【能登半島地震に被災した女性防災士が語る】物資支援は企業団体のみ。個人の物資を受け付けていない理由とその対処方法は?
県外に住む友人から「被災地に非常食用のカレーを100食分送りたい」と相談され、石川県や地元自治体に確認したら、「個人や小さい団体からの物資は受け取れない」との回答をもらいました。
いろんな人がいろんなものを送ってくれるのは、本当にありがたいんですが、実は現場では結構大変みたいです。
災害時における個人からの物資支援は、善意からの行動であっても、予期せぬ「第二の災害」をもたらすことがあります。
想像してみてください。避難所って、被災者の方々が中心になって運営してます。いきなり大量の箱や袋がドカッと届くと、管理するノウハウもないし、場所もありません。入っている品物もバラバラで、賞味期限切れのものや汚れた衣服が混ざっていたりします。
でも、遠くからわざわざ持ってきてくれた人に「いらない」とはなかなか言えない。結局、使われずに余ってしまうことも。
そして数ヶ月後、ニュースで「こんなに物資が余ってる!」ってなると悲しいですよね。しかも、その処分には税金が使われることになります。
でも、支援したい気持ちはすごく大事!じゃあどうするかっていうと、「お金を送る」が一番助かるんです。なぜかというと、現地の人たちが必要なものを必要な分だけ買えるから。無駄がなくて、効率的なんですよね。
だから、善意を形にするなら、現地が何を求めているかを考えて、お金で支援するのがベストなんです。送る側の満足感ではなく、受け取る側のニーズを第一に考えたいですよね。