投資#79 資本主義社会の次は?
書籍の情報
タイトル:ローカリズム宣言 「成長」から「定常」へ
著者:内田 樹
出版社:デコ
発行日:2018年1月15日
書籍の要約
資本主義社会は、「人口増」「生産技術の進化」「経済成長」を前提とした仕組みであり、どれか1つの条件が失われれば終焉する。そして、現代世界では、人口増と経済成長という2つの条件がすでに失われつつある。
日本は、豊かな山河をはじめ温泉、神社仏閣、食文化など、世界に誇れる「ストック(資源)」を有している。人口減、高齢化局面を迎える今後、そうしたストックを守る定常的なシステムを設計するのか、従来通り「フロー(経済成長)」を追い求めるのか、日本には重大な決断を迫られることになる。
脱資本主義的な経済の形として考えられるのが、「定常経済」モデルだ。これは、今、手元にある資源を大切に守り、次の世代に手渡すことだけを目標に据えた経済モデルである。
定常経済モデルを回すには、「次世代に残さなければならないものを我々は先人たちから託されている」という使命感を集団的に共有することが欠かせない。
感想
5年前の書籍です。
ちょっと古いかなーと思いつつも、
今に通じるところがありそうです。
現在は、生成AIの進化が止まりませんね。
日本では、「人口増」「経済成長」を望めませんが、
「生産技術の進化」についてはアメリカなどで
進化しており、その恩恵を受けられそうです。
この書籍では、「人口増」「生産技術の進化」「経済成長」
のどれか1つが失われれば、資本主義社会は終わると
されていますが、どうなのでしょうか。
現時点でわかりませんね。
生成AIの進化により、
「生産技術の進化」だけで、
資本主義社会がもう少し長生きしそうな気がしています。
さて、定常経済ですが、江戸時代の中期は、
そうだったようです。
人口が2600万人~2700万人ぐらいで推移していたようです。
それに300もの国に細分化されていたので、
現代でいう「地産地消」が盛んだったようです。
また、copilot(bingのAI)に聞いてみたところ、下記の解答が返ってきました。
環境税の導入、
消費の抑制は、消費税増税で進んでいます。
まったくもってうれしくない話であり、
定常経済を目指している気配もないですが、
定常経済に向っているのかもしれません。
資源の節約、
リサイクルについては、
今までになく企業が積極的になっています。
ここの条件も満たしていそうです。
あとは、雇用の確保、
教育の充実ができると、
定常経済へ一直線なのでしょうか。
生成AIを活用すれば、
雇用の確保、
教育の充実も、
夢ではないかもしれません。
copilotは行政のホームページを参照したみたいでしたが、
信頼度の高い情報であることは間違いないですが、
本当にバランスよく回答してくれたのかな?
まとめ
資本主義社会の次は定常経済なのでしょうか