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幼保小連携_まずはお互いを知ること、知ろうとすることから始めませんか?

(株)weclip(https://weclip.jp)主催の「気楽に気軽に教育を語り合う会 co-ed cafe」。

 21回目の今回は現役の保育士の方、小中学校の先生、民間企業にお勤めの方、パパと様々な立場の方にご参加いただき、「幼保小連携について」をトークテーマに意見交換しました。

 冒頭でベネッセ教育総合研究所が無藤隆先生の行ったインタビュー記事(出典:https://berd.benesse.jp/berd/focus/2-youshou/activity1/)を用いて「小1プロブレム」と呼ばれる現象の共有を行いました。
 これによると現時点での課題は大きく以下の二つです。

①小学1年生ですでに学習についていけない子がいる。
②幼稚園や保育園と小学校では関係者によって接続、連携への関心に差がある。

 これを受けてコエドカフェがスタートしました。


■小学校のイメージ

 保育士の方にお話を伺ったところ、卒園する子どもたちの小学校への引き継ぎは基本的には電話で行っているとのことでした。「先生たちはみんななんだか忙しそうでいろいろなことを抱えて仕事をしているのだと感じた」とおっしゃっていました。

 この方は以前勤めていた幼稚園では一斉保育を行なっていたそうですが、子どもたちの主体性が欠けていることに気づき、今の保育園へ移られたそうです。
日々、子どもたち一人ひとりのやりたい気持ちを大切に主体的な保育を実践しているのだけれど、小学校は

「言われたことをやる」

「集団意識が強い」

というイメージなので、自分の実践が小学校で行われていることとかけ離れているような気がするとご自身が感じてらっしゃる心の内も教えていただきました。

■枠にはめること

 恐らく我々の親世代からある幼保少連携の課題は

小学校教育が子どもたちを枠にはめこもうとしていることだと

 いう保育士の方のご指摘です。より効率的に物事を教えるために、技能を身につけさせるために枠をしっかりと設け過ぎていることが子どもたちの「窮屈感」を産んでいるのではないかということです。

 育てたい子どもの姿を共有し、子どもたちの未来をどのように描くのか。まずはこの議論から始め、子どもたちに関わる大人がゴールを共有しないことには幼保小の連携の課題は改善されていかないように思います。

■子ども時代

 ブレイクアウトルームに別れて議論した際に登場した「子ども時代」という言葉。

「何かを成し遂げたとき、やりきったときの達成感」

「友達とのケンカ、トラブルの経験」

など、子ども時代にしか味わえないことを十分に味わうことが子どもたちにとって絶対的に必要です。

 大人がお膳立てする見せかけの達成感や子どもたち同士のケンカやトラブル(陰湿すぎるものは例外ですが)を未然に防ぐために予防線を張るような大人の過度な干渉は避けたいものです。

■お互いを知る仕組みづくり

 今回のコエドカフェを通して幼稚園、保育園と小学校がお互いのことを知り合う場が圧倒的に少ないと感じました。

 例えば小学生と幼稚園、保育園の子どもたちが交流する機会を定期的に設けることが考えられます。また、幼稚園の先生が小学校の教室に、小学校の先生が幼稚園の教室に3ヶ月間交換留学を行う例も自治体によってはあるそうです。

 そういった「仕組みづくり」が幼保小連携の課題解決への大きな一歩となるような気がします。


 

 最後になりましたが、参加していただいたみなさま、夜遅くまでありがとうございました!!

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