「星のや軽井沢」に泊まったら思ってたんと違った件【旅行記#2】
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前の記事では軽井沢到着~星のや軽井沢本館へ到着まで書きました。
続きをどうぞ(お手すきタイムに茶でもしばきながら)
棚田ラウンジでさっそく一杯
さて、まだチェックイン時間前。お部屋にはまだ入れないとのことで、スタッフさんに案内されたのは…
棚田テラスという場所でした。
なんとこちらではお茶菓子やスパークリングワインやシードル、コーヒーなどなどがサービスでいただけるとのこと!まじかー!嬉しい~!!
特にシードルが大好きなんですよう!!(炭酸LOVE)
じゃんじゃか飲みます!!
ここでしばらくのんびりしていたら、あっという間に15時に。
お部屋に案内してもらいました。
一度は泊まりたかったあの部屋へ
宿泊したのは「水波の部屋」です。水辺が近いよ~~!!これこれ!
このテラスでごろんとしたかったんです!!
テラスへの引き戸はすんなりと開くし、置いてあるソファは外にあってもきれいでふかふかでした。
たまに(別の旅館とかホテルとか)せっかくの良き設備なのにドアが開きにくかったり、ソファが使い古されていて座り心地がイマイチだったり…なーんてことありませんか?
お出かけ先の旅館でそういう小さな「がっかり」があると、日常感って抜けないんだよなー、ちょっとだけさめちゃうんだよな~とかいろいろ思うんですけど、星のやはそういうのが全然なかった。
これ大事!!
ちなみに正面に見える灰色の建物は「メディテイションバス」という宿泊者専用の温泉です。
メディテイションバスへお散歩
散歩がてらそちらへ移動。
「谷の集落」が一望できます。
しばらく景色を見ていると、スタッフさんの小舟が。
そしてキャンドル一つずつに点灯していきます。
せっかくなのでメディテイションバスでひとっぷろ浴びました。
ちなみに宿泊者だけが知る暗証番号を入力しないと建物に入れません。
セキュリティも行き届いております。
温泉内にはほんわり明るい「光の部屋」と真っ暗の「闇の部屋」があって、闇の属性を持つ私は暗闇の中でじっとひとりお湯に浸かっていました…フフフ
お楽しみの夕食「嘉助」
お風呂を出てからはひたすら部屋のテラスでぼけーとして、ほんっっと~~になにもしませんでした。
そうこうしているうちに辺りは暗くなってきて…
さあさあさあ!お楽しみの夕食は、本館の「日本料理・嘉助」にて。
なんかもう…いろいろ手間がかかっておる!ていうのがわかる。
この歳になると「なにこれ?食べたことない!」って驚くこともなくなるんですが…ここではありました!失われていた驚きが!!
そういう工夫?そういう組み合わせ?わあおいしい~!!!ってなって、夫とたくさん話しながら食べました。(スタッフさんもお若そうなのにとっても丁寧なお姉さんでした)
夫婦を長くやってると頑張って会話を続けよう!という緊張感がだいぶなくなってきて、普段の食事中ってそれほど話をしていないかも。
おまけに私たちは夫婦そろって早食いwすぐに食べ終わっちゃうのが常。
だからこうして時間を気にせず、ゆったりとしたペースで運ばれてくるお料理を楽しみながら、あーでもないこーでもないと話せることが何より特別だなって思いました。
2時間近くかけておいしいもので満たされました。満腹一歩手前の、なんて豊かな気分なんでしょう。
ほろ酔いで部屋に戻り、夫はお疲れモードで早い時間に寝落ちしていましたが、私はなんだかもったいなくてのんびりお茶を飲んだり部屋のお風呂にゆっくり入ったり。気の向くままに過ごしました。
こういう時間を持つと、普段いかに時間に追われているかがわかりますね…
翌日の朝食もよき
朝起きるとあいにくのざあざあ雨でしたが、こうも緑が多いとそれもまたいい雰囲気なんですよね。癒されます。
朝からもりもりキノコ鍋!ピンク色が目にも鮮やか。
そうだ!書き忘れていたけれど、夕食/朝食ともにお米がとってもおいしかったんです。ああまた食べたいなあ…
名残惜しいがチェックアウト。最後に向かったのはツルヤ
チェックアウトは12時でしたがそこまでゆっくりしていられないので(猫が心配)11時前に星のやを出ました。
そして最後に向かったのはツルヤ!
長野・群馬で展開している大人気ご当地スーパーです。
オリジナル商品が豊富で、事前に目を付けておいたものをガシガシ買いました。戦利品の画像は最後に貼ります。
(余談:ツルヤが気に入りすぎたため、先日さっそく群馬の店舗にリピートしちゃいました。片道2時間☆)
そして!軽井沢のツルヤにはミカドコーヒーの店舗が入っています。
旧軽井沢銀座のミカドコーヒーには行列ができていましたが、こちらならすぐに買えると口コミに書いてあったので狙っておりましたよ。
コーヒー味めっちゃ好き。とってもおいしくいただきました。
無事に帰宅!猫たちの様子と戦利品
そんなわけで無事に帰宅です!猫たちも元気に寝ていました(日本語…?)
お出かけ中も見守りカメラでちょくちょく様子を見ていましたが、見るたび場所は変わるもののずーっとずーっと寝ている…いやいいんだけど。いつものことだけど。
そしてこの旅での戦利品はこちら!
あれ…いっぱい買ったつもりだったけれど、こうして画像を見ると大した量じゃないな…??でも満足!
錫製の酒器は星のやの「嘉助」で夕食時、日本酒を注文した際に使われてて夫が気に入り、館内の売店で購入したものです。
星のや軽井沢の感想とかかった金額
思ってたのとは確かに違ったんです
この記事の題名「星のやが思ってたんと違った件」について
#1の冒頭にも書きましたが
私の星のやのイメージって「超お高いリゾートでデザインとかにやたら凝っていて、泊まるだけでなんだかゴージャスな気持ちになれそう」でした。
でも…ちょっと違った。
私には1泊2日の短い旅行で常々感じている、ちょっとした悩みがありました。
それはなかなか日常から頭を切り離ないことです。
どうしても日常のことが頭をよぎり、完全に忘れるってのは難しいんですよね。ほんの少し仕事のことや帰ってからあれやってーこれやってーが常に心に残っています。
でも、星のやさんの敷地に一歩足を踏み入れた瞬間、日常からやっと少し切り離されたような気がしました。
そうそう、お部屋に「星のやの時空を旅する」という冊子が置いてありましてね。
全国各地の星のやに訪れた作家さん(綿矢りささん、角田光代さん等々)がそれぞれの目線と文章で星のやの特色やコンセプトを語っていて…
これを読んだらなんか理解が深まったというか、他の星のやにもめちゃくちゃ行きたくなりました!やるな!商売上手!!(黙れ)
人がいなくなればその風景はなくなっていく
「星のや軽井沢」の物語は柴崎優香さんが執筆されていました。
それで知ったのは、星のや軽井沢(谷の集落)の風景を支える庭師の方のこと。100年、200年先にこの環境を遺すことが使命と考えているそう。
集落に生息している植物は完璧に整えすぎない、手を入れすぎない。
乱開発ではなく、この環境を大切に残そうと人の手が加えられることで、受け継がれてその場所に価値が生まれ、人が訪れる。人が訪れるからこそ、そこが守られていくということ。
「乱開発ではなく」「人が訪れることで守られる」
なるほど、そういう考え方があるんだ!
かつて日本のどこかにあったであろう懐かしさがある景色も、人がいなくなれば廃れ、いつか消えてしまう。
そう考えると、やっぱり「お高いリゾートでデザインに凝っててゴージャス~」という思ってたイメージは違っていました。
星のや軽井沢はただの宿泊施設ではなくて、この場所に訪れる人たちのために、静かで穏やかな風景を保ってくていれる場所。
そこがとても特別で非日常感を味わえる、他にはない場所なんだなあと思いました!
宿泊費などかかった金額ざっくり
わあ30万でおつりが来たぁー♡
…じゃない!!!高いッ!でもいいんだ!覚悟していたから!!
それに全然知らなかった星のやのコンセプトとか目指しているものとか、そういうものを知れたのもよかった。
別の価値観に触れるって、脳の使ってないところにつながった感じがあって目が醒める気がする。なんだかワクワクします。
そんで普段じゃできない素敵な経験ができたしめちゃくちゃ癒されたので、また頑張って働くぞーーー!!!うおーーー!!
そして軽井沢も絶対再訪したいし、他の星のやさんにも行きたい…心からそう思ったのでした。
ここまで読んでいただきありがとうございました!!