小ざさのもなかと塚田水産のおでん種
私が生まれ育った街、吉祥寺。
私が住んでいた頃とはだいぶ変わってしまいましたが、今でも昔と変わらず人気のお店があります。
小さな和菓子屋さん、小ざさと、その隣りの塚田水産です。
小ざさは、早朝から並んで整理券をもらわないと買えない羊羹が有名です。実はこの羊羹は、私も1度しか食べたことがありません。
でもこの小ざさは、もなかも美味しいんです。普通のあんこと白あんの2種類があり、1個60-70円ほど。簡易な袋に入った5個入りのものから、箱に入った贈答用まで。地方発送もしてくれます。
実家ではよくこのもなかを買いおきしていました。今でも帰省したときは自分用のおやつに、手土産にと買って帰ります。
もなかは早朝から並ばなくても、営業時間内の早めに行けば買うことができます。
小ざさの隣りに、メンチカツで行列するお肉屋さん、さとうがありますが、私がよく行っていたのは、その反対隣りの塚田水産。
冷蔵ケースいっぱいに野菜天、いか天、ごぼう天、うずら天、すじ、ちくわぶなどたくさんの種類のおでん種が並んでいます。おでんを作る日は、母と一緒にどれにしようかと迷いながらおでん種を選んだ、思い出の店です。注文すると、店員さんがリズミカルにおでん種をトングでつまみ、ザルの中に入れてくれた風景も目に焼きついています。
塚田水産では、吉祥寺揚げもおすすめです。一見コロッケのように見えますが、イカ、エビ、チーズなどの具が入った魚のすり身に衣をつけて揚げたものです。ごはんを作りたくない日のおかずに買っていましたが、食べ歩きにも人気のようです(このご時世ですので、おうちで温め直して食べることをお勧めしますが)。
帰省するたびに、生まれ育った街が変わっていくのを見ると、すこし寂しくなります。
でも、幼い頃から変わらないこの2つのお店が並んでいるのを見ると、とてもほっとするのです。