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読書感想文『頭のよさは「説明力」だ』齋藤孝

『頭のよさは「説明力」だ』齋藤孝について

2019年9月発売、比較的新しめ。
サブタイトルは、「一目置かれる知的な説明力の伸ばし方」。

一昔前は、テレビをつけると毎日と言っていいくらい齋藤孝先生を見かけることがあったように思う。
ワイドショー、情報番組、クイズ番組、バラエティなどなど。
僕の勝手な印象だと、池上彰さんや林修さんなどと同じカテゴリーだけども、冷静沈着さがあってスマートな人だなと。
話を聞いただけで、自分が賢くなったような気にさせてくれる存在感があり、良いイメージしかない。

この本を手に取った理由

正直覚えていない。
どこかのサイトのリコメンドとして出てきたか、誰かがおすすめしていたか……。
ともかく齋藤孝先生には良い印象しかなかったし、タイトルも惹かれる部分が大きかったので図書館で予約。
即手配され、借りてきた。

ココに刺さった

何かを理解しようとするとき、あるいは、何かを人に説明しようとするとき、その意味を補足するような自分自身のエピソードをからめることができると、自分の理解も深まりますし、相手に説明する際もよりわかりやすいものとなります。
みなさんも本の要約トレーニングをするのであれば、要約したあとに、その内容と関連する自身のエピソードを毎回、考えてみてください。

僕も昔から、ブログや「読書メーター」に読んだ本の感想を書いているのだが、感想をシンプルに述べるのではなく、本の内容に絡めた自分自身の体験談やエピソードを紹介し、親近感を持ってもらう書き方にこだわっている部分がある。
しかし一方で、どこの誰か知らない人間のエピソードなんかに興味は持たれないという意見もあり、僕もこれには大いに納得する。
偶然どこかのページから飛んできたユーザーなら、「お前のことじゃなくて、本のことを知りたいだよ」って憤るに違いない。
ただどうしても、今読んだ本と個人的な実体験を繋げることに、おもしろみはあると信じている自分もいる。

ので、この齋藤先生の説明を読んでふっきれた。
書籍の感想をネットで紹介する場合、個人的な実体験を語ることには、意味がある。
そして、ブログでは弱いかもしれないが、僕と面識のある人間にはきっと興味を持って話を聞いてもらえるだろう。
このこだわりは変えずにいこうと思った。

結局のところ、説明を受け入れるかどうはというのは、その説明者を信用するかどうかということろなのです。信用できる基準となるのは、多くの場合「誠実さ」です。

この本を読み終えた後

ビジネス本と言っていいのだろうか、この手の本を読んだら、「なんかすげー賢くなった気がする」で終わっちゃうことが多いけど、「実際に実践する」ということが非常に重要だと思う。
そういう意味では、「とりあえずやってみようかな」という気にさせるよう上手にまとめられた一冊のように感じる。
とりあえず僕がさっそく実践していることがこちら。

* 自分の発言時間をはかり、体感的に発言内容と時間を把握できるようにするクセづけ
* 説明するときにはポイントを3つに絞って伝えるクセづけ
* 上手な説明を褒め称えるクセづけ

もちろん読む人によっては、全然別のポイントにフォーカスするかもしれないが、とにかくちょっとした工夫で、説明力がぐっと上がりそうなヒントが多く書かれている。
「説明力」を推した書籍はいくつも出ていると思うが、シンプルに一番腑に落ちる内容ばかりだった。

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