“死ぬまでに観たい絶景”…だと 奇跡の水の秘密とは..
目の前の彼女は 呟く…
その言葉に 打たれたスマートおやじは
なんども 繰り返す
“それよ それ”
どうしても 魅せたい景色だと
仁淀川を遡る
すれ違いのできない細い道
紅葉シーズンは 一方通行になると
水が削った渓谷とは言え 祀られた大岩を観ると 蛇落谷(土石流を繰り返した荒谷)だったのだろうなと…
目指すは 水晶淵 そして
砂防ダムである。
時計を 気にし出す スマートおやじ
⁇⁇
“はい そこに 立って”
“このカメラ 僕が付けたんだ”と…
色々な 顔を持つ おやじさんである。
仁淀ブルーの中でも
奇跡の水と言われる
この渓谷
何故に?
答えは はい これって
二つの 石を 手にする
これって 鉱滓(こうさい)?
大正解
この渓谷の一帯は
銅山として 栄えた地域で
その精錬滓であると..
つまり 奇跡の水は
銅イオンが 反応して この水の色を
出していると..
マニアックな二人である。
前後の説明は要らないのである
奇跡には ちゃんと 理由がある訳で
先に先に 進む スマートおやじ
奇跡の水と呼ばれる 水晶淵である
どうしても 魅せたい景色と…
(動画でどうぞ ↓)
先に先に進む スマートおやじ
こちらは 自転車用の底がプラスチックのクリートシューズ
滑ら無いように....
でも 滑ら無い...
銅イオンの含んだ水で 岩に苔が
生えないのだと....
“この景色を 魅せたくて...”
此処に来る道中 車の中で話をしていた。
最近 ビキニで 泳いでる人が居ると
でも 規制は出来ないのだと...
田舎暮らし 浮世雲も
“深い田舎の谷を 渡っていて
突然 目の前に 真っ白なビキニの
おねーさんが 立って居て
腰を抜かした事がある”と
“あれ おやじさん 誰か泳いでますよ”
慌てて 水から上がり 服を着出す
おねーさん
“別に 泳いでいても かまわんよ”
と語り出すスマートおやじ。
色々話すうち 東京から来た
おねーさんは呟く
“死ぬまでに 観たい絶景リストを
潰していると”….
いつしか 水着のおねーさんと
写真に収まる スマートおやじ...
“浮世雲さんは 何度も死んだから
観れた景色やねー”と
後にメールが入っていた
“安居渓谷の写真を客観的に見てみると、
私と浮世雲さんが迫ってきた状況は
あのカップルにとって恐怖だったでしょう^^;”
御意
厳つい顔のおっさん二人の
革靴と クリートシューズの音が
近づいて来るのだから...
旅は つづく...