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街でばったりひこにゃんに出会ったら…

朝目覚めれて...
身体中に 花粉を纏う何匹もの熊蜂🐝を
眺める

それにしても 何処に住んでいるのだろう


墓参りへ

車に 花を積み込み 西へ西へと走らせる
いつの日からか 坊が運転をしている
寝ていても 辿り着くから ありがたい

狭い狭い 旧中山道
籠や馬が 行き来していたんだから
大きな大きな車がすれ違えるわけがなく
どちらかが バックをするか
事前に 人の家の軒先に入り込むか
バスみたいな譲らない車同士....
睨み合っている

“お盆だな〜”って 

“沢蟹が居るよ”....

幼少期に 此処に沢蟹が居る事を
教えたが おっさんになっても
同じく 沢蟹探しから 始まる

村人が総出で 掃除されたであろう
墓はすっきりと 
気のせいか 
此処だけ霧がかかっていた....

お茶🍵 “とうべっとう”をいれ 
墓に供える

本物の美味しいお茶を 飲みたかろうにと....

少し離れた小高い丘の頂上にも 墓がある

眼下には 琵琶湖が観える

歴史オタクな坊が説明してくれる
いつしか 歴史書を読むより詳しく....


“この花を 供えてくれ”
今 私に出来る事はそれくらいである

幼少期に居た街...


土産を買い 街を歩く

まだまだ 人は少ない....
なんやら 一箇所だけ賑わしい

“残暑お見舞い
申し上げあげます”.....

暑かろうに....

観光地になった街
その一角だけ 飲食店は 行列
昔 栄えた商店街は 寂しげ....

高速で帰ろう...

反対車線の渋滞を横目に 田舎に戻る

暑い暑い日.....

”スパルタリハビリ行って来る“

いつもと変わらぬ日常

木陰を探し 水の中を歩いている
水は温い

鮎溜まりに居る鮎も 日に日に少なくなって来た

水が動かないから 
鮎も動かない

程よく 夕餉の肴を 分けていただき

そう言えば 猫師匠が家出をしている

”そのうち 帰って来るやろ“坊は呟く

きっと こんな 顔して....

街でひこにゃんに出会ったら
残暑お見舞い申し上げます
鮎漁師 浮世雲拝

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