クリスマスイブの朝の風景
朝の公園は
それぞれの季節、それぞれの時間で
差し込む光が違っていて
毎日微妙に違う色彩になるから
それぞれの季節の良さがある
それに、見合った風景がある
クリスマスイブの朝は
だいぶ長いこと寄り添っているように見える
お互いに背中の曲がったご夫婦が
犬の年齢でいったら…自分たちと同じくらいの年齢か
もしくはもう少し上?と思われるわんちゃんを
カートに入れてお散歩していた。
「ちょっとおりて歩いてみようか…」
おじいちゃんがワンちゃんをカートから降ろして
歩かせようとしたけれど
抱っこしてほしそうにしているわんちゃんに
「頑張って歩こうかね~」
とやさしく語り掛けるおばあちゃん
座り込むわんちゃん
二人と一匹に朝の光がスポットライトのようにあたって
光の中に溶け込んでいた
子は鎹ならぬ、犬は鎹
自分のたちの子供のような存在なのだろう
けれど、わんちゃんに流れる時間ははやい
自分たちより遅くやってきて
自分たちよりもはやく逝ってしまう
子育てのような関係がいつしか介護のような関係に変わる
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犬にとって人間はどうやら先生のような存在らしい
私達が、神様にあこがれるように、
犬はお世話をしてくれる人間にあこがれを抱いていると聞いたことがある
だから、愛情をたくさんかけてあげるとわんちゃんはとっても幸せ
わんちゃんにとってしつけも愛のようだ。
しっかりとしつけを受け、ご主人さまに愛されたわんちゃんは
ワンちゃんの天国に行っても、幸せに満ち溢れ
飼い主さんを見守っているらしい
飼い主さんは、いつだって
ワンちゃんから、無条件の愛を受け取っている
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循環している
この地球には、人間の世界のほかに、
石などの鉱物王国、
植物王国
動物王国があって
それぞれが交流しながら補い協力し合いながら
成り立っている
だれかにやさしくするように
生きとし生けるものすべてに
同じように
やさしさをおくりたい
メリークリスマス!
やさしさは循環している