「これが、最後の瞬間。」

「死」を意識すると、自分の意識が変わります。
自分がこの人生の最後の瞬間に、どのようにこの世界を離れるか。

普段の生活で、自分の死を意識することはほとんどないように思います。
どのような人生を送っていたとしても、生きていると日常的にやることはあるものです。仕事、家族、パートナー、子供、友人、ライフワーク、健康など考えることはたくさんありますし、無限に時間があるように感じます。

しかし、私たちは生まれた瞬間に、この人生の終わりの瞬間に向かっていきます。
始まりと同じ瞬間に終わりの瞬間も生まれます。

生があるのは死があるから。
この世界で生きているものは、どんなものでも死を伴っています。

日常的にやるべきこと、やりたいことで忙しくしていると、
心が疲れたり、感性のスイッチをオフにして、
淡々と目の前のことにあたることをしているかもしれません。

生きているからこそ体験できるこの人生の出来事。
それをより味わって、その瞬間を強く感じ取りたい時には、自分の「死」を意識してみます。

「この瞬間は、私の人生で最後の瞬間。もう永遠にこの時は訪れない」

目の前で話している人とも、この会話をしたら、もう二度と会うことがない。
今嫌だと思っている仕事も、この瞬間を終えたら、もうやることもない。
久しぶりに来たこの場所も、もうこの人生では二度と来ることがない。

死を意識すると、生が強く輝きます。

辛いこと、苦しいことにも意味が見出せるかもしれません。
楽しいこと、嬉しいことは、さらに深く味わうことができるかもしれません。

「死」を意識することで、本当に大切なものに気づきます。