清龍が 舞う朝に…
丑三つ時から大雨….
雷鳴が轟く
ドーン ドーンと 地響きがする
漁場の水位は 二時間で
80cmも 増えている
しばらく 鮎漁師はお休みだな
そんな雷鳴で
朝目覚めれて…
“アトリエに居ますか？”
“今からアトリエに向かいます”
そんなやりとりから
始まった。
お祝いに 鮎 持ってアトリエに遊びに来てくださいませ
作品展で 大賞を受賞した 御祝いに
若鮎を クーラーバックに入れて
金華山の麓のアトリエに
向かった。
魅せたい 作品があると….
メールが来ていた
いつきても 賑やか
バランスが良いのか
騒がしく無い..
これ 新しい作品で….
龍が 降りてきたのだと
龍影彩美
龍の成す
影の中の
彩を
美しいと
絵画には 影は描けるけど
立体物は 影を彩る
新しい龍降りて来たなら
喧嘩すると いけないから
“雷鳴轟く 大雨の日
この龍連れて帰るは…
丁寧に 梱包してくれる
我が家に来る 作品達
ピッタリな日に 迎えに行く
暫く 預かっていていただく時も
多々ある
“何だかアトリエ寂しくなりますね”
彼のお気に入りの清龍だったから…
我が部屋の床に
お招きした清龍
愛をせおった虎と
生(いのち)も いっしょに
雷鳴で目が覚めた朝
清龍をお迎えに
華影彩美
浮世雲
渡辺悠太 “塒龍”