冬至点の景色 旅の朝に
あさぼらけの頃から
風呂に居る
冬至点
平成四年 12月22日 6時48分
貸し切り風呂に入り空を眺める
椿が 輝き
森そして竹林が 息吹を始める
冬至点を過ぎ
少しずつ 日が長くなる
太古から変わらない
秒刻みの日常だった頃
そんな 事さえ 気がつかなかった
ゆっくりゆったり
食事を愉しみ
また風呂へ
昨夜は 気付かなかったけど
紅葉風呂だ...
紅葉を眺め
冷めては
風呂へ
ただ ただ
ぼーっと 目の前の景色を
愉しみながら....
その瞬間 生きて
その瞬間 死んでいる
平安な暮らしをする縄文人
浦島太郎な浮世雲
ギランバレーに恋をして
冬至点に風呂に居る
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