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死 そして 目覚め…. 一年 今日から踏み出す一歩とは


夕涼み 背中の痛みをほぐす為に
川の水に 身を任せていた。

一年前の今日の出来事を振り返りながら

“あと 一時間で 死んでしまったんだ….”

長い長い 1日だったなって…..

朝目覚めたら 足の力も 手の握力も
無かった。
おまけに 顔は半分全く動かない
なんだか 意識的に 深呼吸しないと

身体は 壊れ過ぎてしまった

もしかして 脳梗塞か?
でも 両手 両足に一度に出るのは?

ひたすらひたすら ネットで
今の症状の文献を 読み漁った 
幼少期から
何故か 医学文献を読み漁るのが好きで
友人の医者は呟く

“俺の仕事とるなと…”


階段が 上がれない
お箸持てない 字が書けない
悪化すると 顔面麻痺…呼吸がし難い….

“え? ピッタリやん”

ギランバレー症候群だった。


先日 受診した 知人の医者に 連絡を
した。
“祭日で 休みのところ申し訳無い
この症状は 間違い無く ギランバレー症候群だ。
大学病院への 紹介状を書いて欲しい
いま 直ぐに”

知人は 先ずは 脳梗塞の疑いを晴らそうと
脳神経外科宛の 紹介状を 書いてくれた。

それを 手に 大学病院へ向かう

何故か車内に 立川談志の”死神”が流れる

“縁起でも無い”と 直ぐ変えられたが…

大学病院….

脳神経外科の医者は呟く
“脳梗塞では無い”
でも CT撮っときますか

“脳は 綺麗です”

電話を 入れている…,

現れたるは ドクターH.....

開口一番 
“なんで もっと早く来なかったんだ~”

詳しくは ↓

“緊急入院です このまま 一秒でも 早く
処置しないと ….“

腰の曲がったばあちゃんヘルパーさんに
車椅子を押されて病室へ

ナースステーションの斜め前の部屋
これは 大変な事になったな
(重篤の極みの部屋)

そして 

そこから 一時間もしないうちに....

”やっと ゆっくり休めるな“って

思ったら......

”死んじゃった“

目が覚めた けど....

その日から 毎夜 毎夜 
三途の川で 魚釣り
猫の餌釣らないとって

看護師さんに “息しなさいって”

怒られて 魚釣りは中断して....
また 目覚め

一ヶ月で ガリガリに 窶れ

仙人界(急性期病棟)に 二ヶ月も

そこでのチームHのマニアックな面々の
提案から note
“ギランバレーに恋をして”が 生まれた。

闘病してる気は 全く無い

だから “恋をして”

ただ 身体は 壊れたままだった

“そのままで 生きていくのも一つやよ”
主治医の 呟きの意味がわかったのは
最近の事である。


絶望のカルテと共に 
田園界(回復期リハビリテーション病棟)へ
そこには スペシャルなチームYが
編成されていた。

一から育て直してもらった。
三ヶ月間毎日毎日 休みなく。

昨年クリスマスイブに 退院した。

今日で ちょうど 一年

まだまだ体力気力は 以前の千分の一にも
満たない

“今日から 新たな一歩が 始まる”

こんな 感じで…,,

平安な暮らしをする縄文人
浦島太郎な浮世雲
死そして 目覚め

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