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2022年7月の記事一覧
【詩】あなたのてのひら
あなたの手のひらは
男のひと特有のごつごつもしていなくて
もしも、体に恋が出来るなら
真っ先にそのてのひらを挙げるだろう
てのひらを
触ったり、握ってみたり
指を引っ張っているあいだに
あなたの隣で
いつのまにか眠ってしまっているね
【20歳の躓き】
【詩】時間のかたすみ
限られた時間のなか
その間にも
刻々とあなたの命は削られてゆく
私たちは
あとどのくらい一緒にいることが
できるのだろう
そんなこと
今は考えるべきではないのだろうけれど
その徐々にちいさくなってゆく背中や
声をころして泣く姿を見てしまうと
その時が
徐々に近づいていることを
知ってしまうんだ
限られた時間のなか
その間にも
刻々とあなたの命は削られてゆく
時間のかたすみで
私たちは別々
【詩】眠ることを忘れたようで
一晩、起きていた。
眠ることを忘れたようで
ー彼がいないとダメ
そんな台詞は言いたくなかったけれど
だけど
彼といると
このよどんでいる世界が
煌びやかに輝きをますんだ
一晩、起きていた。
眠ることを忘れたようで
ーよく眠れますように。
そう言ってもらえたのにも関わらずに
【25歳の居場所】