頑張った分だけ、報われる世界を作る〜『ジョブテスト』にかける想い〜
世界は平等じゃなくて、平等だ ー『ハイキュー!!』第393話
1. はじめに
こんにちは、HeaRの松丸です。
「青春の大人を増やす」をミッションに掲げるHeaRは、この度、新しいサービスをリリース致しました。
その名も、
スキルテストSaaS『ジョブテスト』
このサービスに中心位置で関わってきた(そしてこれから”育てていく”)立場から、リリースにかける想いを綴ろうと筆を取りました。
「一人でも多くの採用担当の方に届いてほしい......」そんな想いをこめて、既にHeaRのメンバーが、それぞれの個性を爆発させながら記事を書いております。末尾にリンクを貼りますので、よければご覧ください。
2. ジョブテストとは
ジョブテストで解決したい課題
「本当にスキルがあるか判断できなかったけど、いい人そうだから現場担当に繋いでみよう......」
この短いセリフの中に、見えないコスト、見えないエネルギーがたくさん存在しています。
・「判断できなかったけど」と言う迷いのエネルギー
・引き継ぎ内容(選考を進める根拠)が曖昧であることで発生する確認コスト
・現場担当の人が会ってみると「あれ、この方は......」という工数ロス
・また新たな候補者を探しにいくエネルギーと工数......
etc.
『ジョブテスト』は「採用面接のジャッジを簡略化する」ことで、これらのコストやエネルギーを最適化していきます。
どのように解決するのか
Google社でも取り入れられている「ワークサンプルテスト」の提供/作成を通じ、リクルーターの意思決定を支援します。
言い換えると、「ジャッジに使うコストやエネルギーを最適化」していきます。これにより、
・採用コストが削減できる
・スキルミスマッチの減少が望める
・アトラクトに集中する時間が創出できる
このような効果が見込めます。
「本当にスキルがあるか判断できなかったけど......」
そんな曖昧なジャッジは、これにてオサラバです。
より詳細が知りたい方は、ぜひこちらかお問い合わせください。
『ジョブテスト』は企業さま向けのサービスです。
しかし今回の私の記事ではあえて、『ジョブテスト』が普及することで、「候補者/求職者にとってどんな世界が実現できるか」を主軸として綴っていきます。
3.世界は平等じゃない
いきなりですが、そんな話をします。
昨年は、コロナによって一時は開催すら危ぶまれたスポーツの祭典、2020オリンピック/パラリンピックが開催されました。日常的にスポーツ観戦をしない私でも、いくつかの勝負の行く末を見届けました。(実は、パラリンピックの車椅子バスケのチケットを取っていたのですが断念しました。またいつか)
スポーツで重視されるのは、やはりフィジカル。高さを求められるバスケやバレーボールでは、高身長の方が有利に働くことが多い。馬術では体重が軽い方が、馬への負担が少なくて済む。オリンピックを目指す人、目指さなくとも、スポーツが大好きな人が全員体躯に恵まれていれば(平等であれば)、それはとてもいい世界なのでしょう。
しかし、生まれ持って体躯に恵まれる人もいれば、そうでない人もいる。生まれた環境によって、十分な食事やトレーニングが難しく、育ちが遅くなる人もいる。悲しいですが、これがいまの、世界の事実なんだと思います。
少し視点を変えて、キャリア形成に目を向けてみましょう。
昨今は少しずつ、世間の意識も変わってきてるとは思いますが、まだ根強く残る「経歴バイアス」。
私が就活をした2008-09年では、新卒採用の要件に「大卒/院卒」という記載があるのは当たり前。また大学の中でも旧帝大やMARCHなど、より高難度大学の方が就活に有利とされる風潮がまだまだ強かった。
そして、転職。これについては私の経歴も交えてお話しします。
私はHeaRを含め3社経験しておりますが、
・1社目:医療機器メーカーのR&D
・2社目:ホテルブライダルのセールス・プランナー
・3社目(HeaR):HR(人事・人材)のマーケ、セールス、新規事業開発etc.
実はいずれも異業界・異業種の挑戦を続けています。自分の中で軸となる考えや、叶えたい想いは変わってないのですが、都度、手段が変わっているというイメージです。しかし異業界・異業種の転職に立ちはだかるのが「(業界・業種)経験者」という壁です。
まず書類が通りません。覚悟はしていましたが、想像の3倍は通りません。ブライダルへの転身においては、実は一度保留をしました。エージェントさんへ、転身にかける想いや、ブライダルへ転用が見込める経験・実績などを伝え、高く評価いただいていたものの、それだけではどうにもならず。「ブライダルとしての市場価値」を証明するものが何もない状態では、そもそもスタートラインにすら立てないと言う現実を、身をもって味わいました。
HRへの転身も同様です。やはり異業界・異業種の壁が高く、また家庭の事情もあっての退職で、無職の期間もありました。それが余計に、書類の通りにくさを強めました。「新卒の時、こっちの道を目指してたらこんな苦労しなかったんだろうか」そう思う日々が続きました。
紙の上で一定の経験が証明できないと、次に繋がらない。
自分から飛び込んでおいてなんですが、この悔しさ、歯痒さは、今でも手触り感を持って思い出せます。
視点をスポーツに戻しましょう。
スポーツ選手にも、多かれ少なかれ、似た悩みがあるのではないでしょうか。何かの壁にぶち当たった時、「あの人くらいの身長があれば」「あの人みたいなバネがあれば」「あの環境で育ったならば」そんな想いが、頭をよぎったりするのではないでしょうか。
世界は自分に対して、常に平等であるわけじゃない。
しかしそんな現実に対して、なす術がないわけではありません。
4.でもやっぱり、平等だ(と、思いたい)
生まれ持って体躯に恵まれてなかったら、スポーツで成績を残せないのか。
そんなことは、ないはずです。(と、思いたい)
例えばバスケの富樫選手。身長167cmと決して大きい方ではありませんが、オフェンスでは的確なパス・素早いドリブルを磨き、ディフェンスでは筋力トレーニングによって得た強靭な肉体を駆使し、前線で戦い続けています。低身長と言うハンディキャップに屈せず、努力の末に、しっかりと成績を残しています。
学歴や、その道の経歴がなければ、キャリア選択の自由はないのか。
そんなことは、ないはずです。(と、思いたい)
先述の私の転職記ですが、実は省いた部分があります。
それは「努力」の部分です(自分で言うのもちょっとあれですが......)
ブライダルへの転身時、あまりの書類の通らなさに活動を一時保留したのですが、1年後に再開する誓いを立てました。1年の間に、ブライダルのスクールに通ったり、スクールの教師のご好意で式の現場にサービスとして入らさせていただいたり、コミュニティに参加して知識向上の機会を得たり。「実績がないなら作る」の精神のもと、我武者羅に取り組みました。おかけで市場への理解度、自分のキャリアの解像度が上がり、PRポイントが明確になりました。アクションを起こすことで培った人脈で良きエージェントとも出会えましたし、理解のある職場との出会いで、身を結ぶ事ができました。エージェントさんが言ってくれた一言は、今でも覚えてます「こんなに努力した松丸さんが、報われないのはおかしい」。この1年で「未経験者の壁」が低くなったわけではありませんが、「努力」した人には、チャンスが平等に与えられる事が味わえたのは、私にとってとても大切な経験でした。
HRへの転身時も同じです。「未経験の壁」と、2020年のコロナ禍も相まって余計に大変ではありましたが、方向を見定めて着実に努力すれば必ず報われると信じて活動を続けた結果、HeaRと、そして大切なメンバーに出会うことができました。(入社できたのは、代表の大上と、蕎麦の話で盛り上がれたことが大きな理由であると未だに思っています)
成果は、それに見合った努力をしてきた人に、平等に与えられます。
与えられるべきだと思います。
5.頑張った分だけ、報われる世界を作る
では、努力してきた人が全員報われる世界に、”いま”なっているのか。
努力してきた人が全員「青春」できる世界に、”いま”なっているのか。
それについては、まだまだだと思っています。
我々HeaRはこれまで、HR業界に向けたサービスを複数展開してきました。
「採用のミスマッチ」が発生することで、採用担当者がかけてきた時間、候補者がかけてきた時間が無駄になってしまう。候補者の経歴に「不」が溜まることで、ネクストチャンスが掴みづらくなってしまう。それを解消すべく、採用のコンサルティング事業を展開しています。
「何かを成し遂げたい。しかしその方法がわからないから、いつまでも実現できない」そんなビジネスマン向けに展開しているパーソナルキャリアトレーングサービス『シゴトレ』は、コーチングによって覚悟の輪郭を浮き彫りにし、ティーチングによって「覚悟を成果に変える」手助けをしてきました。(※)
副業市場が盛り上がることで、企業に勤めるだけがキャリアではないことに気付き始めてる人も増えてきました。しかし副業こそ実績と能力が証明できないと、いつまで経っても案件に辿り着けない、始められない。そんな副業の「不」を解消するために始めた副業エージェントサービス『タメスワーク』を立ち上げました(※)
そして。
「経歴バイアス」によって起こってしまう採用の機会損失を防ぐため。
その人が、その人であるから評価される世界を作るため。
その人がしてきた努力が、ちゃんと実を結ぶ世界を作るため。
我々はスキルテストSaaS『ジョブテスト』を立ち上げました。
これからは『ジョブテスト』を主軸に据え、これまで以上に加速度的に、青春の大人を増やしていきます。
全ては、頑張っている人が、頑張った分だけ報われるために。
頑張っている人が、頑張った分だけ「青春」するために。
まだプレリリースの段階。
我々にとって大変なのはこれからではありますが、日々精進してまいります。
6. さいごに
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
候補者/求職者目線でのサービス思想を主に綴ってきたので、最初から読んだ方は「あれ、ジョブテストは採用面接のジャッジを自動化するサービスなんじゃないの?」と困惑されてしまったかもしれません。
携わる人がたくさんいれば、思いも人それぞれ。
それがプロダクトだと思っています。
いろんな側面もあるサービス(≒いろんな可能性のあるサービス)なんだなと思っていただけましたら幸いです。実際HeaR内では毎日「こういう使い方もできるんじゃないか??」という話で盛り上がっています。
最後になりますが、改めての宣伝です。
『ジョブテスト』にご興味を寄せてくださった、企業の採用担当者の方、または人材紹介会社にお勤めの方々。ご連絡を心より、お待ち申し上げております。
※『シゴトレ』『タメスワーク』は新規事業開発のため現在一時休止しております。
以下は、『ジョブテスト』について、HeaRメンバーがそれぞれの想いを綴った記事になります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?