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【能登半島地震に被災した女性防災士が語る】地震保険の鑑定を初体験~その1.「国からの見舞金」を強調する鑑定人
今回は、地震保険の鑑定を初めて体験した際のお話をシェアしたいと思います。
地震直後、保険会社に連絡を取り、鑑定人が訪れてくれることになりました。全国から鑑定人が石川県に集まってきているようでした。
私のところに来てくれた方は、長野県から訪れた30代の男性でした。保険鑑定人と聞くと、壊れた品物を一つひとつ舐めるように調べ、ヘビのようにネチネチと鑑定する姿を勝手に想像していたのですが、意外にも淡々と仕事を進めてくれて40分程度で終了しました。
鑑定が終わり、支払われる保険金の額を発表する瞬間、鑑定人は次のように切り出しました。
「地震保険はあくまで国からの見舞金です。壊れた家財全てを補償するものではありません」。
保険なのに見舞金?どういうこと?
彼によると、今回のように大勢の人が被災した場合、十分な補償を受けられるわけではなく、限られた資源を分け合うことが必要になるとのこと。
この体験を通じて、災害時には保険だけでなく、国や自治体からの支援にも目を向け、情報を得ることの重要性を強く感じました。
次回は、鑑定プロセスについての体験談をお話しします。ぜひ次回もご覧ください。