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その12 中学生期から職業選択の自由を

現在、学歴は高校普通科と4年制大学が王道化されている。しかし、年収や受験勉強への努力や学費に対するコスパを考えると、早々に就職コースを選び、働いてお金を得ることも王道に入れるべきである。

そもそも学校で習う<お勉強>に辟易しているだけで、別の場所でその能力を発揮できそうな(できる)生徒をたくさんみてきた。
大学進学を最終目的化した受験勉強中心の教育では、人材的にも無駄なことをしている。不登校や中退するの生徒の中にも、働くことだったら意欲を燃やせる生徒も一定割合いるはずである。
長いこと少子化社会と言われ、労働力をどこから補うか、と議論される昨今、ハイティーンの労働市場参入により労働市場の効率化が期待できる。
海外のアカデミシャンとマイスターを生み出す教育制度や、戦前の日本の旧制学校も参考にしながら、以下のような制度を提案する。


中学2年生から社会科を二つに分け、これまでの教養社会と、現在の仕事に関する知識を学ぶ実践社会に分ける。実践社会では、気に入った仕事を体験する(一回とか一日とかではなく、アルバイト的に1か月くらい)。


中学3年生では、次の高等教育で「マイスターコース」に行くか、「アカデミックコース」に行くかを決める。いずれも先々の進路や授業内容に関して学ぶ必要があり、この内容は実践社会科の授業内容とする。


高校のマイスターコースでは、座学メインではなく、実技メインの授業が行われる。
座学では、<資格試験習得>と<法律習得(刑法各論の必要部分。やってはいけないことと受ける制裁を学ばせる)>がメインであり、一般的教養(数学・国語・理科・社会・英語という枠組みでの勉強)は扱わない。
座学の授業単位も資格取得によって判定される。
一方、実技の方は、様々なアルバイトをすることがメインであり、アルバイト先を研修先として評価を得る。


マイスターコースにおいても3年とし、その先に4年の専修学校、あるいは2年の専門学校がある。ここでは、大学における<学士号>と同じく、職人である<職士号>がえられ、学士号とは異なり、職場での即戦力が保証される。


いずれのコースも転コースが認められる。
学費としては、マイスターコースが圧倒的に安くなり、高校大学学費無償化などと言うまでもなく、お仕事を授業として行うため、アルバイト料や賃金は学校費に充てられつつ、余った分は生徒に支給される
学費が高いから子どもは。。。という意識を緩和できる。


マイスターコースでは、大学教員ではなく、現場で働いている専門家がトップ指導者となる。これにより大学や研究者という<アカデミシャン>の役割は大きく縮小し、体を動かして働いてきた<マイスター>の地位が大きく向上する。

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