けて増加していくことも報告されています。一方、脂質酸化量は睡眠の前半で増加し、後半になるにつれて減少していったようです。前半では脂質代謝、後半では糖質代謝が活発になるのは面白い報告です!(酸化量とは、酸化することで利用されて消費しているということです。)

光によるエネルギー消費の変動

睡眠中の糖質や脂質の代謝と聞くと、睡眠中のエネルギー消費は高ければ、痩せられるのではないか?と安易に考えてしまいますが、エネルギー消費が大きいということは、それだけ熱を産生することになります。睡眠中は深部体温が下がることが深い睡眠や睡眠の質を高めるのに理想ですが、これでは深部体温が高まってしまいます。重要なのは、夜間に痩せることではなく、睡眠中に理想的な代謝を行うことで日中も正常に代謝を行えるようにすることです。

睡眠の質を高めるためには、エネルギー消費は抑えつつ、深部体温を下げていくことが必要です。それが、夜間の正常な代謝反応をもたらしてくれます。そこで深部体温を下げるために必要なのが、メラトニンのホルモンです。しかし、メラトニンは現代の明るさでは分泌抑制されやすく、輝度が高くなるほど抑制されてしまいます。

実際、輝度の異なる照明に就寝前4時間暴露した研究では、輝度が低い方がエネルギー消費は抑えられ、深部体温が有意に低下したと報告されています。加えて、脂質酸化量は有意に高くなっていたようです。これは睡眠にとっても、ダイエットにとっても嬉しい反応ですね。また、脂質酸化量が増えるとメラトニンの分泌量も高くなることが報告されていました!就寝までの光を調整することが、いかに大切か伝わるといいです!

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