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投資#263 缶ビールは135mLを買え!


書籍の情報


タイトル:コスパの経済学
著者:浅見陽輔
出版社:kindle電子書籍

書籍の抜粋

いきなりですが、質問です。
一般に広く流通している缶ビールは、
・ミニ缶=135mL
・通常缶=350mL
・ロング缶=500mL
の3サイズ。
この3つのうち、最もお得なのはどれでしょうか?
まずは、シェア率の高い「アサヒ スーパードライ」の各サイズについて、ネットスーパーでの販売価格を見てみます。
・ミニ缶(135mL):108円/本
・通常缶(350mL):201円/本
・ロング缶(500mL):262円/本
(Amazonのネットスーパー「Amazon Fresh」、2024年3月時点の税込価格)
当然ですが、容量が大きくなるにつれ販売価格も上がります。次にこれらの価格から3サイズの「1mLあたり単価」を計算してみます。
・ミニ缶(135mL):0.80円/mL
・通常缶(350mL):0.57円/mL
・ロング缶(500mL):0.52円/mL
これも当然ながら、容量が多いほど単価が下がります。メーカー側の製造コストを考えると、缶のサイズに関わらず「缶にラベルをプリントする、缶にビールを詰める、缶を密閉する」という手間は変わらないはずなので、ミニ缶(135mL)はコスト面で割高になってしまうのでしょう。
このように、価格から得られる“ビールの量”に目を向けると、「単価が安いロング缶(500mL)を買うのが最も高コスパ」と言えます。
しかし私は、ビールのロング缶を買いません。あえて、“コスパが低いはずの” ミニ缶(135mL)を買うようにしているのです。
限界効用逓減の法則
なぜ、私がわざわざ単価の高いミニ缶(135mL)を買うのか。その答えが、1つめの経済学理論である【限界効用逓減の法則】の中にあるのです。
(中略)
財の消費量を増やすほど、その効用(満足度)が薄れていく。これが【限界効用逓減の法則】です。
(中略)
“コスパ=単価を下げる”と考えた時、ビールのミニ缶(135mL)を買うことは合理的ではありません。
基本的にはどんな買い物でも、容量が多いほど単価が下がるためです。
ミニ缶(135mL)よりも通常缶(350mL)やロング缶(500mL)を買った方が、ビール1mLあたりの単価を下げることができます。
しかし私は、あえてビールのミニ缶を選んで買っているのです。
先ほどの参考価格から、通常缶(350mL)1本が201円に対し、ミニ缶(135mL)2本を買うと216円支払うことになります。
容量だけに目を向けると、「わざわざ割高なミニ缶2本買うより、通常缶1本買う方がトクに決まっているだろう」と思えますが・・・・・・
“コスパ=より少ない支出で満足度を得ること”と考えたとき、ビールを買う最適解は「ミニ缶(135mL)を選ぶこと」と言えます。
同じ200円ちょっとを支払うのであれば、通常缶だと1日分しか“ビールを飲む満足感”が得られません。
一方で、ミニ缶2本を選べば、“ビールを飲む満足感”を2日分も得ることができるのです。
***
ただし、この選択が最適となるのは、「ビールは一口目が一番美味しい」「ビールを飲む量を増やすほど、一口目と同じ満足感を得られなくなる」という感覚であることが前提です。
まれに、「一口目のビールも、何倍おかわりした後のビールも、変わらず美味しく感じる」というタイプの人もいます。このような方は、シンプルに大容量のビールを買ったり、むしろ単価を下げるためにビールサーバーを自宅に設置した方が、効用=満足度を最適化できる可能性があります。(健康上のリスクを考えると、あまりオススメはできませんが・・・・・・)
(以下、省略)



第2章 缶ビールは135mLを買え!【限界効用逓減の法則】

感想

抜粋した理由

缶ビールは135mLを買え!

という見出しに惹かれて
でしょうかね。抜粋しました。

本文

―――1―――

これも当然ながら、容量が多いほど単価が下がります。

第2章 缶ビールは135mLを買え!【限界効用逓減の法則】

手間賃にプラスして、
容量分を従量課金しないのは
良心的に思います。

冗談です。

製造側としては、
規模の経済性を活かしたいので、
容量分を従量課金せず、

容量が多いほど単価を下げて、
より多い量を購買してもらいたい
という意図が透けて見えます。

容量を従量課金制にするより、
規模の経済性を活かして
コストダウンする方が

より利益が上がるから
そうしている
というだけの話ですね。

一応、規模の経済性とは、

大量に作ると、原材料仕入れの
際に、有利に立ち振る舞えて、
価格を下げてもらいやすい。

経験値が溜まるので、
より効率的に生産ができる
ようになる。

こんなことだったかと思います。

―――2―――

なぜ、私がわざわざ単価の高いミニ缶(135mL)を買うのか。その答えが、1つめの経済学理論である【限界効用逓減の法則】の中にあるのです。

第2章 缶ビールは135mLを買え!【限界効用逓減の法則】

経済学を学んだ人は
このような考えをする人が
多数派なのでしょうか!?

気になります(笑)

同じ200円ちょっとを支払うのであれば、通常缶だと1日分しか“ビールを飲む満足感”が得られません。
一方で、ミニ缶2本を選べば、“ビールを飲む満足感”を2日分も得ることができるのです。

第2章 缶ビールは135mLを買え!【限界効用逓減の法則】

201円を支払うか
216円を支払うか
の違いですものね。

私の場合は、
ロング缶を買わないけれども、
通常缶を買うという感じでしょうか。

ミニ缶じゃ、物足りない。

この前、祖父は、ミニ缶で
「真っ赤になってしまった」
と言っていましたが、

祖父ぐらいの年齢になったら、
ミニ缶しようかなと思います。

―――3―――

まれに、「一口目のビールも、何倍おかわりした後のビールも、変わらず美味しく感じる」というタイプの人もいます。このような方は、シンプルに大容量のビールを買ったり、むしろ単価を下げるためにビールサーバーを自宅に設置した方が、効用=満足度を最適化できる可能性があります。(健康上のリスクを考えると、あまりオススメはできませんが・・・・・・)

第2章 缶ビールは135mLを買え!【限界効用逓減の法則】

さすがにこのようなタイプ
ではないですが、

「健康上のリスクを考えると、
あまりオススメはできませんが
・・・・・・」

とはずるい表現ですね。

健康上のリスクを考えると、
通常缶ではなくて、
ミニ缶にするしかないのか。

悩みます。

まとめ

缶ビールは135mLを買え!


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