【雑記】總持寺って鶴見なのでは?と気になって。
先週、龍が住むといわれている田無神社にお参りをした際、すぐ近くに大きなお寺があって、覗いてみると入り口には總持寺とあった。
どちらも美しい建物と清々しい気分が味わえる場だった。
總持寺
ただ気になったのは總持寺という呼び名。
總持寺といえば鶴見。
總持寺は神奈川にある曹洞宗のお寺だとばかり思い込んでいた。
ところが田無山總持寺は真言宗と書かれている。
いずれも禅宗には違いはないけれど。
混乱してしまう。
輪島の總持寺
あれは7,8年前のことだっただろうか。ふと思いついて石川の輪島に出かけて行き、タクシーで色々なところに連れて行ってもらった。
その一つが總持寺だった。正式には總持寺祖院というらしい。
たまたま「いつか永平寺にも行きたいんです」と運転手さんと話したところ、それならここ輪島には總持寺がありますよと連れて行ってもらったのだった。
運転手さんは、「永平寺と能登の總持寺は、人にたとえるなら夫婦のようなものですよ」といわれ、「今では總持寺といえば横浜の鶴見ですがね、そもそもは能登の寺で、それが鶴見にいったんですからね」ともいわれていた。
到着すると駐車場には大きな観光バスが何台も停まっていて、沢山の人がお参りをしていた。残念ながらちょうど修復工事中だった。ただ瓦屋根に名前と住所を書き寄進する場が設けられていて、それならと家族の瓦を寄進させていただいた。
そのことを話すとタクシーの運転手さんがとても喜ばれた。きっと地元では誰もが誇りに思う寺なのだろう。
鶴見の總持寺
それから数年後、タクシーの運転手さんに聞いて気になっていた横浜の鶴見の總持寺にも行ってみた。
駅から徒歩でも登れる緩やかな丘の上にその寺はあり、広い敷地のその寺には石原裕次郎など著名な人が眠るという。
寺を巡るツアーに参加すると、大河ドラマでも一躍脚光を浴びたあの篤姫が、江戸城開城ののちそこで余生を過ごされたという。古いソファーが置かれた部屋が残されていた。そうか、余生は寺で過ごされたのかと妙に納得したのを覚えている。
それから寺の中を歩いていると、いつか観た本木雅弘主演の邦画、『ファンシィダンス』を思い出した。
俗世を離れ、人里はなれた場で修業をするのが禅宗。
映画では厳しい修行中の若い僧たちが、毎朝長い廊下の雑巾がけをしていた。その映画で観たとおり、總持寺の廊下はピカピカに黒光りしていて、実に神聖な空気が流れていた。
總持寺という呼び名
たまたま旅で知った總持寺。
かつては、永平寺と輪島の總持寺が曹洞宗の2つの総本山で、それが火災を機に總持寺は鶴見に場所を移したという。
それでも今でも、輪島の總持寺祖院は変わらず地元の人々に愛されている。
そういえば、あのタクシーで運転手さんが、そもそも輪島のその寺は真言宗の寺だったんですよ。ただその寺に曹洞宗の僧が入られてから宗派が変わったんです、なんて言われていた。
そもそも曹洞宗も真言宗も禅ではある。
おわりに
仏教のことは詳しくはない。
けれど禅にはどこか惹かれる。
いつか秩父の三峰神社にお参りした際、白装束の修験者さんとであった。同じ時代の人とは思えない雰囲気を携えていらして、遠くからその姿を見させていただいた。
今でも山をいく修行の方がいる。実はそんな方がこのnoteにもいらして驚いたことがあった。
知らないことが多いけれど、長い歴史を持つ神社仏閣には、知らず知らず足を運んでいるのかもしれないと思った。
※写真はみんなのフォトギャラリーの柘榴❣️さんの「總持寺、白一色の曼珠沙華💞🤗」よりお借りしました。ありがとうございます。
※最後までお読みいただきありがとうございました。
※スタエフでもお話ししています。