【詩】時間のかたすみ
限られた時間のなか
その間にも
刻々とあなたの命は削られてゆく
私たちは
あとどのくらい一緒にいることが
できるのだろう
そんなこと
今は考えるべきではないのだろうけれど
その徐々にちいさくなってゆく背中や
声をころして泣く姿を見てしまうと
その時が
徐々に近づいていることを
知ってしまうんだ
限られた時間のなか
その間にも
刻々とあなたの命は削られてゆく
時間のかたすみで
私たちは別々の場所で
ひっそりとお互いを想いながら
泣いてしまうんだ
【22歳の記憶】
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