読書感想文『「普通」の人のためのSNSの教科書』徳力基彦著
『「普通」の人のためのSNSの教科書』徳力基彦について
2020年8月発売。
サブタイトル「自分の名前で仕事がひろがる」。
会社に属しながらもSNSを活用し、ビジネス・チャンスを広げるネット発信の方法を解説している。
とはいえ、「バズる」「稼ぐ」という肉食な切り口ではなく、シンプルに泥臭く、でもゆるく楽しむ考え方がまとめられている。
個人的にはSNS投稿は、自分のための「メモ」でいいという表現が一番しっくりきた。
著者はご存知noteのプロデューサー、ブロガーの徳力さん。
僕がnoteをはじめた頃、何も知らずに徳力さんの書いたnoteで、上記の自分のための「メモ」という表現にいたく感動し、「良いこと書いてあるな」と自分のnoteにリンクを貼ったら、徳力さんがコメントをくれた。
で、よくよく調べてみるとこのnoteのプロデューサーということで、厚かましいことしたなと後から思ったことを覚えている。
この本を読んだ理由
今後どんなスタンスでこのnoteに投稿を続けようかな、と思い悩む瞬間があったので、「読もう!」と思った。
で、図書館から借りてきたのだが、そのときまさにclubhouseのビッグ・ウェーブがやってきて、SNSとどう付き合うかの「教科書」を手に取るにはもってこいのタイミングだったかもしれない。
とはいえ、clubhouseが流行ろうが、流行るまいがこの本に書かれているSNSに対しての価値やアプローチ、考え方は特にブレたり変わることはないと感じた。
それだけ普遍的な内容だと思う。
ココに刺さった
この本のタイトルである「普通の人」の「普通」という言葉は、人によっては「平凡」とネガティブに受け取るかもしれません。
ただ「普通」という言葉は「ひろく通用する状態」を意味する言葉でもあります。
ぼくは、一部の過激なインフルエンサー的な発言や行動をしなくても、「普通」の会話をSNSでしてみるだけで、多くの人にメリットがあると信じています。
――『「普通」の人のためのSNSの教科書』
「普通が一番良いや」って思うようになったのって何歳からだろう、ってたまに思う。
学生の頃は絶対にサラリーマンなんかになりたくなかったし、人とは違うことに価値があるって思ってたのに。
でも、ほとんどの人間が「普通」に落ち着くんだよね。
だから「普通」を肯定的に捉えてくれると、とても安心感がある。
この本を読み終えて
10年ほど前、はてなブログを書き続けていた頃は、とにかく書くことが単純に好きだった。
そしてその頃は、「いいね」の文化が今ほど強くなく、とにかく自分本位でブログに記事をガリガリとエントリーするだけで満足だった。
が、その後、投稿に対しての「いいね」という他者からの評価が1セットになり、「自分本位ではダメ」「いいねをもらってナンボ」といった強迫観念が定着してしまったように思う。
そこから僕の中で、発信することの楽しさがなくなり、逆に「いいね」がもらえないという虚しさが増えていったように思う。
そして書くことや発信することに興味がなくなった。
その後、このnoteという場を見つけることができて、また書こうという気持ちが湧いてきて、事実書き続けられていることは感謝しかない。
そして徳力さんの掲げる以下の3つが、僕にとってのnoteを続けるキーフレーズになりっていきそう。
* 発信し続けることでの蓄積効果(信頼感の熟成)
* アウトプットが思考訓練(アウトプット・ファースト)
* 自分のための「メモ」でいい
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