“大変な事が目の前で起きてるから 川へ来て”. 鮎漁師の驚き
思わず 目の前の光景に驚き
坊に電話した。
目覚めたら 全身筋肉痛だった
ギランバレー御法度のオーバーワーク
それくらい 昨日の落鮎祭りは盛大だった
いつもの漁場に出かける。
鮎の気配が無く 投網を打てども
全く獲れない
先に誰か入ったのか?
巻網に持ち替え 瀬を張ってみる
全く獲れない…
玉石の上は 上手く歩けるが….
都会は….
鮎漁師 爺さん達がやって来た
会話の練習に 色々情報交換をする
リハビリ リハビリ
”今日は 全くおらんよ“
”何処に行ったんだろう“
“上手い事 投網 打つな〜
昨日 よう獲ったやろ”
鮎漁師に褒められた
ギランバレーで箸すら持てなかったのに
素直に 嬉しい
リハビリ リハビリ
見切りをつけて 別の漁場へ
投網を 投げ入れると
”大鮎だ“…..
大きな 美しい大鮎 三昧。
打てども 打てども 大鮎三昧
なんだか 大変な事が 起きるぞ
動物の感は 鋭い…
投網から 巻網に持ち替え
堰堤を 走る 走る
(やっと 少し走れるように なりまして)
坊に 電話した。
“大変な事が目の前で起きてるから クーラーボックス持って来て 川へ”
鮎漁師を30年やっているけど
今まで 観たことの無い光景に
驚いた
足元は 大鮎だらけ
昨日の 落鮎祭りは 前夜祭くらいだったなと
外せど 外せど 大鮎….
クーラーバッグから溢れている。
坊に 満タンのクーラーバッグを
渡し また 鮎を追う…
鮎は 美しい
手にするたびに 惚れ惚れする
濁りが出て来た。
下の漁場へ 移動する
もう オーバーワークを通り越して
カラータイマーも…..
倒れるぞ…
…,,,,,,
家に戻り しばらく寝込む….
遅い昼御飯は
大鮎三昧
毎日毎日 飽きないの?
身体が欲しているから
明日へ 生を繋ぐ為に
平安な暮らしをする縄文人
なんと 大鮎 落鮎
八キロも…,,
小分けして….,,
”父は 鮎と庭の草 食べて生きてます”と
坊は人に話す
そう言うと その先は誰も 聞いて来ないからと
“坊よ せめて 野菜と呼びなさい”
鮎漁師 浮世雲